秋田市地震防災マップ
地震防災マップ作成の目的
平成23年3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は、国内観測史上最大の規模でした。
昭和56年6月に建築の基準が改正されましたが、それ以前の建物は、大地震に対して不十分な強さであるため、震度5強では無被害であったとしても、それ以上の地震では耐えられるかどうかわかりません。
市民の皆様がお住まいの家屋の耐震性について考え、必要に応じて耐震診断や耐震改修を行う際の参考にしていただくため、このマップを作成しました。
注:秋田市地震防災マップは、平成23年2月に作成しました。この東北地方太平洋沖地震では、秋田市内で最大震度5強となりました。
地震防災マップの種類
- 揺れやすさマップ
秋田市への影響が想定される地震による揺れの強さ(震度)が、どのように分布しているかを示した地図です。小区画ごとに4つの想定した地震による震度のうち最大となる震度の分布を示しています。 - 地域の危険度マップ
想定される地震の揺れと、地盤の液状化の影響を考慮し、建物の被害(全壊)分布を表現した地図です。揺れやすさマップに示された揺れとなった場合に、秋田市内の建物がどのくらいの割合で全壊被害となるかを想定したものです。全壊率は、小区画ごとに建物の種類や建築年代、構造などを考慮した上で算出しています。
想定した地震
秋田市およびその周辺で発生のおそれを想定した地震には、次の4つがあります。
- 天長地震(マグニチュード7.2)
西暦830年に今の秋田市付近で起きた地震の再来を想定しています。秋田県地震被害想定調査(平成9年)の際にも取り上げられたものです。 - 想定秋田沖地震(マグニチュード7.7)
秋田県地震被害想定調査(平成9年)の際に想定された地震で、秋田県沖の地震空白域に発生した場合を想定しています。 - 北由利断層帯による地震(マグニチュード7.3)
文部科学省地震調査研究推進本部が想定しているもので、秋田市から由利本荘市の沿岸に沿ってほぼ南北30キロメートルに及ぶ活断層です。この活断層を震源とする地震が起きた場合を想定しています。 - どこででも起こりうる地震(マグニチュード6.9)
近年、内陸で発生した中越地震などの被害地震の経験をもとに、防災対策上、マグニチュード6.9程度の地震は、全国のどこでも直下で発生する可能性がある旨の中央防災会議見解に基づいて想定したものです。
秋田市内を約50メートル四方の小区画に分割し、それぞれの小区画についてこれらの地震による揺れの強さ(震度)を計算しています。
この地震防災マップでは、小区画ごとに4つの想定した地震による震度のうち最大となる震度の分布や建物の全壊率を示しています。
なお、秋田市内にこのような揺れに見舞われる地震が起きるということではありません。
用語の説明
震度
地震が発生したときのある場所での揺れの程度を表すのが震度です。以下の表は、「揺れやすさマップ」の凡例として、震度階級と揺れ方や被害の例を示したものです。揺れ方や被害の例は、「気象庁震度階級の解説(平成21年)」によります。
震度階級 | 揺れ方、被害の例 |
---|---|
震度5弱 | 大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。座りの悪い置物の大半が倒れる。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。耐震性の低い建物では壁などに軽微なひび割れや亀裂がみられることがある。 |
震度5強 | 大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しい。棚の食器類や本で落ちるものが多くなる。固定していない家具が倒れることがある。耐震性の低い建物では壁などにひび割れや亀裂がみられることがある。 |
震度6弱 | 立っていることが困難になる。固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。耐震性の低い建物では、壁などに大きなひび割れ・亀裂が入ることがある。建物が傾いたり、倒れるものもある。 |
震度6強 | 立っていることができず、はわないと動くことができない。飛ばされることもある。固定していない家具は倒れるものが多くなる。耐震性の低い建物では、傾くものや、倒れるものが多くなる。 |
震度7 | 立っていることができない。固定していない家具が飛ぶこともある。耐震性の低い建物では、傾くものや、倒れるものがさらに多くなる。 |
全壊
住家がその居住のための基本的な機能を失った状態を指します(「災害の被害認定基準について(平成13年内閣府通知)」)。木造住家では次のイメージです。
全壊
居住のための基本的な機能を失った状態を指します。
半壊・一部被害・無被害
半壊
居住のための基本的な一部を失った状態を指します。
一部被害
壁面の亀裂が生じている、外装に若干の剥離がある等の状態を指します。
無被害
被害が生じていない状態を指します。
液状化
地震によって地盤が一時的に液体のようになってしまう現象のことを言います。液状化の起こりやすい地盤は、海岸や川の近くの比較的地盤が緩く、地下水位が高く、緩い砂質土のところです。
昭和58年の日本海中部地震では、地震動および液状化によって、秋田港の岸壁は著しく損傷を受けました。また、秋田県内の各地で、多くの道路、鉄道、住宅・建築物、ライフライン施設が同様の被害を受けました。
詳しくは防災安全対策課のホームページ「地震災害への備え」をご覧ください
よくある質問
秋田市地震防災マップについて、もっと詳しくお知りになりたい方は、「秋田市地震防災マップに関するよくある質問」をご覧ください。
秋田市地震防災マップ
秋田市の各地域区分図
各地域別
中央地域
大町、旭北、旭南、川元、川尻、山王、高陽、保戸野、泉(JR線西側)、千秋、中通、南通、楢山、茨島、八橋
東部地域
東通、手形、手形(字)、手形山、泉(JR線東側)、旭川、新藤田、濁川、添川、山内、仁別、広面、柳田、横森、桜、桜ガ丘、桜台、大平台、下北手、太平
西部地域
新屋、勝平、浜田、豊岩、下浜、向浜
南部地域
牛島東、牛島西、牛島南、卸町、大住、大住南、仁井田、御野場、御所野、四ツ小屋、上北手、山手台、南ケ丘
北部地域
寺内、外旭川、土崎港中央、土崎港東、土崎港西、土崎港南、土崎港北、土崎港(東・西・南・北以外)、将軍野東、将軍野南、将軍野(東・南以外)、港北、飯島、金足、下新城、上新城
河辺地域
岩見三内、和田、豊島、松渕、戸島、北野田高屋、諸井
雄和地域
川添、妙法、芝野新田、戸米川、大正寺、下黒瀬、椿川、種沢
揺れやすさマップ
- 揺れやすさマップ 秋田市全域版 (PDF 1.5MB)
- 揺れやすさマップ 秋田市中域部版 (PDF 2.0MB)
- 揺れやすさマップ 中央地域版 (PDF 1.4MB)
- 揺れやすさマップ 北部地域版 (PDF 1.4MB)
- 揺れやすさマップ 東部地域版 (PDF 1.2MB)
- 揺れやすさマップ 南部地域版 (PDF 1.3MB)
- 揺れやすさマップ 西部地域版 (PDF 1.5MB)
- 揺れやすさマップ 河辺地域版 (PDF 1.2MB)
- 揺れやすさマップ 雄和地域版 (PDF 1.4MB)
地域の危険度マップ
- 地域の危険度マップ 秋田市全域版 (PDF 1.9MB)
- 地域の危険度マップ 秋田市中域部版 (PDF 1.5MB)
- 地域の危険度マップ 中央地域版 (PDF 1.4MB)
- 地域の危険度マップ 北部地域版 (PDF 1.4MB)
- 地域の危険度マップ 東部地域版 (PDF 1.2MB)
- 地域の危険度マップ 南部地域版 (PDF 1.3MB)
- 地域の危険度マップ 西部地域版 (PDF 1.4MB)
- 地域の危険度マップ 河辺地域版 (PDF 1.3MB)
- 地域の危険度マップ 雄和地域版 (PDF 1.4MB)
災害時の避難を考えるときに役に立つマップ
- 防災カルテ(防災安全対策課のホームページ)
秋田市の小学校区(47学区)ごとに避難場所や危険箇所、防災施設などを地図上に示したものです。
- 津波ハザードマップ(防災安全対策課のホームページ)
大雨で河川がはん濫した場合に浸水が予想される区域とその深さならびに避難施設などを示し、災害時に安全に避難してもらうことを目的として作成したマップです。
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
よりよいウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
秋田市都市整備部 建築指導課
〒010-8560 秋田市山王一丁目1番1号 本庁舎4階
電話:018-888-5769 ファクス:018-888-5763
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。