種蒔く人資料室

種蒔く人資料室

大正10年2月25日、現在の秋田市土崎港で若者たちの手によって1冊の雑誌が創刊されました。

多くの人々に影響を与え、「反戦・平和・平等」の思想を広く世界に広めた雑誌『種蒔く人』の誕生です。

秋田市立土崎図書館前に土崎版の表紙を拡大した顕彰碑を建立、同館に資料室を設置し資料の充実に努め、この「種蒔く人」を顕彰しています。

『種蒔く人』創刊に中心となって活動した、小牧近江、金子洋文、今野賢三の3人は土崎小学校の同級生でした。土崎出身の青年たちは、時の流れの中でドラマティックな人生を歩みます。

常設展示

雑誌『種蒔く人』の復刻版を展示しています。

雑誌『種蒔く人』は大正10年（1921）年2月25日に創刊されました。創刊号から3号までは、発行所が東京・青山の小牧近江（本名・近江谷駒）方となっていますが、秋田県土崎港町の寺林印刷所で印刷されたことから「土崎版」と呼ばれています。同年4月第3号を出して休刊しました。大正10（1921）年10月3日、東京へ拠点を移し、装いを新たに「東京版」を再刊しますが、関東大震災後の大正13（1924）年1月まで号外、別冊を含め、22冊を発行して終刊、「文芸戦線」へと受け継がれていきます。

テーマ展示

折々にテーマを決めて所蔵資料を紹介しています。