多様な性の理解促進(にじいろあきた推進事業)
にじいろあきた推進事業
誰もが自分らしく暮らすために

秋田市では、性的指向や性自認に対する社会的偏見や差別をなくし、多様性を認めあう社会の実現のため、「秋田市パートナーシップ宣誓制度」の周知とともに、性の多様性に関する市民理解を深めることで、LGBTQ(性的マイノリティ)の方々が抱える生きづらさや不安に寄り添いながら、誰もが自分らしく暮らすことができるための取り組みを進めています。
アライの輪を広げよう
「アライ」とは、LGBTQの人に理解を示し、寄り添いたいと考える「味方」のことです。
性の多様性に関する理解を深め、「味方(アライ)」を増やすことで「アライの輪」を広げ、誰もが働きやすく、暮らしやすい秋田市を目指します。
アライの輪を広げよう!キャンペーン
いろいろな性のあり方について多くの方に考えていただくきっかけとして、地域の企業と連携して「アライの輪を広げよう!キャンペーン」を開催します。
各店舗で従業員の理解推進に取り組みながら、ワクワクな「にじいろ」の商品やサービスをご用意しています。
にじいろ個別相談
LGBTQに関する悩みや不安について対面で話せる個別相談を実施します。
にじいろあきたワークショップ~いろいろな性と色々な生き方~
いろいろな”自分らしさ”を見つけるための「にじいろあきたワークショップ」では、LGBTQに関して積極的な活動をしている企業や当事者の方からの講話、参加者同士の交流を行っています。参加者からは「知識だけではなく、気持ちに寄り添うことが大切だと感じた」「秋田市内のアライ企業の取り組みが広く社会に浸透してほしい」などの声が寄せられました。



多様な性のあり方について
性のあり方を構成する要素
「性別」ときくと男性と女性の2通りしかないと考えられがちですが、実はもっと多様な性のあり方があります。
性のあり方には4つの要素があると言われていて、体の性以外の性は、女性と男性のように明確な分け目はなく、グラデーションのように境界線がないものと言われています。4つの要素が組み合わさることで、十人十色の性のあり方があります。
| 体の性 | 性染色体・生殖腺・内性器・外性器から生まれた時に判定された性。この判定をもとに戸籍に記載された性別。 | 
|---|---|
| 心の性〈性自認〉 Gender Identity | 自分自身の性別をどう思うのか。男性・女性・中性・決められない・決めたくないなど人それぞれです。 | 
| 好きになる性〈性的指向〉 Sexual Orientation | どの性別を恋愛や性愛の対象とするのか。異性が好き、同性が好き、好きという感情がない人もいます。 | 
| 表現する性 | 服装やしぐさ、言動など自分自身をどのように表現するか、人からどう見られたいかということ。人それぞれに好みがあります。 | 
LGBTQ(性的少数者)について
LGBTQとは、以下の頭文字をとった言葉で、性的少数者の総称の一つです。
| レズビアン Lesbian | 女性同性愛者。女性として、同性である女性を好きになる人 | 
|---|---|
| ゲイ Gay | 男性同性愛者。男性として、同性である男性を好きになる人 | 
| バイセクシュアル Bisexual | 両性愛者。女性を好きになることもあれば、男性を好きになることもある人 | 
| トランスジェンダー Transgender | 生まれたときに割り当てられた性別と違う性別で自分を認識している人 | 
| クエスチョニング/クィア Questioning/Queer | 自分の性別が明確でない人、決めていない人など。既存の性のカテゴリに当てはまらない人の総称 | 
いろいろな性について
上記の性のあり方以外にも、性自認が男性にも女性にも当てはまらない「Xジェンダー」や、誰かを好きになるときに相手の性別を問わない「パンセクシュアル(全性愛)」など、多様な性のあり方があります。
また、誰であっても性のあり方はゆれ動き続けるものと言われています。
LGBTQの「見えにくさ」について
民間の調査では、おおそ10人に1人がLGBTQであるという結果があります。これは、左利きの人や、血液型がAB型の人の割合とほぼ同じです。
しかし、LGBTQの多くの方は、自身の性のあり方を周囲に打ち明けていません。性のあり方は見た目ではわからないことが多いため、LGBTQの人が身近にいても、気づいていないことがあります。
| 株式会社LGBT総合研究所「LGBT意識行動調査2019」より | |
|---|---|
| 日本におけるLGBT・性的少数者の割合 | 10.0% | 
| 性的指向や性自認についてカミングアウト(公表)したことがあるか | 「誰にも話したことがない」78.8% | 
カミングアウトとアウティング
「カミングアウト」とは、自らの意志で自身の性のあり方を公表することです。
カミングアウトはとても勇気のいる行動で、公表することで拒絶されるかもしれない、いじめにあうかもしれないと思うと、簡単にできるものではなく、強要するものではありません。
カミングアウトを受けたら
カミングアウトや相談を受けた場合は、最後までじっくり話を聞く(傾聴する)ことが大切です。性のあり方について、すぐに理解ができなくても、否定せず、寄りそいながら話を聞いてください。あなたを信頼して、秘密を打ち明けてくれた人の意思を尊重してください。
| 「気持ち」を大切にする言葉 | |
|---|---|
| 否定的な言葉でなはい素直な感想 | 驚いた。そうなんだ。 | 
| 感謝の言葉 | 話してくれてありがとう。 | 
| 寄り添う言葉 | 私にできることはある? | 
| 相手の意思の確認 | このことを他にも知っている人はいる? 自分も誰かに相談してもいい? | 
「アウティング」は本人の了承を得ずに、性のあり方について他人が暴露することです。
これは、プライバシーの侵害であり、絶対にしてはいけません。
アウティングをする人は、悪意ではなく、周囲の環境を変えようという善意でする人もいます。しかし、信頼して打ち明けた自分の秘密を他の人に話されることは、誰であっても傷つき、計り知れない精神的苦痛を強いられることになります。
SOGI(ソジ・ソギ)とは
「SOGI(ソギ・ソジ)」とは、性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity)の頭文字からとった、「すべての人が持っている性のあり方・属性」のことです。「LGBTQとそれ以外の人」とで分けずに性のあり方を理解しようとする言葉です。
SOGIハラ
「ホモ」「レズ」などの差別的呼称やその言動・嘲笑、本人が望まない形での暴露(アウティング)など、性的指向や性自認に関連するハラスメントは「SOGIハラ」と呼ばれ、その防止策を講じることが企業に義務づけられでいます。
気持ちに寄り添う行動を
性的指向や性自認に関するハラスメントを防ぐために、ほんの少し意識を変えて、学校や職場などを安心できる場にしていきましょう。
自分の身近にもLGBTQの人がいると考える
「いない」という思い込みが、誰かを無意識に傷つける行為につながります。あなたの大切な人も、心の中で悩んでいるかもしれません。
差別的なことばに同調しない。LGBTQをからかいのネタにしない
偏見にもとづくからかいや、差別的な発言を耳にしても、同調しないようにしましょう。当事者は周囲の無理解に悩み、相談できない環境にあることにますます苦しみます。
もしも嫌な気持ちになっている人を見かけたら、日や場所を改めて「嫌じゃなかった?」と声をかけるなど、寄り添うことからはじめませんか。
見た目や声で相手の性別を決めつけない
心の性は見た目や声では分かりません。性別が限定されない表現をしてみましょう。「お父さん/お母さん」を「保護者のかた」、「娘さん/息子さん」を「お子さん」と言い換える、少しの気づかいを心がけましょう。
先入観で「ふつう」を決めつけない
性のあり方は人それぞれです。「男らしさ」「女らしさ」が固定観念による思い込みであるように、たとえば「同性愛者なら〇〇だ」という決まった答えはありません。目の前にいる「その人らしさ」と、その人の気持ちを大切にしましょう。
にじいろあきた啓発リーフレットをご活用ください
LGBTQについて差別や偏見をなくすため、リーフレットを作成しました。LGBTQ当事者や専門医からのインタビュー、地域のアライ企業を紹介しています。各市有施設にも設置していますので、ぜひご覧いただき、アライの輪を広げる取り組みにご活用ください。
秋田市パートナーシップ宣誓制度について
パートナーシップ宣誓制度は、婚姻制度のように法的な権利や義務を生じさせるものではありませんが、秋田市では、お二人の思いを尊重し、自分らしく、いきいきと生活できるよう応援するため、婚姻に準じた関係として「秋田市パートナーシップ宣誓制度」を導入しています。
秋田市にじいろマーク
LGBTQ支援の意思表示である6色の「レインボーフラッグ」と秋田市の木「けやき」をモチーフにしたマークです。このマークは、秋田市パートナーシップ証明カードなどに使用しています

相談窓口
- 市立秋田総合病院 虹外来(外部リンク) 
- 性と人権ネットワークESTO(外部リンク) 
- 秋田いのちの電話(外部リンク) 
- みんなの人権110番(外部リンク) 
- よりそいホットライン(外部リンク) 
- 秋田県中央男女共同参画センター(外部リンク) 
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このページに関するお問い合わせ
秋田市市民生活部 生活総務課
〒010-8560 秋田市山王一丁目1番1号 本庁舎1階
電話:018-888-5622 ファクス:018-888-5623
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