平成30年1月19日の記者会見
市長の定例記者会見
幹事社:毎日新聞、共同通信
市長
記者会見にあたり、このたびの市職員の不祥事につきまして、お詫びを申し上げます。
1月16日(火曜日)、本市の職員が、偽造有印公文書行使および詐欺の容疑で逮捕されたとの報告を受けました。
市職員として、あってはならない許されない行為であります。
このような不祥事が発生したことは誠に遺憾であり、市民の皆様に、深くお詫び申し上げます。
今後、詳細な事実関係が判明次第、厳正に対処してまいります。
さて、本日の記者会見ですが、1月26日(金曜日)に臨時市議会を招集させていただくことにいたしました。提案する案件は、ただいま総務部長から説明がありましたとおり、単行案2件と人事案1件を予定しております。
本日は年頭の会見でありますので、私から市政についての所感をお話申し上げます。
まず、除排雪の関係ですが、3年続きで雪の少ない、穏やかな正月となりました。年明け後、多少天候の荒れる日もありましたが、大規模に除雪車が稼働する状況になく、1月14日(日曜日)に予定していた市民一斉除雪デーも、一昨年、昨年に続き中止となっております。
ただ例年、雪が本格化するのは、これからでありますので、気を緩めることなく、除排雪の備えをしっかりと取ってまいります。
さて、今年の市政の展望でありますが、市政運営の基本方針である「新・県都『あきた』成長プラン」は、計画期間の真ん中に当たる3年目を迎えます。
これまでも「地域産業の振興と雇用の創出」をはじめとする5つの成長戦略を柱に、様々な施策を展開してまいりましたが、特に、喫緊の最重要課題である人口減少対策として、昨年は、公約にも掲げた子育て支援や移住促進等の取り組みを進める一方、泉・外旭川新駅(仮称)の設置や県・市連携文化施設の整備等の大規模事業につきましても、市議会のご理解をいただきながら、実現に向けた道筋をつけることに努めました。
現在、平成30年度当初予算の市長査定に臨んでおりますが、歳入規模に見合った歳出構造を堅持しつつ、人口減少対策や成長戦略をさらに推し進めるための予算を編成してまいりたいと考えており、2月定例会に向けて、第1子保育料無償化制度や保育士・看護師等への奨学金返還助成制度の創設、アンダー35正社員化促進事業の対象拡大などについても検討を進めております。
また、県・市連携文化施設や旧県立美術館を中心とした芸術文化ゾーンの整備を進める中で、6月頃からは県民会館の解体工事も始まる見込みであり、事業が目に見える形で動き出してまいりますので、今後の予算措置を含め着実な事業執行に意を用いてまいりたいと考えております。
さらに、本年度末には、多核集約型のコンパクトなまちづくりのアクションプランとなる立地適正化計画を策定するほか、第9次高齢者プランや第5次障がい者プラン等、各種施策の基本計画を定める予定でありますので、そういう意味からも、平成30年は、先を見据えた着実な準備を積み重ね、元気な秋田市づくりを一歩前へと力強く進める一年にしてまいりたいと考えております。
次に、今年の主な行事等についてであります。今年は、5月に、新聞・テレビ・広告関係者など約1千人が参加する全日本広告連盟秋田大会が開催予定でありますが、市の新しい施設のオープンや観光、スポーツ等のイベントもございますので、いくつか紹介したいと思います。
まず、この3月末には、旧土崎支所の跡地に、土崎みなと歴史伝承館がオープンします。館内には、ユネスコ無形文化遺産に登録された土崎港曳山祭りの10メートル級の曳山を展示するほか、土崎空襲の被爆施設の一部を移設し再現した展示ホールや日本遺産の北前船寄港地の歴史を紹介するコーナーなども設けます。
土崎港まつりのお囃子や踊りの練習、土崎空襲を学ぶ平和の講演会などにも使っていただき、地元の方々が参画しながら、土崎の歴史や文化を伝承し、魅力を発信する、人づくり、にぎわいづくり、住民主体のまちづくりの拠点となる施設にしてまいりたいと考えております。
秋田港の関連では、今年もクルーズ船の寄港が続き、過去最多となる21回予定されております。
昨年は、竿燈まつりにあわせ、クルーズ列車のトライアル運行が行われましたが、引き続き、県やJR東日本秋田支社と今年の運行に向けた協議を進め、受入れ面の整備を図るとともに、市内のまちあるきルートを提案したり、人気が高まっている秋田犬にふれあえる観光スポットを新たに設けるなどして、秋田らしいおもてなしによる市内観光も充実してまいりたいと考えております。
スポーツの関連では、7月に、バドミントン世界グランプリ大会が、市立体育館を会場に、本市で初めて開催されます。世界の一流選手が出場する国際ツアー大会であり、本市から出場する北都銀行の選手達の活躍や世界トップクラスの競技を市民の皆様にご覧いただきたいと思います。
秋は、10月30日から11月5日までの予定で、県内最大の農業イベントである「秋田県種苗交換会」が、9年ぶりに本市で開催されます。
アルヴェを主会場に予定しておりますが、エリアなかいちなど中心市街地で、食や芸能のイベントも企画して、県外からもたくさんの方に来場していただけるよういろいろなアイデアを練っているところであります。 エリアなかいち周辺の行事としては、今年も5月に、「これが秋田だ食と芸能大祭典」が開催されるほか、千秋美術館では、4月に「ピカソと巨匠たち展」、9月に日本画家の「千住博展」を予定しており、県立美術館や仲小路エリアとの連携事業も実施するなど、中心市街地のにぎわい創出も進めてまいります。
最後に、報告事項が1つございますので、お話申し上げます。
バドミントン米元・田中ペアの「秋田ふるさと市民賞」の表彰についてであります。
北都銀行バドミントン部の米元小春(よねもと こはる)選手、田中志穂(たなか しほ)選手の「ヨネ・タナ」ペアは、本市を拠点としながら、女子ダブルス日本代表として世界を転戦しております。
その中で、昨年12月、アラブ首長国連邦のドバイで開催された世界大会のワールド・スーパーシリーズ・ファイナルズにおいて、初出場で初優勝を果たし、世界の頂点に立ちました。
この活躍は、秋田市民に大きな喜びと感動を与えていただきました。その偉業をたたえ、本市から「秋田ふるさと市民賞」をお贈りするものであります。
本日、午後1時から、米元選手・田中選手にお越しいただき、1階の市民の座において表彰式を開催いたしますので、よろしければ、そちらの取材もお願いいたします。
私からは以上であります。
毎日
ブラウブリッツ秋田のホームスタジアム建設について、県側は新設の意向を示して市営の陸上競技場に暫定的な改修を必要とした上で、知事が先月の記者会見で秋田市が最終決定したら支援するというふうにおっしゃっていました。穂積市長は昨年の11月には、改修は難しいという姿勢を示していましたが、その後の市として意向に変化はありますか。
市長
11月の議会では、今の段階で改修するしないというのは難しいという話をしましたが、その後、一般質問などの中で、八橋陸上競技場を改修するにあたっては、その前提になるのは新スタジアムを新設する方向であるという検討委員会での答申が出されるということが条件でした。
方向性が決まらないうちには市として改修に向けて整備するとは言い切れないという発言をさせていただきましたが、今、中間報告ではなく、最終報告にするということで、県に報告書が出るようであります。その答申の中で、スタジアムを新設するという方向で答申されるようですので、前提がクリアされる中で、私どもとして既に地域住民の代表の町内会長さん、競技団体の皆さんに意向の確認はさせていただいていますが、今のところ、協力的ですので、きちんとその方向性が示されれば、今年6月のJ2ライセンスの申請に間に合うように、この2月補正で予算を計上してまいりたいと考えております。
NHK
2月の補正に予算を計上したいということでしたが、八橋陸上競技場を改修する方針を固めたという理解でよろしいですか。
市長
大前提の検討委員会の最終方針が、今日、明日中には県に提出されると思いますので、それを見なければ最終的には判断できませんが、漏れ聞くところによると新設の方向で意思統一されたということでありますので、私としては2月議会に補正予算案を計上していきたいと思います。実際最終的には報告書を見ないと言い切れませんが、現段階ではそういう思いを持っています。
河北
先日の知事の会見で、秋田市が改修の見積りをしているという発言がありましたが、大体どのくらいの改修費を予想されていますか。
市長
今、金額的には発表できるような状況ではありません。大型スクリーン、照明器具、ドーピング室などを今聞き取りしていますが、発表できるところまではいっていません。10億円前後ではないかと思っていますし、10億円以内であって欲しいと思っています。
河北
県と市で分担するということですか。
市長
金額がまだ決まりませんので、知事が記者会見などで市が決めた場合は、県の方も応分の負担をするというふうに発言してくださっていますので、その辺は施設の整備内容が決定し、金額も詰められれば、県にもお願いさせていただきたいと思っています。
河北
地域住民の理解を得られてということでしたが、町内会とはどのあたりの町内会ですか。
市長
八橋周辺です。町内会というより、代表する皆さんにお話をさせていただいて、大きな反対がなかったというとらえ方をしていただけばと思います。
河北
競技団体は八橋競技場を使っている方ですか。
市長
そうです。例えば市体育協会など、使用されている団体にも内々に意見をお聞きしたところです。
河北
市長自らですか。
市長
違います。担当部局です。
秋田放送
ご自身としては改修について、どういうお気持ちですか。
市長
J2に是非昇格させてあげたい、その条件をクリアさせてあげたいという思いはあります。まずは八橋陸上競技場を今使っている方も午後6時の閉鎖なので夜間も使いたいという話もありますので、そういう意味でブラウブリッツに限らず、ナイター施設というものは市民の要望に応える施設だと思います。大型ビジョンはそれなりに必要かと思いますが、財源の制限もありますから、新設するとき、そちらで使えないだろうかとか、市民の皆さんにもご理解いただける施設として、そしてブラウブリッツもJ2に昇格できる施設として財源も考えながら進めていきたいと思います。
NHK
改修費について10億円以内であって欲しいという話がありましたが、10億円という数字を目安にする理由は何ですか。
市長
今のところ積み上げていくと、その金額になるのではないかという担当部局からの報告です。
NHK
以前、岩瀬社長から球団の改修費の見積りとして10億円くらいという発言がありましたが、そこと比べてという部分もありますか。
市長
それもあります。民間でやる事業、行政でやる事業の単価の違いなどもありますから、その部分について情報交換もしていますが、まだ正確なところまでいっていないので、今後の整備のことも考えて10億円以上かかるようであれば、新設も100億円以上かかるので、二重の出費になることも考えれば10億円くらいが許容できる範囲だと私は捉えています。
読売
改修費を2月の補正でという話でしたが、どの範囲まで2月補正で出すのですか。
市長
2月補正で全額を入れて、公募・入札し、今年6月で申請できる状況を作っていきたいと思います。改修は来年のシーズン開幕に間に合うように、2月補正で上げさせていただきたい。
AAB
入札、公募の時期はまだ未定ということですか。
市長
(補正)予算が通った後、早急に出したいと思います。来年のシーズン開幕までには改修もできるのではないかと思います。開幕に間に合うように、当初予算ではなく2月補正でと考えています。
魁
財政的な部分で県との協議とのお話がありましたが、イメージとしては市立体育館のような感じになるのでしょうか。
市長
そこはこれから交渉になりますから、どういう形という具体的な協議には入っていません。
魁
いつくらいからになりますか。
市長
検討委員会からの最終報告が出次第、早急に県と協議に入りたいと思います。
魁
以前、岩瀬社長が来たとき、市長は補正も早くやれるよう先議で通せるようにとお話されていましたが。
市長
先議でやりたいと思います。
魁
新しいスタジアムについて、知事はドーム型は難しいのではないかという見方を示していましたが、どのような形が望ましいとお考えですか。
市長
具体的な設置に向けた検討委員会を県の方で立ち上げると伺っておりますが、経済同友会ですと110億円くらいと言っていますし、150億円、200億円を超えるのではないかという検討委員会での試算もあるようです。次の検討委員会で実際どれくらいかかるのかというのをある程度試算してもらい、金額をはっきりさせないと我々としても財源と身の丈に合ったという部分を考え合わせて整備を進めていかなければいけませんので、検討委員会できちんと詰めていきたいと思います。
魁
知事は今の県・市連携文化施設のような仕組みをイメージするのかなという話がありましたし、市長もそういうはずという発言でしたが、そのあたりはいかがでしょうか。
市長
秋田市にという最終答申が出ると思うので、ホームタウンが4つある中での関係もあるので、県と市という関係だけでなく、チーム自体、それから財源的なものでいうと、寄附行為も絡んでくると思います。これから新設に向けた検討委員会を作るという条件の下で、どういうものを造っていくのか、仕様と財源はこれからだと思います。
魁
知事は少し突っ込んだ発言をされたということですか。
市長
金額にもよると思います。例えば、財政規模を見ても秋田市は1,300億円、県は6,000億円くらいというところで、約4倍、5倍違いますので、どういった分担になるのか。ただホームとして秋田市ということですので、県民全体といいながらも、ホームタウンとしての秋田市の役割も求められると思いますので、財源の分担については、今後そういうものを検討する中でより煮詰められていくだろうと思います。
魁
他のホームタウンの市についても、一定の負担が必要になるのではないかということですか。
市長
それは違います。
産経
スタジアム運営は各地で苦戦をしているところもあると思いますが、今回改修して、10億円をかけてそれなりのものを造る、さらに新しいものを造るということで、人口の少ない秋田でどう維持していくかという点については、どのように考えていますか。
市長
造ることも大変ですが、その後の維持管理も大変だと思います。知事が言われた身の丈に合ったというのは、建てる費用だけでなく、運営管理も念頭に置かれた発言だと思います。特に開閉式となりますと、開閉によるメンテナンスのかかり増しがありますし、J2に上がったとしても試合は年20数回なので、残り340日をどう使っていくのかについて、有効に使えるだけのマネジメントが行政にできるのか、また指定管理にするにしても、そういう企画力がある会社があるのか、それを地元に求めるのか、全国的に求めるのかなど、非常にさまざまな課題があります。私どもとしても、建設費以上に維持管理コストの方が大きな課題と捉えています。
魁
イージス・アショアについてですが、(防衛)大臣が現地視察されたりだとか、来週から国会が始まりますが、年末にかけて防衛省の方とお会いになられたりはしましたか。
市長
そういうのは一切ありません。新たな動きもありません。
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