平成30年6月4日の記者会見
市長の定例記者会見
幹事社:秋田魁新報、NHK
市長
6月7日から、6月市議会定例会が始まります。
提案する案件は、総務部長と企画財政部長から説明があったとおり、条例案10件、単行案14件、予算案3件のほか、追加提案として人事案3件の、合わせて30件を予定しております。
本日は、私から6点お話いたします。
はじめに、豪雨災害についてです。
先月17日から19日にかけての大雨は、秋田市の観測地点で24時間降水量が156.5ミリメートルとなるなど、平年5月のひと月の降水量122.8ミリメートルを超えるものでありました。
市では、災害警戒対策部を設置し、この大雨に対応したところであり、結果的に、避難勧告は13,082世帯、28,941人に対して発令し、市内12カ所に開設した避難所には、一時100人を超える方々が避難されました。
幸いにして人的被害はなく、6月3日現在、浸水家屋376棟、道路冠水81カ所、土砂崩れや河川の護岸崩落等222カ所などのほか、農業被害も発生しております。
こうしたことから、市として迅速な復旧対策に当たるため、5月29日付けで、農地農業用施設(9,869万5千円)、道路関係(8,300万円)、林業施設関係(3,800万円)、床上浸水世帯への見舞金に係る災害援助関係(750万円)などを含む補正予算3億399万5千円を専決処分したところであります。
次に、イージス・アショアについてです。
先週の6月1日に、知事とともに、福田防衛大臣政務官から、イージス・アショア配備の候補地として本市の新屋演習場を選定し、これから調査に入りたい旨の説明を受けたところであります。
具体的には、イージス・アショア2基の導入決定までの経緯や、配備候補地として新屋演習場が選定された理由、今後の調査の進め方について説明がありました。
特に、調査については、この後、夏以降に地盤と電波の調査を実施する予定であること、実施に当たっては、地元の理解と信頼が得られるよう、丁寧な説明に努めていくことなどの説明がありました。
私からは、配備候補地は文教施設や住宅地に隣接しており、地元住民をはじめ市民から不安の声が寄せられていることから、市民生活への影響や、電磁波等による健康被害などの不安要素について、国の責任において、調査業務の公告等の手続の前に住民説明会を開催するなど、住民に対して具体的かつ丁寧な説明をするよう申し入れたところであります。
今回の説明では、明確な回答が示されなかったため、調査業務の公告前に住民説明会を開催するよう早急に文書で申し入れるとともに、今後も、県と連携しながら、市民の安全・安心の観点から、質問事項を取りまとめ、国に対して回答を求めてまいります
次に、スポーツ関連についてです。
まず、先週5月30日に開催したチャレンジデーについてです。
4回目の参加となった今年は、山形県鶴岡市と対戦し、結果は、本市が参加率58.7%、鶴岡市が45.2%となり、勝利を収めることができました。参加率は昨年より約20ポイント上昇しており、参加者も、約6万人増の18万3,006人となりました。
こうした結果は、本市を拠点とするトップスポーツクラブとの連携や、気軽に参加できるイベントの開催、地元企業・団体等の協力などを通じて、市民の運動習慣、健康意識に対する関心が高まった成果だと考えております。本イベントを一過性で終わらせることなく、運動の習慣化が定着するよう、引きつづき各スポーツ施策を展開してまいります。
また、うれしいニュースとして、秋田ノーザンハピネッツが1年でのB1復帰となりました。先週、市役所市民の座で「準優勝・B1昇格報告会」がありましたが、昇格を決めた5月14日のプレーオフには4,909人もの観客が集まり、県民、市民が一体となった応援が非常に大きな力になったと感じております。
来シーズンは再びB1で戦うことになります。これまで以上に秋田らしい粘り強いプレーで、県民球団として秋田を盛り上げてもらいたいと思っております。
同じく県民球団であるブラウブリッツ秋田にも頑張っていただきたいと考えております。先月14日には、ブラウブリッツ秋田がホームスタジアムとして使用する八橋陸上競技場の改修工事の受注者が決定し、今後、来年2月の竣工を目指して準備を進めていくこととなります。
現在、チームは5勝6敗1分けで10位に位置づけておりますが、是非ともJ2昇格を果たせるよう、今後の活躍を期待しております。
「はずむ!スポーツ都市」を掲げる市として、こうしたスポーツの力を活かしながら、市民の皆様とともに活力あふれるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
次に、観光関連についてです。
先月24日から28日まで、中国遼寧省大連市に出張し、北前船交流拡大機構と大連市が共催した「北前船寄港地フォーラムin大連」等に参加してまいりました。
同フォーラムでは、私が北前船寄港地を代表して基調講演を行い、かつての渤海国と秋田城との交流や、現在本市が行っているクルーズ船利用者をはじめとした訪日外国人観光客の受け入れ体制の整備とおもてなしの取り組み等について紹介いたしました。
このほか、秋田県観光セミナーにおいて本市の観光PRを行うとともに、大連市内2カ所で竿燈の演技を披露し、大勢の方にその魅力を伝えたところであり、今回の訪問を、今後のさらなるクルーズ船やインバウンド誘致等に結びつけてまいりたいと考えております。
この間、秋田市内では、先月25日から3回目となる「これが秋田だ!食と芸能大祭典2018」が開催されました。好天にも恵まれた結果、これまでで最も多い約15万3千人のお客様がおいでになり、県内各地の伝統芸能と秋田グルメを大いに楽しんでいただきました。これから本番を迎える夏祭りの集客にもつながるものと期待しております。
震災発生の年に開催された東北六魂祭を引き継ぎ、昨年度から始められた東北絆まつりは、6月2日、3日に盛岡市で、震災で犠牲になられた皆様の鎮魂と、さらに復興を進める思いで開催されたところであります。秋田市からも16本の竿燈を出かんし、演技を披露させていただき、今後の復興の思いを出演者、来場者と一つにしたところであります。目標来場者数は2日間で30万人を見込んでおりましたが、天候にも恵まれ、主催者発表で30万3千人の方が参加され、目標を達成することができました。今後も、実行委員会を開催し、来年度以降も引き続き行うことを確認したところであります。
また、来週16日には、いよいよ秋田犬ふれあい事業がスタートします。千秋公園二の丸に秋田犬と触れ合うことができる「秋田犬ふれあい処」がオープンするとともに、隣接する売店では、秋田犬のお土産も販売いたします。ザギトワ選手によって秋田犬への注目が高まっておりますので、観光客のみならず市民の皆様にも、是非お越しいただきたいと考えております。
今後も7月の土崎神明社祭の曳山行事、8月の竿燈まつり、10月下旬からの種苗交換会と大きなイベントがありますので、引き続き官民連携のもと、秋田のPRに努めてまいります。
次に、中心市街地のまちづくりについてです。
今議会に、秋田駅西口駅前広場の改修に係る補正予算案を提出いたしました。この事業は、秋田駅の平面駐車場周辺を改修し、秋田の玄関口にふさわしい環境空間の整備と広場内の交通機能の向上を図るもので、市議会のご理解をいただいたうえで、平成32年春に隣接地で開業が予定されるABS秋田放送新社屋と同時期の完成を目指してまいりたいと考えております。
また、去る5月24日には、エリアなかいち商業施設内のあきたタニタ食堂跡に、秋田まちづくり株式会社が運営する「なかいち秋田銘品館」がオープンいたしました。
ガラスや陶器など、ものづくりの作家たちや企業等が物販や情報発信に利用できるレンタル店舗・レンタルボックスを有する銘品館は、5月1日の申し込み受付開始からわずか半月余りですべて予約済となり、現在は、入れ替えを待つ状況と伺っております。
今年4月に、経済交流提携に関する意向書の調印を交わした中国南寧市の情報エリアも開設され、今後展示が充実されていく予定でありますので、新たな賑わい創出の拠点となることを期待しているところです。
このあと整備が進められる県・市連携文化施設、(仮称)秋田市文化創造交流館と併せて、ソフトとハードが相互に効果をもたらし合う中心市街地の整備を進めてまいります。
最後に、合葬墓についてです。
先月22日に、4月に引き続き合葬墓の再募集を行いました。広報あきたなどを通じて、募集体数500体、先着順での受付とお知らせしておりましたが、前日から並ばれた方もおり、22日の午前5時15分に募集体数に達したものです。
この2回の募集を通じて、市民の方々の中に、墓地に関する承継の問題、家族への気遣い、あるいはご自身の準備など、お墓に対する非常に高いニーズがあることがわかりました。
市としても、今後の対応を検討していくため、当日申請できなかった方へ聞き取り調査を行い、310人の方から496体分の要望があることを把握したところであります。
今後は、市民ニーズを踏まえ、新たな合葬墓の整備時期や規模、整備場所、募集方法などを改めて検討したうえで、議会ともご相談しながら、再整備を進めていきたいと考えております。
私からは、以上であります。
魁
イージス・アショアの関連なんですが、この問題に対して市長ご自身の役割というのは、どのように捉えて今後どう対応していくおつもりでしょうか。
市長
配備されるという話が出て、6カ月くらい経って現在正式に防衛省の方から説明をいただいたわけでありますが、その間市民の皆さん、地元を中心にして非常に不安等々が醸成されたという中で、まずはきちんと秋田が本当に最適候補地なのかどうか、それから市民の健康、電磁波等々に対する健康の不安や、あるいは市民の生活に不便をきさないかどうか。こういったものを政府あるいは防衛省等々関係機関に問いただしていくということが、まずは第一の使命と考えております。
魁
これまで地元の勝平・新屋地区の皆さんの思いとか、考えとかをどういう形で市長自身がくみ取ってこられたのか、若しくは今後どうされるのでしょうか。
市長
地元にいろいろな賛成反対の方がいらっしゃいますが、特に反対という中では文書によって申し入れもされておりますし、地元振興会でも心配をされて「国に対してこういうことを聞いて欲しい、あるいは説明会を開催してほしい。」ということでありました。共通しているのは、「地元に説明がないじゃないかと、一方的な話ではないだろうか。」という部分でありますから、市長としては国の責任において、地元あるいは地元だけではなく、県全体に関わりますから、県民等々に対して責任を持って説明会を開くと、その申し入れをきちんとしていきたいと思います。
魁
申し入れはどのタイミングになるのでしょうか。
市長
そうですね、私が先日話させていただいた中で、福田政務官が言っていましたが、今まで救難隊や21連隊など自衛隊の施設がこの秋田にあり、それらは地元の皆さんの信頼と理解の上に成り立ってきたというお話でした。私もそのとおりだと思います。そういった中で、前にも申し上げましたが、単年度予算で7億3千万円だとすると、その調査の結果を単年度に出さなきゃいけないという単年度主義が基本的にはあるわけです。そうなってくると、調査をするために政務官は、夏以降と言っていましたが、最低、調査をするためには業者に委託するわけですから、通常90日間公示するわけです。その後それに申し込んできた業者さん等々を選考、入札して、その後に調査が開始されるわけですから、そういう意味では 公告するということはもう調査に入るということでしょう。ですからその前には少なくとも、地元にはきちんと責任を持って説明会を開くべきだと思っております。そうした中でいくと、まず、県と、できれば今週中には、防衛大臣の方に「国の責任において、公示前にはきちんと説明会を開いて欲しい。」という申し入れをさせていただきたいと思います。
魁
そうしますと、市長はこれまで秋田と、今までに言われたわけじゃないという部分で具体的な言及は避けてこられましたけれども、今回実際に、政務官も来られて、知事と一緒に説明を受けて、地元自治体の首長としてはどのようにそこを受け止めていますか。
市長
まだ導入について反対とか、賛成とか言えるような状況ではないと思ってます。疑問点も様々ありますし、そして何よりも先ほど言った調査の問題や、不安材料ですね。特に電磁波は、大臣が視察に行って、短期間そこにいて電磁波の影響がないと言われても、やっぱり地域の住民は納得しないと思いますし、それらを科学的に証明できる根拠や合理的な説明も欲しいと思います。ただ安心ですよと言われても、はいそうですかというわけには、私自身もいかないと思いますし、そういった様々な疑問点について、まずは先ほど言った、きちんとした説明会の開催、そして様々な疑問について、その説明会の中でのやりとりになるのか、あるいは文書としてもきちんと出して残していきたいとの思いはあります。
魁
配備の是非に関してはどの段階での判断になるでしょうか。
市長
それも非常に難しいですね。現実、今の北朝鮮も含めた日本の国防の在り方、また、防衛の在り方、それに伴うその防衛大綱等々の見直しなんかも出てくるでしょうから、当然、それに伴う防衛施設の内容も変わってくることもあるでしょうし。性能、それから専守防衛的なミサイル迎撃であるのか、それとも配備によっては、相手の攻撃もできるような、そういう範囲に及ぶものになるのか、こういったこともやはりきちんとその都度その都度、確認をした上での判断になると思います。
魁
安全面での疑問、払拭に努めて欲しいという部分とか、あと先行事例の自治体を見ますとレーダーが置かれたことによる交付金とかいろいろありますけれども、何をもって良いとか悪いとかっていうことを市長ご自身が判断する形になるんでしょうか。
市長
まずは、やはりそこに住んでいる方々の健康面でしょうね。それから市民生活が万が一制約される可能性があるのであれば、それが日本の防衛上必要であるという兼ね合いの中で、市民あるいは国民の一人として許容できる範囲であるのか、こういったものを総合的に判断することになるかと思います。
魁
市民生活が一定程度制約されるような局面があるのであれば、なかなか受け入れられないなという考えでしょうか。
市長
いや、ただそれは、許容範囲というのがあると思うんですよ。それへの対策だとか、この日本の置かれている現在のポジション、これは外交上、あるいは平和安全防衛上、総合的な判断になるだろうなと。また、電波障害がないのか、あるいは航空機の飛行に影響はないのか、それからテロについても。近いですからね。また、狙われる可能性がないのかとか、これからもいろんな勉強をしますけどね。人によっても見方が多少違うので、そういうものを正していきたいなと思います。まだまだ時間が必要であると自分では思っております。
魁
この件を含めてですけれども、各社さんから何かありますでしょうか。
NHK
今の話の中で、今週中には防衛大臣に申し出をしたいというお話もありましたけれども、これは、どういった方法でしょうか。例えば直接行ってとかでしょうか。
市長
この件については、今、市から県に打診しております。まだどういう形になるのか、現在国会も開会中でありますので、どういう対応になるかということを、内容も含めて検討中ですので、もう少しこれから今日明日くらいの検討の詰めになろうかと思っています。
NHK
市長が直接、防衛省の方に行って、防衛大臣に伝えるっていう機会を設ける可能性はありますか。
市長
我々も全国市長会などで上京もしますので、そういった合間でできるのかどうかも含めて、知事の日程もあり、現在検討中です。
NHK
どうするかっていうのはこれから話し合って決めなきゃいけないと思うんですけれども、市長のお気持ちとして、今後このことについて、どういった形で申し入れをすべきかと、市長のお気持ちとしてはどのようにお考えですか。
市長
早急に言うことは言わせていただきたい、ただ、私が行くかどうかについては、また判断が必要かなと思っています。
NHK
それとすみません、先ほどの話の中で、市民にもいろんなご意見があると、賛成反対、反対の方々は要望書提出したりとかいろいろ行動に出られてらっしゃるんですけど、市民の方々がほんとにどう感じてらっしゃるのかということを、市として意見を吸い上げるとか、そういう機会は今後設けるという考えはありますか。
市長
正直言ってね、住民の皆さんも、それから賛成反対を言われる人たちも、イージス・アショアってどういうものなのか、なぜ最適候補地と言われたのか、こういった説明もないんですよ。ですから今の中で、市民の皆さんにどうですかって言われても、たぶん情報も無い中で、情報のない判断をしてしまう可能性もありますから、やっぱりきちんと情報を出して、その上で皆さんからまた違った角度で、我々に話が出てくるのではないのかなと思ってます。
NHK
この前説明会で示された内容は、ニュースで皆さん見られたと思うんですけれども、行政側からの説明は今のところない状態で、例えば市として国からこういう今のところ説明がありましたよ、皆さんどうお感じですか?というような、意見を吸い上げる場を開く可能性はあるのでしょうか。
市長
うーん。ちょっと今のところはね、どうかな。まずは、国において説明会を開いてもらうというのが正しい在り方かなと思っています。この件について、今、非常にデリケートな問題もありますので、もう少し時期が経った上での判断の時はあるのかもしれないと思っています。
毎日
イージス・アショアについてなんですが、先ほどとちょっと似ていて、早急に文書で要求とか質問とかをまとめるということでしたが、市民がこれを聞いて欲しいっていうのを、取りまとめたり、文書では来てますけど、そういう意見を市民から聞くっていう方法はないですか。
市長
まず取り急ぎ、私としては説明会をやって欲しい。とにかく遅くなると信頼関係がなくなると思うんですよ。説明会前に公示を強行するという言い方がちょっと良いのかどうかわかりませんが、されるということは、やっぱり信頼関係を損なうことではないだろうかと思いますので、まずはそれを早急に申し入れしたい。その後は、今まで私も知事も、それから市側も県側も相当な住民から上がってきた質問要望等々がありますので、まずはそれをぶつけていきたいと思いますし、その後それらを公開しますので、それについてまた市民の皆さんのご意見、更なる質問等がありましたら、それはそれとして随時、国の方に提出させていただきたいと思ってます。
毎日
信頼関係というのは、国側とこちらの地元の自治体のことでしょうか。
市長
そうですね、自治体、地元、県を含めてです。福田さんが言っていた今までの自衛隊の施設というのは、そういう理解と、協力、信頼関係で成り立ってきました。今回は地上配備型の基地ですから、今までのPAC3とかとは違い、定着していくわけですから、信頼関係を大事にして、そして取り組むというのが、やはり配備をしたいという国の基本的な姿勢であろうかと、私は思っています。
毎日
国からの説明会というのはどういうものなのかということなんですけど、説明会は、同意を得るためや、理解を求めるために行うことだと思いますが、地元に説明会を夏前にやるとなると結構スピード感が必要で、いろんな場所で行うとなると、理解を求めることに関しては、難しいのかと思うんですが。
市長
まず少なくとも住民あるいは議会への説明は必要で、議会サイドにもどうしますかということで議長の方には意向を確認していますので、住民あるいは議会にはきちんと説明をしてもらいたいと思っています。その中で、まずはその在り方を質問してもらって、現場型の技術的に長けてる人たちなど、様々な担当部署に来てもらってですね、そこで質疑応答をしてもらうと、より理解は深まってくるだろうと思います。
毎日
市長としては、100パーセントの理解を求めるために説明会をしてもらうのではないけれども、まず、国から訪れてもらって、そういう機会を求めることが大事ということでしょうか。
市長
はい、そうですね。
魁
確認ですけれども、市長がおっしゃられたとおり、国の方でこういう入札をしたいですよっていう公告をした後に、説明に来るというスタンスであれば、今まで言う信頼関係は損なわれるということでしょうか。
市長
私は、そう思いますね。
魁
わかりました。
NHK
先ほどの質問で住民への影響や、電磁波の影響など申し入れしたいということだったんですけど、ほかに申し入れしたいことはありますか。
市長
今のところは、とにかく早く説明会を行っていただきたいということです。質問事項については、先ほど言った電磁波の問題であったり、市民生活に影響ないかどうかであったり、あるいはテロの心配がないのかであったり、設置された場合については、敵とされる国から攻撃が高まるんじゃないかといったような、そういったことは質問していきたいと思います。
NHK
前回の説明会の時、知事が風力発電に関してもいろいろ説明されていたんですが、レーダーを遮る可能性も出てきた中で、何で秋田なのかっていうことに関してはどうでしょうか。
市長
ですから、彼らは最適地とは言わなかったですね、最適候補地だと。したがって、調査を進めていく上で、それも含めて検証したいということでしたが、そういう意味では、現地を確認したのかどうかも含めて、内部で十分に検討されてきたのかという疑義はありますね。
NHK
そういった選考過程について明らかにするように、質問事項に入れたりはしないのでしょうか。
市長
選考過程については、一応、防衛省側は四項目言っていましたよね。あれ以上のことは出てこないのではないかと思っています。
NHK
あの四点の説明では、市長としては、納得はしていないということでしょうか。
市長
そうですね。はい。まだ疑問が多いということですね。自分たちの土地の中での検査ですよね。そういう限定もありますから。
河北
公告前に準備説明会を開いて欲しいという話、先日からおっしゃっていると思うんですけど、仮定の話で恐縮なんですが、住民説明会を開いたということがあれば、調査自体は認めるということでしょうか。それとも、その中で考えられることでしょうか。
市長
いや、調査っていう部分は、向こうの権限になるでしょうし、国の土地を調査するということですから、我々はなかなかそれに対して、止めることはできないでしょう。けれども、少なくとも、今までとは違って、固定としての基地を作るということであれば、今までの信頼関係の上に、調査に入る前に我々が少しでも、少しでもですよ、その不安を解消してもらえるような、対策、あるいは対応をとる、というのが、真摯な謙虚な今までの信頼関係に元づく対応じゃないかと私は思います。
NHK
合葬墓のことで、改めてお聞きしたいんですけれども、今回2回目の募集で、2回目も非常に大きな反響があったと、前日から並んだりとか、そういった中で、市としても、元々整備してたのは、ニーズの高まりを受けて整備をしたと思うんですけど、その中でも、これだけの反響があったということは、改めて市長の受け止めをいただきたいのですけれども。
市長
はっきり言ってびっくりしました。これだけ切実な問題になっているということは、申し訳ございませんが、そこまでの思いは、正直言ってなかったというのが事実です。今回1回目の時にも、1,000人、1,000体の要望があって、お帰りになっていただいた方もいますので、2回目もどういう申し込み、そして決定をしたらいいのか悩みました。一部では抽選にした方がいいんじゃないかという意見もありましたが、そうすると前の人たちとの整合性がとれなくなるので、今回は申し訳ないのですが整合性をとるために、先着順という方法を選ばさせていただきました。その上で、残念ながら、5時 15分で締め切りとなってしまいましたから、7時頃においでになった方は不平不満もあるかと思いますので、率直にお詫びを申し上げたいと思います。ただその方々への聞き取り調査の中で、496体の要望がありましたので、そちらについては、設置場所はどこになるかわかりませんけれども、設置するような方向で考えております。そして今度は、体の不自由な方、弱者、ご高齢の方もいらっしゃいますから、郵送でも受け付けるような、そして抽選になるような方法をとっていきたいので、これから6月議会にて、いろいろ議員の皆様からもご指摘もあるかと思うので、それらを考慮しながら、対策をとってまいりたいと思います。
NHK
これから用地を確保して、どこに作るかも検討しないといけないと思うんですけど、スケジュール管理的には、いつ頃までに整備したいという考えでしょうか。
市長
できれば6月議会に皆さんからご意見をお伺いして、9月には、その方向性を出していきたいと思います。また、9月議会では補正予算を計上していけたらと思っております。
NHK
ちょっと違った観点なんですけど、合葬墓について、生前に申し込みでき、非常に安く、管理もかからない、良いことづくしで、市民から見てもかなり良い条件のもので、申し込み殺到するというのは理解できるんですけど、今後その反対に、お寺さんとか合葬墓整備していらっしゃる業者の方々からすると、商売あがったりだという意見も中にはあったりするんですね。そこら辺を市としてはどのようにお考えになっているでしょうか。
市長
実際私のところにも、安すぎないかという話は来ております。お寺さんにおいても合葬墓等々持っているところもありますしね、やっぱり今、お墓に対する感覚、あるいは時代と共にね、これもやはり核家族化が進んだり、ご高齢の一人暮らしの方の増加であったり、いろいろそういう社会的な現象の中で、こういう大きな問題になってきたと思うんですよ。非常に悩ましいです。一方で、お寺さんは、今まであるお墓もご子孫の方々が、お参りもせずに無縁仏のような形になってしまっている現状もあり、経営もなかなか容易ではないと。月命日に、今までは毎年毎月行っていたのが、お断りされるような、もうそういう時代になったということなので、市としては、弱者に、あるいは市民の皆さんに寄り添っていくのが、行政の在り方と思いますので、その辺はご理解を頂きながら、過度な市の整備にならないということも考慮しながら、適正な募集方法等々を考えていきたいと思います。
NHK
例えばその条件を、次の整備では変えるとか、その辺はどうでしょうか。
市長
今現在その切実な悩みを抱えてる人は、ご高齢の方で、終活をしなければいけないお年頃の方たちなので、そういう方たちを対象にした政策であるべきだと思っております。
NHK
まだ規模とかその条件は正式に決まってないということだったんですが、市長の今のお考えの中では、前回と同じ規模で、できれば抽選が良いということでしょうか。
市長
今、要望があるのは500体ですからね、できればそれくらいの規模で、もう一つは作りたいというのが、正直なところです。
NHK
方法はやはり先着順ではなく、抽選の方が公平性が保たれるということでしょうか。
市長
申請は、郵送だけでなく、もちろん来場してもらっても良いですけれど、期限を区切って応募してもらい、もし定数よりも応募数が多ければ、それは抽選という形が良いのかなと思いますが、まだいろいろな意見の方もいらっしゃるかもしれませんので、議会等々で、皆さんの意見を聞いてみたいと思っております。
朝日
今日の会見のことと関係ないんですけど、一般的なことなんですけれども、市の広報体制についてお願いなんですが、いずれも観光振興課のことなんですけれども、5月12日の竿燈祭り武雄のお知らせを5月9日、 16日の川反の宵祭りのお知らせを15日、25日26日の中国も21日で、これで取材により広報にご協力くださいませって言っても、絶対に間に合わない。会社内の手続きとか、レベルで、ちょっとあまりにも狭かったので、本当に広報してほしいのであれば、もっと早く、できるだけ早く、やっていただきたいと思います。
市長
わかりました。今その点、お話しいただきましたので、こちらでも調査をしながら、報道官がきちんと意に添えるように努力してまいりたいと、善処してまいりたいと思います。
河北
大雨についてお伺いしたいんですけれど、先ほど市長がおっしゃられたように、豪雨によって、いくつも浸水があったり、雨も記録的だったりということがありました。6月議会で議論はあるとは思いますけれども、改めて、市の対応ですとか、市長としての行動ですとか、そういったところの考えをお聞かせいただきたいです。
市長
今回、17日から19日の大雨がありました。その間、警戒対策部を設置し、危機管理官が長となって体制を整えてまいりましたので、組織的にはきちんと対応できたと思います。私は、私用で上京したわけでありますけれども、その間連絡等々もとれる状況でありましたので、対応はできたものと考えております。
魁
お墓の関連ですが、他の中核市だと1万柱を超える規模で置かれているところもあるんですけども、それでいくと今回の数はその場しのぎ感は拭えないなと思うんですが。
市長
いずれ1,500で足りなかったというのは判明しましたし、今回の要望では500という調査が出てますので、その辺も含めて、検討してみたいと思います。
毎日
前回の記者会見で、禁煙の体制について、お話あったと思うんですが、アンケートとか今年度中に行いたいとのことでしたが、どういう進捗状況なんでしょうか。
総務部長
なるべくですね、早く、早いうちにアンケートをとりたいと思います。
毎日
今年度中ってことですか。
総務部長
今年度中です。
毎日
いつ頃ですか。
総務部長
そうですね、まあそんなに遠くない時期に。
毎日
まだやってないということですか。
総務部長
これからです。
毎日
それは市の職員に対してですか。
総務部長
はい。内容については会見終了後もう少し詳しくお話しします。
毎日
はいわかりました。
市長
では、ありがとうございました。
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