地震災害への備え
日本は地震多発国
日本は世界でも有数の地震多発国。1995年1月には兵庫県南部地震(阪神・淡路大地震)が発生し、神戸、淡路をはじめ、多くの地域に大災害をもたらしました。また、2004年には新潟県中越地震が発生したほか、東海地方など近い将来の発生が危惧されている地域もあります。過去の災害を忘れず、教訓として活かすことが求められています。
液状化
昭和58年5月26日正午頃発生した日本海中部地震では、地震動および液状化によって、秋田港の岸壁は著しく損傷を受けました。また、秋田県内の各地で、多くの道路、鉄道、住宅建築物、ライフライン施設が同様な被害を受けました。
日本海中部地震による液状化の履歴については、防災カルテのマップで確認できます。
秋田市が被った主な地震災害
1964年(昭和39年)
概要
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災害名
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新潟地震
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発生日時
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6月16日13時2分7秒
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震源地
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新潟沖
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被害内容
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- 死者:5名
- 傷者:30名
- 住家全壊:13棟
- 住家半壊:147棟
- 一部破損:4,196棟
- 床上浸水:8棟
- 床下浸水:129棟
- 非住家 1,862棟
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被害額
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11億7,549万円
備考
注釈:被害内容については秋田県としての数値
1983年(昭和58年)
概要
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災害名
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日本海中部地震
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発生日時
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5月26日午後0時頃
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震源地
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能代沖
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震度・規模
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震度5(M7.7)
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被害内容
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- 死者:3名
- 重軽傷者:53名
- 住家全壊:35棟
- 住家半壊:270棟
- 住家一部破損:691棟
備考
- 沿岸部に津波が発生
- 災害救助法適用
補足:消防年報(市消防本部作成)の「秋田市災害年表」の中から、死者が発生したものを抜粋
地震の心得
心得10ヶ条
大地震による被害を最小限にできるかどうかは、ひごろの備えとともに、その瞬間にどれだけ適切な行動をとれるかにかかっています。いざというときのために地震の心得10箇条を頭にたたき込んでおきましょう。
1.地震時:まずわが身の安全を図れ
けがをしたら火の始末や避難行動に支障がでる。テーブルなどの下にもぐり身の安全を。
2.地震直後:落ちついて火の始末(あわてず冷静に)
ひごろから火の始末を習慣化。火元付近の整理せいとんを忘れずに。
火を使っているときは、揺れがおさまってから、あわてずに火の始末をする。
3.地震直後:戸を開けて出口を確保
とくに中高層住宅では避難のための出口の確保が重要。
4.地震直後:火が出たらすぐ消火
もし火災が発生しても天井に燃え移る前なら初期消火できる。できれば消火器を設置しておきたい。
5.地震直後:あわてて外に飛び出さない
あわてずに落ち着いた行動を。外へ逃げるときは、かわらやガラスなどの落下物に注意。
6.地震直後:狭い路地やブロック塀には近づかない
屋外にいたら公園などに避難。落下物やブロック塀などの倒壊の危険のあるところには近寄らない。
7.地震直後:山崩れ、がけ崩れ、津波に注意
山間部や海岸付近で地震を感じたら、すぐに安全な場所に避難することが鉄則。
8.地震後:避難は徒歩で、荷物は最小限に
自主防災組織などと集団で避難しよう。
荷物を欲張ると避難に支障がでるので注意。
避難時には、ブレーカーを切り、ガスや水道の元栓を締めて。
9.地震後:協力し合って救出救護
みんなで助け合って救出救護を。多数の死傷者が出れば医療機関などでの対応が限界に。
10.地震後:正しい情報を聞く。余震を恐れるな
ラジオや市区町村、自主防災組織などから正しい情報を入手し、適切な行動をとろう。
発生時の場所別対応
地震が発生した際に、どこにいるのかによって対応が変化します。
具体的な例は下表のとおりです。
屋内
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家の中
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- テーブルなどの下に隠れ、身を守る(余裕がなければ、手近の座ぶとんや枕などで頭を保護する)。
- 外へ逃げるときは、かわらやガラスなどの落下やブロック塀などの倒壊に注意。落ち着いた行動をとろう。
- 避難口を確保しよう(ゆがみで戸が開かなくなることがある。とくに団地やマンションなどの中高層住宅では逃げ道を失い危険)。
- 2階にいたら階下に降りない(1階より2階のほうが安全性が高い)。
- 裸足で歩き回らない(ガラスの破片などで怪我をする。必ずスリッパなどの履物を着用して)。
- 火の始末はすみやかに(コンセントやガスの元栓の処置も忘れずに)。
- 乳幼児や病人、お年寄り、障がい者、外国人の安全確保を。
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スーパー・デパート
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- バックなどで頭を保護し、倒れやすいショーケースなどから身を離す。
- 近くの丈夫な机などの下にもぐり込むか、柱や壁ぎわに身を寄せる。
- あわてて出口に殺到せず、係員の指示に従う。避難は階段から。
- エレベーターが止まったら、中にある連絡電話を使って、救助を待つ。
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ビルの中
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- 座ぶとんなどで頭を保護し、急いで机の下などに逃げる。
- 本棚などの移動・転倒に注意。備品のない廊下のほうが安全。
- あわてず落ち着いた行動を。外へ逃げるときは落下物などに注意。
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地下街
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- 耐震構造になっているので、まず潰れる心配はない。出口も60m間隔であるので、それらのすべてがふさがれることはない。壁面や太い柱に身を寄せ、係員の指示に従う。
- 停電になっても非常用照明灯がすぐつくので、落ち着いて行動を。
- 火災が発生したときは、ハンカチやタオルで鼻と口をおおい、体をかがめて、はうようにして壁づたいに逃げる(煙の流れる方向へ)。
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劇場・ホール
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- イスの間にしゃがみ込み、バックなどで頭を保護する。
- あわてて出口に殺到せず、係員の指示に従って外に出る。
屋外
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住宅街
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- ブロック塀や石塀、電線などからすぐに離れる。
- 窓ガラスの破片や屋根がわらなどが落ちてくることがあるので、建物の周りには近づかずに、広場のような場所へ避難する。
- 狭い路地にいるときは、広い場所へ避難する。
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商店街・ビル街
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- その場に立ち止まらず、頭をカバンなどで保護して近くの空き地などへ避難する(ガラスの破片、看板、タイルなどの危険物の落下からの回避がポイント)。
- 逃げる場所の判断を誤らない(落下の危険がないといっても間口の広い木造の建物や自動販売機、ブロック塀のそば、ビルの塀ぎわなどへは決して避難しない)。
- 垂れ下がった電線には近づかない。
- 自動販売機も転倒の可能性が高いのですぐに離れる。
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電車などの車内
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- 急停車することがあるので、つり皮や手すりなどにしっかりつかまる。
- 途中で止まっても、非常コックを開けて勝手に車外に出たり、窓から飛び出さない。
- 乗務員のアナウンスに従って落ち着いた行動を。
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海岸・崖付近
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- すぐに、その場から離れ安全な場所へ避難する。
- 海岸の場合は、高台などに避難し、津波情報をよく聞く(解除されるまで絶対に海辺などの低地には近づかない)。
- 崖を背にした家屋では、なるべく崖から離れた部屋を生活の中心に。
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車を運転中
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- 地震を感じたら、徐々に速度を落とし、道路の左側に寄せてエンジンを切る。
- 揺れがおさまるまで車外に出ず、地震情報をカーラジオで聞く。
- 危険な斜面の下や、トンネルの出入口の停車は、極力さける。
- 車を離れるときは必ずキーはつけたまま。ドアロックもしない。
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