秋田市の伝統野菜について
秋田県には地名や人名、形状や栽培方法を冠した独自の伝統野菜があります。
それぞれ、長い歴史を持ち、地域の食文化を形作ってきました。
これらは、品種の特徴だけではなく、気象や土地条件、栽培技術などによってその土地固有の味として伝えられてきたものです。しかしその多くは味のよい優れた食べ物でありながら、手間のかかる栽培や加工技術、収穫や収量の多い改良種に押されて徐々に栽培者も少なくなってきました。
秋田の食を彩る伝統野菜の魅力をもう一度見直し、豊かな秋田の食材として栽培して保存し、食して伝えていきましょう。
秋田の伝統野菜とは
次の三つの事項を満たす品目とされています。
- 昭和30年代以前から県内で栽培されていたもの。
- 地名、人名がついているなど、秋田県に由来しているもの。
- 現在でも種子や苗があり、生産物が手に入るもの。
秋田市の伝統野菜について
秋田市の伝統野菜には、仁井田大根、秋田さしびろ、仁井田菜(青菜)、秋田ふきなどがあります。
仁井田大根
特徴
秋田市近郊の肥沃な畑で、古くから栽培されていた地だいこんです。肉質がち密で硬く、保存性も高いため、本県特産の「いぶりがっこ」などの干しだいこん用として長く用いられていました。生育が遅く、硬いことから現在では、生産量は減少しています。
しかし、他のだいこんにない歯切れと強い風味があるため、近年見直され、秋田県農業試験場で開発された「秋田いぶりこまち」の親としても用いられています。
収穫時期
10月から11月
秋田さしびろ
特徴
九条系ねぎの「秋田さしびろ」は、越冬性が高く、消雪後の生育開始が早いために春早く収穫できるねぎとして、古くから各地で栽培されてきました。収穫は3月から始まり、地際部から刈り取り、年に数回、葉ねぎとして収穫されます。新鮮な葉の軟らかさが特徴ですが、日持ち性が劣るため、主に地元市場に出荷されています。
収穫時期
4月から6月
作型
仁井田菜
特徴
越冬性の高いツケナの一種です。雪の下で蓄えた養分で雪融けと同時に一気に生長します。
わずかに苦みを持つ味の濃い青菜で、お浸しや炒め物などに向いています。
収穫時期
3月から4月
作型
秋田県内の伝統野菜について
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秋田市産業振興部 園芸振興センター
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