旧黒澤家住宅の概要
旧黒澤家住宅は、今から約三百年前に現在の秋田市中通三丁目にたてられた上級武家屋敷住宅です。
当時の中通地区は三廓(さんのくるわ)と呼ばれ、上級、一部中級の武家住宅を配置し、久保田城の正面の守りとされていました。
江戸時代の藩士の住宅は藩の所有物であり、藩士の身分、石高に応じてあてがわれていました。
そのため藩の都合や藩士の身分の変化により、武家住宅の住居者は入れ替わり、
旧黒澤家住宅の場合には、芳賀家、赤田家、吉成家、平井家、黒澤家の順に変わっています。
黒澤家は石高五百石、山奉行、寺社奉行の要職を務めた上級武士の家で、文政12年(1829年)から居住しました。
今日現存する江戸時代の武家住宅の多くは、幕末・明治期以降の建て替え、改築、あるいは附属建物が失われる例が多く、旧黒澤家住宅のように江戸時代の形をそのまま伝えているのは全国的にも類例がありません。
旧黒澤家住宅は、昭和60年に黒澤家から秋田市へ寄附され、その後、昭和63年に一つ森公園内に移築されました。この貴重な建物群は、平成元年5月19日、国指定重要文化財に指定されています。
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