フッ化物洗口事業
秋田市では、児童生徒のむし歯予防対策の推進と自らの健康に関する意識の向上を図ることを目的に、平成23年9月から小学校で、平成29年9月からは中学校で、フッ化物洗口事業を実施しています。
フッ素とは
フッ素は科学的に合成されたものではなく、地中にも海水にも含まれている自然環境物質です。
毎日飲む水や海産物、肉、野菜、果物、お茶など、ほとんどの食品に微量ながら含まれていることから、人の歯や骨、血液中などにもフッ素は存在しています。
フッ化物によるむし歯予防方法とは
歯の質のむし歯に対する抵抗性の強化を目的とした方法です。さらに、むし歯やその酵素の働きを抑えることにより、口の中の環境を改善して予防方法を発揮します。
集団で実施した場合、その方法は簡単で費用対効果に優れ、多くの人が参加できるなど、高いむし歯予防効果が期待でき、長く続けるほど効果があります。
フッ化物洗口の効果について
実施後、秋田市の12歳児(中学校1年生)の平均むし歯本数は着実に減少してきています。フッ化物洗口事業を実施する前の平成22年度には、全国平均を大きく上回る2.07本でしたが、平成23年度以降毎年減少し、平成29年度に全国平均を下回りました。
令和5年度には0.39本となっており、事業開始前に比べると1.68本減少しています。
フッ化物洗口に関する質問と回答(秋田市歯科医師会 監修)
質問1:いつから始めると効果がありますか?
回答1
永久歯のむし歯予防の場合には、永久歯が生える直前から始めると効果的です。
大人になってからでも効果があります。
質問2:病気によっては、フッ化物洗口を行ってはいけない場合がありますか?
回答2
うがいが適切に行われるかぎり、身体が弱い人や障がいのある人が特別にフッ化物の影響を受けやすいということはありません。
腎疾患の人にも勧められる方法です。
また、アレルギーの原因になることもありません。
質問3:子どもたちが、誤って洗口液を飲み込んでしまうことも考えられますが、問題はないですか?
回答3
フッ化物洗口液は、たとえ誤って1人分を全量(1回の使用量10ミリリットル)飲み込んでしまっても安全です。
また、フッ化物洗口後、洗口液を吐き出しても全体量の10%から15%程度の液が口の中に残りますが、その中のフッ化物の量は、毎日紅茶を1、2杯飲んだときにとる量と同じ位です。
質問4:フッ化物応用をいくつか併用してもかまわないでしょうか?
回答4
日本で現在認められているフッ化物応用はすべて併用してもかまいません。
フッ化物洗口は、それだけを低年齢から長期間継続して実施することで高いむし歯予防効果が得られますが、フッ化物歯面塗布やフッ化物入り歯磨き剤など、ほかのフッ化物と併用することによってさらに効果を増大させることができます。
併用しても、フッ化物摂取量が過剰になる心配はなく、安全性に問題はありません。
フッ化物洗口に関する検証
むし歯本数の推移や保護者アンケートの結果などをもとに、事業の効果などについて検証を行いました。
フッ化物洗口事業の検証について(令和3年8月)
むし歯本数の推移や保護者アンケートの結果などをもとに、事業の効果などについて検証を行いました。
アンケートの対象:フッ化物洗口への参加を問わず、令和2年度に中学校3年生だった生徒の保護者
注:令和2年度の中学校3年生は、小学校でフッ化物洗口事業を開始した当時(平成23年度)に小学校1年生でした。
フッ化物洗口事業の検証について(平成29年6月)
むし歯本数の推移や保護者アンケートの結果などをもとに、事業の効果などについて検証を行いました。
アンケートの対象:フッ化物洗口への参加を問わず、平成29年度に小学校1年生になった生徒の保護者
注:平成29年度の中学校1年生は、小学校でフッ化物洗口事業を開始した当時(平成23年)に小学校1年生でした。
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表紙・目次 (PDF 32.9KB)
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フッ化物洗口検証結果について (PDF 229.3KB)
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参考資料1 他都市との比較などについて (PDF 164.7KB)
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参考資料2 フッ化物洗口に関するアンケート調査結果について (PDF 196.6KB)
リンク集
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保護者向けリーフレット「むし歯予防のためのフッ化物洗口」小学校版 (PDF 1.2MB)
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保護者向けリーフレット「むし歯予防のためのフッ化物洗口」中学校版 (PDF 1.2MB)
- 「むし歯予防のフッ素利用」秋田市歯科医師会ホームページ(外部リンク)
- 「フッ化物とむし歯予防」秋田県歯科医師会ホームページ(外部リンク)
- 「お口の健康気にしていますか?」美の国あきたネット(外部リンク)
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