特別天然記念物カモシカについて
カモシカ保護の歴史
カモシカは、昭和9年にその学術的価値が認められ、当時の「史蹟名勝天然記念物法」により国天然記念物の指定を受けました。しかし、第2次世界大戦後による社会の混乱と良質な肉と皮を目的とした密猟によって、昭和20年代にその分布域の縮小と生息頭数が減少しました。このため密猟の取り締まりを強化する一方、昭和30年に現行の「文化財保護法」により特別天然記念物に昇格指定され、大切に保護されています。
カモシカの特性
カモシカは、ウシ科ヤギ亜種の動物で、北海道と中国地方を除いた本州、四国、九州に生息する日本固有の種です。体色は、黒褐色や灰褐色が多く、雄雌ともに角を有しています。
反芻性、草食の動物で岩場や急斜面のある森林に生息し、低木の葉・芽・小枝・花・実等を食します。主に早朝と夕方に活動します。発情期は、10~12月で、妊娠期間は約7カ月、4~6月頃に1仔を生みます。通常は単独で行動しており、仔は出生の翌年の春まで母親と行動をともにします。2.5~3才で性的に成熟します。
カモシカを発見した場合
カモシカは人を襲わない動物なので、必要以上に接近せずしばらく様子を見守ってください。帰巣本能があるので山に帰っていきます。また、幼いカモシカを発見した場合、周辺に母親カモシカが見守っており人間を威嚇することもあるため近づかないようにしてください。
けがや死亡したカモシカを発見した場合
直ちに文化振興課まで連絡をください。
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このページに関するお問い合わせ
秋田市観光文化スポーツ部 文化振興課
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