文化章
「秋田市文化章・文化功績章」について
秋田市文化振興条例に基づき、長年にわたり本市文化の発展に多大な功績をあげた個人・団体に秋田市文化章を、また、文化行政に多大な功績のあった個人・団体に文化功績章を贈り表彰しています。
今年度の表彰式は、11月6日(月曜日)午後4時から、秋田キャッスルホテルで執り行いました。
令和5年度秋田市文化章受章者
美術(書道)
長谷川 長龍氏(本名:長谷川 靖隆氏)
幼少より書道に親しみ、自己の研鑽に努め、日展五科書道での入選や、全国最大規模の読売書法展や日本書芸院展、滴仙会展で上位の賞を重ね、読売書法会参与、日本書芸院参与、滴仙会専務理事を務めるなど、全国組織の役員としても活躍されています。
また、秋田書道展の審査員や秋田県書道連盟の理事、秋田市書道会の副会長や顧問などの重責を担い、書道の基本理解の促進に尽力されています。
さらに、カルチャースクールや実技研修会などの講師を務め、指導を通じて、書道愛好者の技能向上や後進の育成を積極的に行い、長年にわたり本市書道文化の振興・発展に貢献されています。
工芸(金属工芸)
進藤 春雄氏
金銀線工房しんどうを開設し、秋田の観光土産品などの生産に勤しみながら、銀線細工の新しい道を考え、伝統工芸日本金工展、日本新工芸展、新匠工芸展、日本美術展覧会、日本伝統工芸展など数多くの公募展に出品し、多数受賞されました。その結果、装飾品を美術工芸品の水準まで高め、技術力、表現力を高く評価され、平成5年皇太子殿下ご成婚記念、令和元年天皇陛下即位記念に、美術工芸品の秋田県献上品として選考されました。
秋田伝統工芸研究会の「伝統文化こども教室」や「秋田の伝統工芸こども教室」では、講師として積極的に参加し、秋田の金属工芸の啓蒙活動に尽力されました。
また、銀線細工の平戸細工のルーツを今一度呼び起こすとともに、後継者不足と言われていた銀線細工に若者が興味関心を持つきっかけを作るなど、本市金属工芸文化の振興・発展に貢献されています。
技芸(邦舞)
藤蔭 小枝氏(本名:堀 幸子氏)
2歳より初代藤蔭季代恵、二代目藤蔭季代恵(初代藤蔭小枝)、藤蔭繁恵に師事し、昭和49年より指導を始め、平成12年より広く日本舞踊を伝えるため、秋田市東通に稽古場を構えました。
秋田市文化団体連盟「古典芸能のつどい」や日本舞踊協会秋田県支部公演に毎回参加し、平成元年秋田市制100周年記念「ねぶり流し物語」では着物文化の所作指導として、また、平成26年第29回国民文化祭・あきた2014「子ども邦舞邦楽フェスティバル」では実行委員を務め、「日本舞踊の祭典」では企画委員のほか「長唄 竿燈」で出演されました。
平成20年二代目藤蔭季代恵師亡き後、県内の同じ志を持つ仲間と共に藤袖会を立ちあげ、会主として振付・指導にあたり、後進の育成に努めてこられました。
また、現在、日本舞踊協会秋田県支部長として広く日本舞踊の魅力を伝えるなど、長年にわたり本市邦舞文化の振興・発展に貢献されています。
学術(民俗)
齊藤 壽胤氏
これまで、民俗学研究者として永きにわたり秋田県を初め全国的に民俗学研究調査を行い、数々の論文、著作をされています。
特に、秋田ではあまり知られずにいた民俗を解明することに努め、それを広く公表し後世に伝えるため、平成10年には「あきた民俗懇話会」を設立しました。「あきた民俗懇話会」の研究例会は、発足以来25年間、毎月一回を目途に休まず開催し、本年8月で300回を迎え、延べ6,000名の市民が秋田の民俗文化のあり方を学んでいます。
また、テレビ番組への出演や、新聞・タウン誌などにも寄稿され、ユニークな解説をもとに秋田の身近な民俗文化を県民・市民にも広めてこられました。
民俗芸能学にも造詣が深く、各地大学校や市民講座、秋田市民俗芸能伝承館における「民俗芸能学入門講座」にも出講され、「秋田万歳」「黒川番楽」「山谷番楽」などの伝承芸能の研究者・解説者として、本市の民俗文化の振興に貢献されています。
文芸(俳句)
故 安井 浩司氏
高校時代に俳句を始め、歯科医師として働く傍ら、句作を続けてこられました。同い年の寺山修司が編集する俳誌「牧羊神」に参加し、俳誌などでの発表作が評価され、第1回秋田県芸術選奨に選ばれました。しかしその後、現代俳句協会を退会し、中央・地方の俳壇とは交流を断ち、作品主義を貫き、その生き方から俳句の世界で「孤高の俳人」と称されました。その作品は中央の著名俳人からも一目置かれ、俳句史に残るものとして高く評価されています。
俳壇との交流を断っていたため、賞とはほとんど無縁でしたが、その作品と生き方は、現在第一線で活躍する若手・中堅俳人に多大な影響を与えています。
よりよいウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
秋田市観光文化スポーツ部 文化振興課
〒010-8560 秋田市山王一丁目1番1号 本庁舎3階
電話:018-888-5607 ファクス:018-888-5608
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。