目録(旧城地管理事務簿)
旧城地管理事務簿(明治時代)の目録
明治25年(1892年)から明治34年(1901年)までに作成された旧城地管理事務簿の公文書です。
廃藩置県によって旧藩主の城館はすべて国有となり、その後、国から佐竹家に払下げとなりました。さらに秋田市が借り受け公園(現在の千秋公園)として整備し、明治29年(1896年)まで管理されましたが、県に返還しました。この旧城地管理事務簿は、明治25年(1892年)から同34年(1901年)までの公園内をはじめ内堀、外堀、周辺地域の管理について記録した公文書です。
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番号
- 1
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簿冊名
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明治25年旧城地管理事務簿其一
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冊数
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1冊
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解説
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明治23年(1890年)年に秋田市は旧城主佐竹家から旧城地の管理を委嘱され、本丸の整備に着手しました。明治25年(1892年)1月から6月までにかけて作成された旧城地管理事務簿です。主な内容は、佐竹家から提出された管理のための条件が示された取調書、本丸の整備(庭石の運搬、枯木などの払い下げなど)に関することなど、公園整備の様子を知ることができます。
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番号
- 2
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簿冊名
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明治25年旧城地管理事務簿其二
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冊数
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1冊
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解説
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明治25年(1892年)の6月から8月までにかけて作成された旧城地管理事務簿です。与次郎稲荷神社への道路開設や鐘楼移転、北東部の堀埋立てに関することなど、公園整備に向けた動きを知ることができます。また、西郷従道枢密顧問官(のちの海軍大将)を秋田に招待してかがり火を焚いたり、花火を打ち上げたりなどの歓迎を行っていることなどが分かります。
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番号
- 3
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簿冊名
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明治26年旧城地管理事務簿其の一
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冊数
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1冊
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解説
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明治26年(1893年)の1月から6月までにかけて作成された旧城地管理事務簿です。旧城の周囲にあった外堀を埋め立てて田圃として使用するための小作請負や借受に関する文書をはじめ、監守人に関する文書、旧城地内の植林・伐採に関する文書などがあり、秋田市が公園内外の管理に努めていることがわかります。
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番号
- 4
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簿冊名
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明治26年旧城地管理事務簿其の二
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冊数
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1冊
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解説
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明治26年(1893年)の7月から翌年3月までにかけて作成された旧城地管理事務簿です。旧城地内の整備(吾妻屋の修繕、八つ橋の架設、杉根の除去、便所の新設など)が進み、施設が次第に増えてきたことが分かります。
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番号
- 5
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簿冊名
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明治27年旧城地管理事務簿
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冊数
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1冊
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解説
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明治27年(1894年)の1月から12月までにかけて作成された旧城地管理事務簿です。北の丸に位置する大小屋や本丸への杉植付けに関する文書、師範学校の運動会で二の丸を使用するための借入れに関する文書、四阿(あずまや)修繕に関する文書などがあり、公園管理だけでなく公園内使用についての文書が綴られています。
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番号
- 6
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簿冊名
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明治28年旧城地管理事務簿
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冊数
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1冊
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解説
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明治28年(1895年)の1月から12月までにかけて作成された旧城地管理事務簿です。本丸の借地料を無料とする件について参事会で決議された文書、北ノ丸に位置する大小屋の杉植付けに関することなど周辺の整備状況が分かります。この年の後半になって旧城地の管理に関して有志から本丸への神社や招魂社移転などの要望が出されており、また、参事会では佐竹家に対して「県公園」としたほうがよいのではという上申書を差し出しています。
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番号
- 7
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簿冊名
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明治29年旧城地管理事務簿
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冊数
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1冊
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解説
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明治29年(1896年)に作成された旧城地管理事務簿です。件名目録が2つになっており、一つめは1月から12月までにかけて作成されたものです。内容は県から旧城地の管理を解くよう訓令が出され、市では佐竹家に対して「拝借地」として存続することを申し出ていますが、許可されませんでした。そのほか、県と市のやりとりをめぐる文書や市と佐竹家との文書があります。二つめは8月から12月までにかけて作成されたものです。旧城地を借り受けていた人々からの返納に関する文書があります。
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番号
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8
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簿冊名
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明治30年旧城地管理事務簿
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冊数
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1冊
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解説
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明治30年(1897年)の1月から翌年の1月までにかけて作成された旧城地管理事務簿です。旧城地内の県公園以外の借地に関する文書が多く見られます。(この年に、県公園は造園家長岡安平の設計によって公園整備が行われ、「秋田公園千秋園」と呼ばれました。)
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番号
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9
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簿冊名
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自明治31年至明治34年旧城地管理事務簿
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冊数
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1冊
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解説
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明治31年(1898年)から明治34年(1901年)までに作成された旧城地管理事務簿で、4年分が1冊にまとめられています。目録の件数が、これ以前の旧城地管理簿と比較して非常に少なく、旧城地に関する文書が減ったことが分かります。
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