平成29年度実証ほ場
平成29年度 秋田市園芸作物実証ほ場設置結果
えだまめ
- 実証項目
- 肥料
- 実証内容
- 肥料の比較試験
収量拡大に向けた肥料「えだまめ専用12-10-15」と既存の「えだまめV558」との比較試験 - 実証場所
- 雄和平沢
- 主要な結果
- 生育について、初期生育は試験区「えだまめ専用12-10-15」の方が良かったが、その後、慣行区「えだまめV558」との差は見られなかった。
最終的な収量について、「えだまめ専用12-10-15」施肥の方が60kgほど良かったが、A品率は「えだまめV558」施肥の方が良かった。これは試験区を先に収穫し、その後、慣行区を収穫したため収量、品質に違いが出たためと考えられる。
実用性について、「えだまめ専用12-10-15」と「えだまめV558」との肥効に差は見られなかったことから、価格により判断したい肥料である。
えだまめ
- 実証項目
- 品種
- 実証内容
- 品種の適応試験
早生品種の「SB1021」(雪印種苗)が新品種として安定的な収量を確保できるかの適応試験 - 実証場所
- 豊岩前郷
- 主要な結果
- 現在、極早生品種では、「一力」、「グリーン75」が主力であるが、食味において不安があったことから、今回、「SB1021(神風香)」を試験した。試験品種は、極早生品種ながらハーフ系であり食味も良く、収量性のある品種であった。
試験結果は良好であり、次年度における管内の極早生作付け生産者へ推奨品種として作付けを拡大する予定である。
ダリア
- 実証項目
- 栽培
- 実証内容
- 密植栽培試験
株間を20cmにした密植栽培試験 - 実証場所
- 四ツ小屋
- 主要な結果
- 定植は6月12日、平均的な定植時期に作業を行った。7月22日の水害により3日間冠水したことから、土壌殺菌剤や液肥で樹勢回復を図った。試験圃場は比較的高い位置にあったため地上冠水ぜず枯死は免れたが、停滞水による軟弱徒長により曲がりが発生し、出荷本数や品質の低下を招いた。それでもNAMAHAGEキュートは、株当たり10本程度収穫でき、作り易い品種であった。冠水被害はあったが、密植栽培は生産量の拡大が可能となる。
ダリア
- 実証項目
- 栽培
- 実証内容
- 密植栽培試験
株間を15・20cmにした密植栽培試験 - 実証場所
- 雄和平沢
- 主要な結果
- 定植は3月28日から3日間で、初期生育は順調に推移し6月11日から収穫を開始した。7月22日の水害により2カ月ほど生育が不良で徒長や曲がりなどの軟弱症状のまま生育し、出荷できる状態になるまで時間がかかった。液肥の葉面散布等により樹勢回復に努めたが、出荷再開した9月7日以降も影響が残り通常出荷の4分の1程度(1株5本程度)の出荷量となった。冠水被害がなければ密植栽培による生産数量の目標達成は可能である。
スナップエンドウ
- 実証項目
- 品種
- 実証内容
- 品種の比較試験
収量拡大に向けた品種 「ニムラサラダスナップ」(みかど協和)と「ビックスナップ」(トーホク)の比較試験 - 実証場所
- 雄和種沢
- 主要な結果
- 試験区の「ビッグスナップ」、慣行区の「ニムラサラダスナップ」ともに発芽・育苗状況は良好であったが、開花期前から「ビッグスナップ」に生育の遅れが見られ、収穫時期も1週間程度遅れた。収量、販売量は「ニムラサラダスナップ」に比べやや良かったが、実の1粒飛ばし、莢がいびつになるものがあった。この品種特性を考慮することで収穫時期や作業体系の調整が可能な品種である。
キャベツ
- 実証項目
- 品種
- 実証内容
- 品種の比較試験
収量拡大に向けた業務用キャベツの品種 「YCRこんごう」(日本農林社)と「あさしお」(タキイ種苗)の比較試験 - 実証場所
- 太平黒沢
- 主要な結果
- 試験区の「YCRこんごう」、慣行区の「あさしお」ともに播種後の出芽にばらつきがあったが、定植後の生育は良好であった。「YCRこんごう」は「あさしお」より玉揃いが良く、重量も安定していた。また、根こぶ病の発生もなく生育は良好であり、収量、販売量の増加に繋がった。今後も作付を検討したい品種である。
ブロッコリー
- 実証項目
- 品種
- 実証内容
- 品種の比較試験
茎空洞化対策の品種適応試験 「おはよう」(サカタのタネ) - 実証場所
- 下新城長岡
- 主要な結果
- 試験区の「おはよう」、慣行区の「ピクセル」ともに生育状況は概ね良好であり、茎の空洞化の障害も見られなかった。「ピクセル」は一部に花蕾不形成が見られ、収量に影響したが、「おはよう」は販売額、品質も概ね良かった。花蕾の形成が比較的安定しており、今後も作付していきたい品種である。
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