平成30年度実証ほ場
平成30年度 秋田市園芸作物実証ほ場設置結果
キャベツ
- 実証項目
- 品種
- 実証内容
- 根こぶ病抵抗性品種の比較試験
「YCRこんごう」「YCRげっこう」「YCR理念」の3品種の比較 - 実証場所
- 太平黒沢地内
- 主要な結果
-
育苗にばらつきがあったものの、生育、品質に大差は見られず、根こぶ病の発生もなかった。
収量は「YCRげっこう」がやや良かったが、3品種は一定の作付け条件が整っていれば、病気の発生が極めて少なく実用性が高い。
種子代がやや高いが、「YCRげっこう」を有望品種として推奨していきたい。
ダリア
- 実証項目
- 害虫防除
- 実証内容
- 害虫防除試験(天敵製剤試験)
高温時におけるスワルスキーカブリダニによる害虫防除試験 - 実証場所
- 雄和石田地内
- 主要な結果
-
天敵製剤の使用により防虫剤の散布回数を減らすことが可能となり、労力や環境面において一定の効果が認められた。
また、採花、選別、検査、出荷段階においても品質等に問題はなかったが、防虫剤と比べ高価であることから、他の天敵製剤を併用するなど、効率的な使用を検討する必要がある。
スナップエンドウ
- 実証項目
- 栽培
- 実証内容
- 栽培試験
秋作の収量確保に向けた栽培技術の確立 - 実証場所
- 雄和神ヶ村地内
- 主要な結果
- 秋どりスナップエンドウは、春どりに比べ開花期の高温障害を受けやすく、夏期の猛暑がその後の生育・収量に影響を及ぼす結果となった。
また、実証場所は三方が山に囲まれ風通しが悪く、多湿となりやすい地形であったことから、灰色かび病が一気に広がり、品質・収量が下落した。
秋どりスナップエンドウの栽培にあたっては、病害虫の防除対策や追肥を継続実施し、適切な栽培場所を選定することで、収穫期間が延伸され、A品の割合を上げることが可能と思われる。
こまつな
- 実証項目
- 肥料
- 実証内容
- 肥料比較試験
混合堆肥複合肥料「エコレット055」と畑追肥専用「燐硝安加里S646」の比較 - 実証場所
- 雄和向野地内
- 主要な結果
- 品種「なつき」(7月下旬収穫)は、生育中期の葉色が薄かったが、収量への影響は少なかった。
品種「国芳」(9月下旬収穫)は、生育後期から慣行区に比べ葉色が濃く茎も太くなり、草勢を維持して収穫期を向えられたことから収量が微増となった。
品種や収穫時期に関わらず、肥料による生育、品質・収量に明確な差は見られなかったが、価格は「エコレット055」が安価なことからコスト削減が可能である。
ほうれんそう
- 実証項目
- 品種
- 実証内容
- 秋用新品種の比較試験
新品種「ドンキー」、「福兵衛」、「ハイドン」と既存品種「パワーアップ7」の比較 - 実証場所
- 飯島飯田地内
- 主要な結果
- 「ドンキー」、「ハイドン」、「福兵衛」、「パワーアップ7」の順で発芽率が高かったものの、4品種の発芽率は全体的に良くなかった。
生育中期から後期は、「ドンキー」の生育スピードが上昇した。
4品種に品質の差はなく、収量は、「ドンキー」が良く、「ハイドン」、「福兵衛」は同程度で、「パワーアップ7」は、やや少なかった。
「ドンキー」は、初期の高温等による影響があった中で、生育、作業性、収量が良かったことから、今後、普及が進むと考えられる。
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