平成30年度基金運用状況審査意見

審査の対象

平成30年度秋田市用品調達基金運用状況報告書
平成30年度秋田市土地開発基金運用状況報告書

審査の期間および場所

令和元年7月9日から令和元年8月28日まで
（於：監査委員室および監査委員事務局）

審査の方法

各基金の運用状況報告書の計数が、関係する証書類と符合するかを確認するとともに、設置目的に従い、確実かつ効率的に運用されているかについて審査した。
また、秋田市監査基準に準拠し、関係書類の閲覧、帳簿記録について関係者から説明を求めるなどの手続等によって審査した。
なお、秋田市用品調達基金については、平成31年3月29日にたな卸に立ち会い、現品を確認している。

審査の結果

各基金の運用状況および審査の結果は次のとおりである。

秋田市用品調達基金

運用状況

本基金は用品の購入を効率的に行うことを目的として設置されたもので、4,000千円の原資をもって運用されており、平成30年度期首における原資の内訳は、現金3,118千円および在庫評価額882千円となっている。
本基金の運用状況は次のとおりである。

秋田市用品調達基金運用状況

区分	金額等
A 原資(期首)=(a＋b)	4,000,000円
原資(期首) 内訳a 現金残高	3,118,389円
原資(期首) 内訳b 在庫評価額	881,611円
B 用品購入額	57,924,791円
C 用品払出額	61,718,241円
D 現金（a＋C－B）	6,911,839円
E 期末在庫評価額	689,282円
F 基金総額（D＋E）	7,601,121円
G 一般会計繰出額	3,601,121円
H 原資(期末)=(c＋d)	4,000,000円
原資(期末) 内訳c 現金残高	3,310,718円
原資(期末) 内訳d 在庫評価額	689,282円
回転率（C／A）	15.4回
取扱品目数	56品目

平成30年度における用品購入額は57,925千円であり、これに対し各課所室に払い出した用品払出額は61,718千円となっている。
この用品払出額と用品購入額の差引額3,793千円に期首現金残高3,118千円を加えると現金は6,912千円となり、これに期末在庫評価額689千円を加えると、基金総額は7,601千円となる。
基金総額7,601千円と原資4,000千円との差額である3,601千円は、剰余金として一般会計へ繰り出し、期末在庫は翌年度へ繰り越している。
この結果、平成30年度期末における原資の内訳は、現金3,311千円および在庫評価額689千円となっている。

審査の結果

本基金の運用状況および計数について、現品を検査し、関係証書類を審査した結果、設置の目的に沿って運用されており、計数は正確であると認めた。

秋田市土地開発基金

運用状況

本基金は公有地の先行取得を主たる目的として設置されたものであり、決算年度末現在高は500,000千円となっている。
本基金の内訳は次のとおりである。

土地開発基金運用状況

区分	前年度末現在高	決算年度中増減高	決算年度末現在高
預金	500,000,000円	-	500,000,000円

預金は前年度末現在高と同額の500,000千円となっている。

審査の結果

本基金の運用状況について関係証書類を審査した結果、計数は正確であると認めた。
なお、本基金は公有地の先行取得の見込みがないことから、平成31年4月1日に廃止されている。

• 平成30年度基金運用状況審査意見 （PDF 85.3KB）