第48回親と子のふれあい写生大会入賞作品
園内制作・自宅制作合わせて、期間中に277点の作品が提出されました。たくさんの方にご参加いただきありがとうございました!
入賞作品
秋田市造形教育研究会会員(秋田市の美術教員)によって選出された31点をご紹介します。
- 秋田市長賞からあきた教材賞までの上位11点は、作品画像と上記研究会による作品講評を掲載しています。また、8月下旬から大屋根広場(入園ゲート入ってすぐ)にパネルを展示しますので、ご来園の際はぜひご覧ください。
- 自販機キャンバス賞は作品画像の掲載はありませんが、園内の自動販売機に1年間掲示します。
総講評(秋田市造形教育研究会)
7月から8月上旬にかけての猛暑にみまわれた秋田市であったが、昨年以上の出品数であったことは大変喜ばしく、出品された皆さんのこの写生大会に対する関心の高さを強く感じた。
小学生の作品では、大胆な構図とカラフルな表現に加え、動物の表情をよく捉えた描写により、子どもたちにとって動物が身近な存在であることが伝わってくる。
中学生以上一般の作品では、表現技能に優れた力作が多く見られた。水彩、色鉛筆、ペン等巧みに使い、動物の毛並みや羽の一本一本を繊細に描いている。また、色の濃淡を生かした表現や、配色から動物に対する作者の温かな目差しが感じられ、テーマである「動物との語らい」を見事に具現化している。
受賞名:秋田市長賞
- 受賞者名(学年)
- 棟方 里津(小学2年)
- 作品タイトル
- ザラザラアナちゃん
- 講評
- 小さな声でささやいているグリーンイグアナのアナちゃん。どんなささやきが聞こえてきたのでしょう。じっと見つめる視線と力強く描かれた太いしっぽ、そして、イグアナの皮膚のザラザラした感じが良く表現されています。鱗の一つ一つを丁寧に描いており、迫力のある作品です。背景の赤、黄、緑など色とりどりの丸い文様がアナちゃんの姿をさらに印象的なものにしています。見た瞬間描かれたイグアナのアナちゃんと目が合い、目が離せなくなってしまいます。アナちゃんと作者の里津さんとの語り合いが伝わってくる、素晴らしい作品です。
受賞名:秋田市議会議長賞
- 受賞者名(学年)
- 野口 桜(中学2年)
- 作品タイトル
- 金色の瞳に問いかけて
- 講評
- ワオキツネザルの美しい毛並みが魅力的でとても目を引きました。毛1本1本の色の違いや、毛の流れまでよく観察し描かれており、作者の、描く対象に真摯に向き合う姿勢が伝わってきます。背景に木の枝を組み、デザイン的表現を取り入れ、色面を配置したことで、ワオキツネザルの描写を引き立たせた工夫が見事です。
受賞名:秋田市教育長賞
- 受賞者名(学年)
- 鈴木 結翔(中学2年)
- 作品タイトル
- 母の温もりに包まれて
- 作品講評
-
ニホンザルの母と子猿とが寄り添い安心して眠っている様子を捉え、愛情深さを表現しようとする狙いが生きています。
表したいことと表現方法の工夫がマッチしています。大胆な構図で寄り添った顔を中心に母ザルの顔の赤さと、ザックリとした毛並みのタッチが作品に力強さを与えており、母子ともに安心して目を瞑る表情も素晴らしい作品です。
受賞名:秋田公立美術大学長賞
- 受賞者名(学年)
- 富樫 紹人(小学2年)
- 作品タイトル
- のっしのっしカメ
- 作品講評
- 画用紙いっぱいにのびのびと描いたカメの表情と姿から、おおらかでたくましいカメの魅力が伝わってきます。カメの甲羅や脚のうろこ、1つ1つをよく観察し、少しずつ異なる色味を配置することで、複雑な生き物の色調を見事に表現することができました。絵具がクレヨンをはじく効果を使って描いた工夫も素晴らしいですね。
受賞名:大森山動物園長賞
- 受賞者名(学年)
- 鈴木 桐人(小学4年)
- 作品タイトル
- きみも食べる?
- 作品講評
- 草原にどっしり座って木の実を食べながら、振り返ってこちらを見ている構図、目で語りかけてくるような表情に惹きつけられました。顔の周りの一本一本の毛並み、目や口元の動きが繊細に描かれていて、このブラッザグェノンを見に行きたくなりました。お見事です。特徴のある頭の形、体や尻や尾の優美な曲線をよくとらえて描いている作品です。
受賞名:秋田市造形教育研究会長賞
- 受賞者名(学年)
- 工藤 千夏(小学5年)
- 作品タイトル
- ぼくたちはBest Friend
- 作品講評
- 顔をよせ合っておしゃべりをする仲のよいインコの様子が伝わってきます。キュルキュルと話す声まで聞こえてくるようです。インコは鮮やかな羽の色が特徴ですが、複雑に色を重ねることによって生き生きとした色が表現されています。太くてがっしりしたくちばし、枝をつかむ爪の力強さまで感じることのできる素晴らしい作品です。
受賞名:AKT秋田テレビ賞
-
受賞者名(学年)
-
薄田 帆奏(小学6年)
- 作品タイトル
- ごはんください!
- 作品講評
-
カンガルーに餌を与えたときに作者が感じた、動物の表情の愛くるしさやユニークさが、よく伝わってくる作品です。カンガルーのかわいさを伝えたいという作者の気持ちが作品に表れていて、毛並みや色の違いを工夫して描いています。
作者とカンガルーとの語らいが今にも聞こえてきそうです。
受賞名:秋田銀行賞
- 受賞者名
- 佐々木 詩織(一般)
- 作品タイトル
- ぼくもぎゅーして!
- 作品講評
-
ワオキツネザルの家族がしっかり抱きあっている難しいポーズですが一頭一頭の細かな毛の流れや微妙な毛色を線描を重ねて、描きあげています。全体に淡い色調に淡彩の色の上から何度も線描を重ねてリアルな体毛のフワフワした感触と一体一体の毛色の違いまで描き分けています。
背景もワオキツネザルの近くは濃く、遠くは余白を残し、全体に調和のとれた仕上がりです。向かい合う2頭の瞳に入ったハイライトも効果的です。
ワオキツネザルの家族の愛情あふれる一場面です。
受賞名:ぺんてる賞
- 受賞者名(年齢)
- 加藤 嬉子(5歳)
- 作品タイトル
- フラミンゴのレインボーお母さんと赤ちゃん
- 作品講評
- お母さんフラミンゴと赤ちゃんフラミンゴが、仲良く顔を寄せている構図がほほえましいです。大人のフラミンゴと子供のフラミンゴの色や形が全然ちがっているところを、よく観察して描いています。背景にはパステルカラーのやさしい色合いを使って、スタンピングなどの技法で、ふんわりとした雰囲気にしているのも、絵のテーマに合っていてすばらしいです。
受賞名:アニパ賞
- 受賞者名(年齢)
- 棟方 崚真(4歳)
- 作品タイトル
- ミーアキャットをかいたいな
- 作品講評
- 愛くるしいミーアキャットの目と、体の前にそろえている2本の前足。笑っているようにきゅっと結んだ口元。目の真横についている両耳。するどい観察力におどろかされます。そして、大好きな気持ちがあふれているのが、勢いのあるタッチからも感じられます。画面全体に色がのっているにもかかわらず、あたたかさとさわやかさを与える、豊かな色彩感覚もすばらしく、見る人が思わず笑顔になるような作品です。
受賞名:あきた教材賞
- 受賞者名(学年)
- 佐藤 帆音(小学4年)
- 作品タイトル
- モテる孔雀
- 作品講評
- 色鮮やかなクジャクの羽を画用紙いっぱいに広げ、一つ一つの目玉状の模様や根元の部分を丁寧に描き上げています。クジャクの本体の位置によって混ぜる色や筆のタッチを細かく変えることで力強さが感じられます。メスに向かって羽を向けたり、目線を送ったりする情熱的な様子がよく伝わる作品に仕上がっています。
受賞名:自販機キャンバス賞
受賞者名 |
学年など | 作品タイトル |
---|---|---|
藤田 愛真 | 小学3年 | 空にあこがれるイグアナ |
髙嶋 諒 | 小学3年 | ひとやすみ |
藤井 陽茉莉 | 中学3年 | 威風堂々たる獅子 |
髙𣘺 香緒 | 中学3年 | ぼくにもちょうだい |
佐々木 愛 | 一般 | 育休の午後、6カ月の息子と見つめた羽色 |
佐藤 亮 | 一般 | カムイ |
日景 陽南 | 中学2年 | 陽だまりの夢 |
佐藤 彩良 | 中学1年 | 集う一羽一羽の輝き |
大石 優 | 中学1年 | 王の休息 |
佐藤 菫 | 小学5年 | 夏のあの子 |
長谷山 楓乃 | 小学4年 | 2人でなかよくペンギンさん |
佐藤 菫 | 小学4年 | 暑いのになんでくっつくの? |
齊藤 碧唯 | 6歳 | わたしのはね、すてきでしょ? |
薄田 宗汰 | 小学3年 | 大きな角 |
岩谷 景都 | 5歳 | にほんざる |
伊藤 大葵 | 小学1年 | みずからのぞくカワウソ |
瀬戸 菖 | 小学2年 | 3びきのキツネザル |
長橋 翔琉 | 小学2年 | グリーンイグアナ |
虻川 ゆな | 小学1年 | ふたりであたためるたまご |
吉田 真桜 | 小学3年 | わーい!!水だー! |
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