ニホンイヌワシの信濃(しなの)が死亡しました
ニホンイヌワシの信濃(しなの)が死亡しました
当園のニホンイヌワシの「信濃(しなの)」(オス、25歳)が、10月24日に胸腹膜炎により死亡しました。信濃は平成12年に来園し、メスの「たつこ」とペアになり、大森山動物園で初めての繁殖に成功しました。その後も25羽の子どもをもうけ、そのうち16羽の子どもが日本各地の動物園に旅立ちました。当園だけでなく、国内のニホンイヌワシ飼育下個体群に果たした役割は非常に大きいものでした。
詳しい経歴などについては下記のとおりです。
信濃の来歴について
- 平成10年4月3日、東京都多摩動物公園で、ともに野生由来である「越後(オス)」と「紫(メス)」の間に誕生。
- 平成12年12月21日、大森山動物園に来園。翌年から「たつこ(メス・野生由来)」とペアを組む。
- 平成15年4月14日、たつことの間に「空(メス)」が生まれる。大森山動物園で初めてのイヌワシの誕生。
- 平成18年4月、たつことの間に3つの卵が生まれ、ローテーション育雛法を開発。これにより3羽のヒナが無事に育った。
- 平成20年3月、たつことの間に生まれた卵を人工ふ化・人口育雛し、来園者が間近で見られる「風(オス)」が生まれた。
- 平成24年4月、たつことの間に生まれた卵をふ化前に自動車で盛岡市動物公園に移動した。盛岡市動物公園のペアが仮親となり、ふ化・育雛に成功。
- 平成25年4月、たつことの間に生まれた卵をふ化前に自動車と飛行機でいしかわ動物園に移動した。いしかわ動物園のペアが仮親となり、ふ化・育雛に成功。
- 平成26年4月、たつことの間に生まれた卵がふ化した後、ヒナを自動車で盛岡市動物公園に移動した。盛岡市動物公園のペアが仮親となり、育雛に成功。信濃とたつこの間には12年間で26羽の子どもが生まれた。
- 平成27年以降、園内の別のペアの卵を優先的にふ化させるため、仮親としてたつことともにふ化・育雛を行った。
献花台について
多くの来園者に愛された信濃のために、献花台を11月3日(金曜日)から園内ミルヴェ館に設けます。

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