高齢者コミュニティ活動創出・支援事業(平成27年度から平成29年度まで)
秋田市では、地域との関わりが薄かった高齢者のさまざまなコミュニティ活動を創出・支援し、それらの活動によって地域課題の解決が図られるしくみづくりと体制構築のため、平成27年度から平成29年度まで「秋田市高齢者コミュニティ活動創出・支援事業」を実施しました。
東京大学高齢社会総合研究機構(東大IOG)との共同研究として事業を進め、地域での調査・人づくり・しくみづくりを株式会社studio-L(スタジオ・エル)が実施しました。
また、本事業の推進のため、高齢者を含む地域住民の自助・互助やボランティア、NPO等の多様な主体による支援体制の構築を目指す、高齢者生活支援体制整備事業をはじめとする他の事業との効果的な連携を図りました。
高齢者コミュニティ活動創出・支援事業について
「団塊の世代」が65歳に到達し、地域には元気な高齢者が増えていますが、これまでの経験や知識を活かして地域デビューしたいと考えても、高齢者のニーズを満たす活動場所はあまり多くありません。そのため秋田市では、高齢者の社会参加や地域貢献、生きがいづくりのため、コミュニティ活動を創出し、それらの活動が地域課題の解決につながるしくみづくりを3か年計画で進めていきます。
- 1年目:高齢者を取り巻く課題やニーズの把握とその対応策・取組等の検討、高齢者の積極的な社会参加や地域でお互いに支え合う市民意識の喚起
- 2年目:高齢者のコミュニティ活動による地域課題解決のしくみづくりのための組織づくり、しくみの検討
- 3年目:市全域でしくみの拡大実施、高齢者が支え手として積極的に社会参画する意識や地域全体でお互いを支え合う意識の醸成
事業実施イメージ
平成27年度の取組
東大IOGとの取組-地縁型コミュニティの再構築・強化
1年目は、市内に4つのモデル地区(地区単位は各地域包括支援センター圏域)を設け、地域包括支援センターを中心に住民主体のワークショップを開催しました。「自分がやりたいことから始める」「やりたいことだから続けられる」をキーワードに、地域が持つ課題や資源について把握・整理しながら情報共有を図り、コミュニティカルテの作成や、健康づくり・生きがいづくりにつながる具体的なプログラムの検討など、新たなコミュニティ活動につながる取組を行いました。
株式会社studio-Lとの取組-テーマ型コミュニティの創出
1年目は、現状を把握するため、高齢者へのヒアリング調査などを実施しました。調査はコミュニティデザインで地域づくりをサポートする株式会社studio-Lがおこない、平成28年3月には、調査結果をもとに、超高齢社会の今とこれからを一緒に考える展覧会「2240歳スタイル~時間を味方にする人生の先輩たち~」を開催しました。
市民と一緒に展覧会を一緒につくるワークショップでは、さまざまな世代の参加者が、展覧会を盛り上げるため活動しました。
展覧会をつくるワークショップ
平成28年度の取組
東大IOGとの取組-地縁型コミュニティの再構築・強化
2年目はモデル地区において、新たに配置・設置された生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)と協議体の支援を中心に、地域資源の把握やネットワークの構築などの取組を引き続き行い、その成果として、公園のベンチを利用した青空サロン、自宅を開放したサロン、ウォーキング、オープンガーデンなどさまざまな活動が生まれました。また、通いの場づくりなどの新たなコミュニティ活動を市全域に広めるため、地域包括支援センター、町内会、民生児童委員など、関係団体に対する研修会等を実施しました。
株式会社studio-Lとの取組-テーマ型コミュニティの創出
2年目は、前年に実施したヒアリング調査等を踏まえ、「食事」・「運動」・「身近な楽しみ(歌)」をテーマに、高齢者が社会の支え手として住み慣れた地域でいきいきと活躍できる方法を市民の皆さんと一緒に考えていくため、「あきたで長く楽しく暮らす方法を見つける研究室」としてワークショップおよび公開講座を開催しました。
「あきたで長く楽しく暮らす方法を見つける研究室」
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
よりよいウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
秋田市福祉保健部 長寿福祉課 エイジフレンドリーシティ推進担当
〒010-8560 秋田市山王一丁目1番1号 本庁舎2階
電話:018-888-5666 ファクス:018-888-5667
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。