秋田米新品種「サキホコレ」について
開発のねらい
秋田県が育成した水稲「あきたこまち」は、県内の作付け面積の7割を超える主力品種であり、良食味品種としての知名度は高いです。
しかしながら、高価格帯で販売できる「あきたこまち」のロット数は限られています。
一方、他産地では市場評価の高い極良食味品種が市場投入され、新品種を中心に産地間競争が激化しています。
秋田米のシェアを今後拡大していくためには、他産地の高価格帯ブランド米に対抗するとともに、県産米全体のブランド力向上が急務となります。
これらの実現のためには、市場における県産米のプライスリーダーとなる新たな品種が必要であり、おいしいお米の代表格である「コシヒカリ」を超える極良食味品種の開発にいたりました。
品種特性について
水稲「サキホコレ」は、秋田県農業試験場において「コシヒカリ」を超える食味と高温登熟性の強化を育種目標として育成された極良食味品種です。
- 出穂期、成熟期の早晩性はともに“やや晩”に属し、「あきたこまち」と比較すると出穂期は6日程度、成熟期では9日程度遅く、秋田県が育成した品種の中では最も晩生にあたる品種です。
- 稈長、穂数は「あきたこまち」並、穂長は「あきたこまち」よりやや長く、耐倒伏性は“やや弱”です。
- いもち病への耐性については、葉いもちが“中”、穂いもちが“強”です。
- 玄米収量、玄米品質は「あきたこまち」並で、玄米タンパク質含有率は「あきたこまち」より明らかに低いです。
- 食味官能評価の総合値は5年平均で0.66と優れており、特に外観、味に優れ、粘りが強く、柔らかいことが食味の特徴です。
「サキホコレ」について、もっと詳しくお知りになりたい場合、県が特設サイトを展開しておりますので、そちらをご覧ください。
秋田市の取組について
「サキホコレ」の市場デビューに向け、秋田市では生産者と集荷団体から組織された生産者団体の登録促進を図るとともに、品質確保と生産技術向上に向けて、関係機関と連携しながら生産者の育成に努め、「サキホコレ」の産地確立を目指します。
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秋田市産業振興部 農業農村振興課
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