衛生害虫(ドクガ)
ドクガについて
ドクガの生態
- ドクガは年1回発生し、幼虫(毛虫)は4月から6月に見られ、体の色は黒色で背中と側面に橙色の斑紋があります。毛むくじゃらではありません。
- 幼虫は秋に孵化してから、小さいまま落ち葉の下などに集まって越冬します。集団越冬した幼虫は4月頃に活動を再開、数回の脱皮を繰り返し成長し、しだいに分散していきます。幼虫による被害が多いのは5月から6月頃になります。
- 最終的に幼虫は体長40ミリメートル前後になり、蛹を経て、6月から8月頃に濃黄色の成虫が現れ、エサとなる葉の裏側に卵塊を産み付けます。
- 幼虫は雑食性で、サクラ、ウメ、バラ、ツツジなどさまざまな庭木や街路樹の葉を食害します。
駆除するには?
- 幼虫を箸でつまむか、葉ごと切り落としてビニール袋に入れ、ゴミとして処理する方法や、幼虫に熱湯をかける方法もあります。殺虫剤を使用する場合は、園芸用のものを使用してください。ホームセンターなどで市販されている毛虫用の殺虫スプレーであれば使い勝手もよいでしょう。
- 幼虫が目に付きやすくなった5月から6月頃に、ようやく駆除を始めることが多いですが、この時期は幼虫が分散していて効率が良くないほか、毒針毛が発達しているので注意が必要です。集団でいる秋や春先が駆除に適しています。
皮膚炎について
幼虫には長毛がありますが、皮膚炎の原因は、これとは別で、体表を覆っている0.1ミリメートル程の微細な無数の毒針毛が皮膚に刺さることで起こり、痒みは2週間から3週間ほど続きます。
皮膚炎にならないためには?
- 毒針毛は幼虫や成虫の体にあるだけではなく、脱皮殻、蛹、繭、卵塊、死骸にもありますので注意が必要です。
- ドクガに直接触れなくても、風で飛散した毒針毛が洗濯物に付着するなどして被害に遭うこともあります。
- 毒針毛に触れた場合は、擦ったり拭き取ったりせずに、流水で10分間程度洗い流してください。セロテープで取り除く方法もあります。衣服も着替えたほうがよいでしょう。
- 被害を防ぐには、むやみに草むらに入らないようにし、庭木の手入れや散策の際はなるべく皮膚を出さないようにしましょう。



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