令和5年5月16日の記者会見
市長の記者会見
幹事社:河北新報、日経新聞、AAB
市長
5月23日(火曜日)から2日間の日程で市議会臨時会が開催されます。
提案する案件は、ただいま総務部長、企画財政部長から説明がありましたとおり、単行案2件、予算案2件、人事案1件のあわせて5件を予定しております。
はじめに、先に行われた市議会議員選挙についてであります。
12年ぶりに候補者が50人に達し、幅広い世代の多様な視点のもとに展開された今回の選挙において、市民の信任を得られた議員各位に対し、心からお祝いを申し上げたいと思います。
今後も、市政の最重要課題である人口減少対策のほか、アフターコロナを見据えた地域経済の活性化、中心市街地や外旭川のまちづくりなどについて、本市の未来を見据えた議論を重ね、さらなる市勢の発展と市民生活の向上を目指して、ともに力を尽くしてまいりたいと考えております。
次に、報告事項を4点お話しいたします。
1点目は、新型コロナウイルス感染症への対応についてであります。
5月8日から新型コロナウイルス感染症の法的位置づけが5類に移行したことに伴い、入院医療については、9月末までにすべての病院で対応できるよう体制を整えるとともに、外来医療については、現時点で138カ所の医療機関において受診することができるようになっております。
相談体制については、県が24時間体制の総合案内窓口を引き続き設置しているところであり、本市としても、5類移行後の医療提供体制の構築が円滑に進み、必要な方に必要な医療が提供できるよう、県や関係団体と連携しながら取り組みを進めるとともに、広報あきたやホームページを通じて周知を図ってまいります。
また、ワクチン接種については、高齢者など重症化リスクの高い方と医療従事者を対象に、前回の接種時期の早い方から順次、接種券を発送し、集団接種は5月13日(土曜日)から、個別接種は15日(月曜日)から開始していますので、インターネットやコールセンターなどでご予約の上、早めに接種するようお願いいたします。
なお、9月以降は2回目の接種を終了した5歳以上の全ての方を対象に追加接種を実施する予定としています。
2点目は、物価高騰対策についてであります。
本市の物価の動向をみると、令和4年度の消費者物価指数が年間を通じて前年同月比でプラスとなるなど、大幅な上昇が続きました。
5年度についても、エネルギー価格や原材料価格、為替相場などの動向次第では、価格転嫁の加速などにより、物価上昇が継続する恐れがあるため、事業者の経営環境や家計への影響を踏まえた負担軽減策が重要になると捉えております。
こうした認識のもと、まずは家計への支援の観点から、国が物価高騰対策として実施する住民税非課税世帯やひとり親世帯などに対する給付金のほか、学校給食費の保護者負担が増加することがないよう、給食物資の調達に係る経費を速やかに補正したいと考えており、先ほど企画財政部長から説明があったとおり、このたびの5月臨時会に関連する補正予算案を提出するものであります。
3点目は、「20+3(にじゅうさん)歳のつどい」についてであります。
8月11日(金曜日・祝日)にあきた芸術劇場ミルハス大ホールにおいて開催する「20+3歳のつどい」は、コロナ禍により中止とした令和2年度「新成人のつどい」の代替特別企画として、今年度23歳になる方を対象に実施するものです。
アトラクションでは、元祖爆笑王さんのプロデュースによる、秋田市出身の岡部大さんをメンバーとする人気お笑いトリオ「ハナコ」のミニライブを行うほか、開催の趣旨にご賛同いただいた企業・団体等のご協力による抽選会などを行う予定としております。
詳細については、今月末にホームページや広報あきた等で周知するほか、市内在住の対象者に案内はがきを郵送しますので、市外に住む同級生などにも積極的にお声がけいただき、多くの方々が旧交を深める良い機会となることを願っております。
4点目は、「これが秋田だ!食と芸能大祭典2023」についてであります。
昨年は、東北絆まつりとの同時開催として八橋運動公園を会場に開催しましたが、今年は、5月27日(土曜日)、28日(日曜日)の2日間、秋田駅西口からエリアなかいちまでの中心市街地において開催いたします。
イベント内容については、竿燈をはじめ、ユネスコの無形文化遺産として登録された西馬音内盆踊りや毛馬内の盆踊など県内の伝統芸能の演舞ステージや、工芸の体験コーナーを設けるほか、新たに劇団わらび座とコラボした特別公演などを予定しており、県内市町村の持つ魅力を発信しながら盛り上げてまいりたいと考えております。
また、キッチンカーストリートを設けるなど、飲食ブースを充実させるほか、各会場を巡るスタンプラリーなども実施予定であり、来場される皆様に楽しんでいただけるようなイベント開催を目指しておりますので、当日は会場となる中心市街地に、ぜひお越しくださるようお願いします。
私からは、以上であります。
AAB
まずは4月に行われた市議選の結果をどのように捉えていらっしゃるか、また会派構成も決まりましたが、どのように見ているか教えてください。
市長
まずは12年ぶりに50人という大勢の候補者が出たということについては、1つの市政に対する関心が高いという意味では評価できるかなと思っています。ただ、投票率でありますけれども、平成31年のときよりも下がっております。また、県議選の秋田市選挙区の投票率よりも低いということで、本来身近であるべき市議選のほうが投票率が低いということで、そういった意味では市民の皆さんに、候補者は多かったけれども議論というんでしょうか、公約というんでしょうか、そういったものが届いていない部分もあるのかなという中で、少しその点は残念だなという気がしています。会派構成について私がとやかく言うことではないと思うので、議会の自主性であり、議会の考え方、議員一人ひとりの考え方だと思いますので、私からは会派構成については言及は避けたいと思います。
AAB
あと10日ほどに迫りましたこれが秋田だ!食と芸能大祭典についてお伺いします。コロナが5類となってから、一番最初の大きなイベントと言っても過言ではないと思いますが、それを踏まえて、市としてどのような期待をこのイベントに対して持っていらっしゃるのかお答えください。
市長
まずは、5類になって様々なコロナに対する規制もなくなる中で、今までの規制されている中で皆さん非常に抑圧されたものがあると思うんですね。そういった意味では、この秋田市の中心市街地において、県内のお祭りであったり、また様々な行事等を通じて、一堂に会して多くの人がお出でいただいて賑わってもらえる、コロナの5類感染症における新たなアフターコロナ、ウイズコロナの出発点としての賑わいを創出していけたらいいなと。その最初のスタートになるべく、記念すべきイベントにしていきたいなという思いがあります。
NHK
コロナの5類への移行ということですけども、市として何か独自に対応をとられるとか、何か今後についてのお考えとかありましたら教えてください。
市長
市独自ということは今のところは考えておりません。ただ、コロナのワクチン接種でありますが、5月13日から集団接種を西武で実施しているわけですけども、予約の状況はまだまだ低くてそういった意味では一つ、コロナ慣れというんでしょうかね。かかった人は一度かかったから免疫があると思っているのか、あるいは今まで4回ぐらい予防接種をしたので免疫ができているんだろう、あるいはワクチンを接種した中で非常に副作用も多く出た人もいらっしゃってね、そんなこともあってかもしれません。いろいろ理由はあると思うんですけども、なかなか予約の状況が進んでいかないということがありますので、ぜひやはりご高齢者の方については、かかったとしても重症化しないという意味合いも含めて、ぜひ早めの接種をしていただきたいということを、広報等を通じて今後ともアピールしていきたいなと思っています。
保健所長
秋田市として独自対応は特別ないんですけれども、コロナの5類移行後の状況につきましては、G-MISでパソコン入力のデータ等を見ながら、また、社会福祉施設等の集団発生の動向を見ながら必要に応じて支援をしていきたいと考えております。また、自宅療養支援とか入院調整に戸惑う場合には、医師会と連携しながら積極的に支援していきたいと考えております。そういった医師会等との連携は、少なくとも9月までは密にしていくということで、今行っているところでございます。
NHK
今度も食と芸能大祭典もあるわけですけれども、高齢者の方だけじゃなく全ての市民の方に、このコロナと今後5類移行になった中でどういうふうに付き合っていってほしいというか、何かそういう呼び掛けなどがありましたらお願いします。
市長
そうですね、季節性インフルエンザと同様の扱いになるということでありますから、やはりインフルエンザのときも手指の消毒あるいはうがいの推奨、そしてまた、密になるところにお出かけになる、またはそういう場面のときには、今のマスクは自己判断でありますけれどもね、自分の体調に合わせながら対策を取る。あるいは体調が悪くなったときには外出を控えるなり、きちんとマスクをしていくとか、こういった基本的なことに気をつけていただきたいということをお願いしていこうと思っています。
ABS
対話型AIのChat(チャット)GPTを自治体で取り入れましょうという動きだとか、あとはちょっと使わないかなといういろんな反応とか受け止めが出ている中で、ChatGPTをどういうふうに捉えているかというのが1つと、市の業務で何か活用を検討することがあり得るのかどうか、この2つ教えていただけますか。
市長
私の所感で申し上げるとね、やはりメリットはメリットとしてあると思います。対話式でありますから、あらかじめ予想されている質問に対して、あらかじめ答えを出しておくのと違って、臨機応変に短時間で回答が返ってくるというメリットがありますしね。それと同時にデメリットとして、やはり我々行政としては個人情報を扱っていることや、正確でない情報を見つけ出して防ぐことができるのか。現実、それが拡散してしまって、個人に対する攻撃に繋がってしまったり、あるいは災害時等々、緊急を要する場合に大きな混乱に繋がってしまう可能性もないわけじゃないと。こういった中で、今内部でも検討させていただいています。ただ、その利便性の部分を捉える意味ではね、やはりどういう部分で行政として使っていけるのか。24時間、市民からの質問なり、あるいはゴミの出し方1つとってもいろいろ丁寧に対応できますから、そういう利用の仕方ということで、まずは利用をするということを前提にどういう問題があるのかを早急に煮詰めさせて内部で検討していますので、まず6月の議会頃にはその方向性を示していきたいと思っています。
ABS
何らかの、ゴミの話なんかもありましたけども、要所要所として使えるところには使っていくイメージですか。
市長
それも含めてね。ですから、どういうものが取り返しのつかないような事態になってしまうのか、あり得るのか、その可能性も含めて、そこをやっぱり精査しながら、ではどういうところであれば、そういう危険性というのかな、危惧があっても使っていけるのかどうか、この辺も含めて総合的に検討していきたいと思っています。国・県の動向、国に対する申請書といったものも国の機関で使っていけるようになれば、我々行政としても大変手続き的にも短時間でできるようになると思いますし、一般の人も行政に対するそういう手続き的なものもできるようになってくれば、それも利便性が高まってくると思うので、そういったことを総合的に今早急に進めながら、まずは利用する、導入するという前提に立って問題点を整理していきたいと思っています。
ABS
市長ご自身は使ったことはありますか。
市長
まだないです。
読売
ChatGPTなどの生成AIを、今後活用する前提に立って問題点を整理していくということで、市として使用するにあたってのガイドラインだったりルールを設けるということは考えていらっしゃいますでしょうか。
市長
基本的にはそうなると思います。
デジタル化推進本部長
ChatGPT等、生成AIという1つの分野になるかと思います。これはChatGPTというのはいわゆる文字を中心にしてやってるものに対して、また画像といったAIもございますので、そういったことも含めた全てのAIに関して、先ほど市長が言われたとおり、どのようにすれば業務に最も効率的になるのかといったことを検討しながら、そういったことの使用のルールを今後作っていかなければいけないと考えています。
読売
具体的にこれに活用できるですとか、検討された業務というのはあるんでしょうか。
デジタル化推進本部長
それに関してはまだ検討中です。ただ、1つ言えるのはChatGPTというのは、大本になってるデータはあくまでインターネットのデータです。その中には当然間違いのデータも全て入ってございます。そういった限界というのもありますし、またChatGPT自体が、いわゆる正しいか間違っているかを判断しておりません。そういったことも含めまして、どういったところで限界があるのか、またどういったところで使えるのか、そういったところは細かいところまで判断しなければいけないと考えております。
読売
外旭川のまちづくりでAIを活用した事業をしたいとおっしゃっていますけれども、そこに取り入れる予定というのはあるんでしょうか。
市長
いやまだそこまではね、現実、例えばスマート農業をやるのに日々進化していきますから、この基本計画を作っていく中でどういう利用ができるのか、あるいは問題点があるのか、そういったものもまた、その領域というのか種類というのかな、そういうものも違ってくる可能性もあるので、そういった意味ではその研究部門と実行する部門と、こういったものの使い分けも必要なのかなと思っていますし、これからまたその辺については検討が必要だろうと思っています。
魁
ちょっとまだ早いかもしれないんですけれども、2年後の市長選について、今の時点で出馬の可能性についてどう考えていらっしゃいますか。
市長
まだちょっと早いよね。まずは2年間、まず1つ大きな課題と思っているのがやはりまちづくりなんですよね。今年度、外旭川地区まちづくり基本計画、そしてそれが認められれば、民間の地域未来投資促進法による地域経済牽引事業と。こういったものも煮詰めていかなくてはいけないと思うので、まずは外旭川のまちづくり、そして中心市街地のまちづくり、ここに全力を傾けて頑張っていきたいなと思っていますので、その状況等々を判断した上でのことだと思っています。
時事
ChatGPTの導入を検討していて、現在その問題点も整理しているというところなんですけども、現時点で具体的にどういった業務に導入をしていこうかといった方向性みたいなものはあるのでしょうか。
市長
僕自身としては、やはり市民の皆さんの利便性の向上になる業務、あるいはいろいろ市民の皆さんから行政に対して手続きについての疑問等、それからその問い合わせの多い項目なんかもあるんですよね。ですから、こっちであらかじめつくったもので、今のところChatbot(チャットボット)ぐらいはやっているんだけれども、現実複雑になってきてもっともっと丁寧に説明をしていくということになれば、やっぱりChatGPTが必要になってくると思うので、そういったものについてより進化し、より分かりやすく提供できるような業務にはやっていけるんじゃないだろうかと思っています。また、内部の利用の部分で、先ほど言ったとおり、我々としても各種の施策あるいは申請手続きを県や国にやっていきますから、そういった内部の利用の検討もあるだろうと思いますし、民間の行政に対する手続き等々も、学習することによって提供していけるのではないだろうかと。今のところ雑ぱくですけれども、私の頭の中ではそんな考えがあります。
デジタル化推進本部長
市長のおっしゃられたとおりでして、基本的に言えば、やり取りに関しては今のChatbot等との連携、そういったもので1つ考えられるかなとは思います。また、定型的なものを作り出すのが非常に上手いので、そういったいわゆる定型業務、定型的な申請書を作ったりですね、そういったことに関してはもしかして使えるかもしれないなといった検討はしてございます。ただ、具体的に何をするのかというのはまだ決まってございません。
NHK
コロナについて5類に移行ということで、市としての方向性をどういうふうに今後切り替えていくのかというところを教えてください。
市長
方向性というか切り替えということですけど、もう既に5月8日から切り替えてると思っているんですよね。ですから今のこの状況の中で、今後爆発的な感染が再度起こったとか、そういうような兆候があるときには、また臨機応変にその対応については変えていかなくてはいけないと思っています。
時事
マイナンバーカードについてお伺いします。先週、デジタル庁や厚生労働省でひも付けの問題だったり、間違った住民票が出てくるという問題がありまして、秋田市では富士通Japanのサービスは利用してなかったということですけども、実際、市としてもマイナンバーカードの普及というものには力を入れてきたと思うんですが、そういった中でこうしたトラブルが起きたということについて、市長として何か見解があればお願いします。
市長
やはり導入するにあたっては国からも、情報漏えい等々はないんだという説明を受けていますしね。ただ現実は100%そういうことを言い切れるかという思いはありました。こういう形で他人の情報が入ってくるような事態というのはやっぱり由々しき事態で、マイナンバーカードの信頼性というか安全性というか、これを揺るがす大きな問題だと思っていますので、その辺についてはやっぱりきちんと点検をしながら、今後このようなことがないように、襟を正してやっていってほしいなと思います。
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