エイジフレンドリーシティの概要
エイジフレンドリーシティとは
エイジフレンドリーシティとは、「高齢者にやさしい都市」という意味です。エイジフレンドリーシティは世界的な高齢化・都市化・都市の高齢化に対応するために、2007年、WHO(世界保健機関)のプロジェクトにおいて提唱されました。
WHOでは、世界各国で実施した聞き取り調査結果から、高齢者にやさしい都市かどうかは、8つのトピックについての検証が必要であるとしました。さらに具体的な検証を行うため、8つのトピックごとに84のチェックリストも発表し、それぞれの都市が自己診断ツールとして活用することを推奨しています。
WHOは、各都市との連携を図ることを目的に、2010年にエイジフレンドリーシティグローバルネットワークを設立しました。
- 屋外スペースと建物
- 交通機関
- 住居
- 社会参加
- 尊敬と社会的包摂
- 市民参加と雇用
- コミュニケーションと情報
- 地域社会の支援と保健サービス
8つのトピックは、それぞれが、まちづくりの重要な要素であり、互いに重なり合い、作用し合うものです。
例えば社会参加は、正確な情報を誰でもスムーズに入手できることにより、活動が促進されます。逆に高齢者に開催情報が届かなければ、どんなに高齢者向けの生涯学習やイベントを企画しても、高齢者の社会参加は促進されません。
また交通手段が確保されなければ、人々がお互いに交流する機会に影響を与えるため、社会参加や市民参加あるいは雇用にも何らかの支障を与える場合があります。
秋田市の高齢化について
高齢化率の推移
全人口の65歳以上の高齢者が占める割合、いわゆる高齢化率については、増加の一途をたどっており、2010(平成22)年の24.1%から30年後の2040(平成52)年には、42.3%と大幅に増加する見込みです。
出典:秋田市人口ビジョン
目指すべき将来人口
本市では、平成28年3月に秋田市人口ビジョンと秋田市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、2040(平成52)年に約23万5千人とされている社人研推計を2万4千人余り上回る、26万人を目指すべき将来人口と定め、その実現に向けて着実に取り組んでいくこととしています。
出典:秋田市人口ビジョン
今後のあり方
これまでの秋田市のまちづくりや高齢者施策は、高齢者を行政サービスの受け手として考えた取り組みが主でした。
これからは、高齢者が社会のさまざまな場面でその役割を発揮できるよう、交通機関の整備、社会参加や雇用機会の創出、コミュニケーションと情報伝達などあらゆる要素について検証し、その課題に対応して、高齢者が社会を支える側としても意欲や能力を発揮できるよう社会全体のシステムを再構築する必要があります。
健康長寿の実現は私たちの理想であり、高齢化をマイナスに捉えるのではなく、人口構成の変化等によるさまざまな課題に正面から向き合い、一つ一つ解決を図っていくことを通じて、誰もが充実してその人らしく生きることができる社会づくりにチャレンジしていくことが必要です。
超高齢社会を見据えた取り組みとして、秋田市は高齢になっても地域を支える側として、活動、活躍でき、支えが必要となってもその人らしく、いきいきと暮らせる「エイジフレンドリーシティ(高齢者にやさしい都市)」の実現を目指します。
超高齢社会の課題解決先進地として、高齢者の持つニーズや多様性をより深く理解し、活かすことで、地域社会や経済が将来に向けて発展する「秋田市モデル」として着実に推進し、成熟や質的な向上による暮らしの豊かさを次世代に引き継いでいきます。
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このページに関するお問い合わせ
秋田市福祉保健部 長寿福祉課 エイジフレンドリーシティ推進担当
〒010-8560 秋田市山王一丁目1番1号 本庁舎2階
電話:018-888-5666 ファクス:018-888-5667
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