令和7年12月23日の記者会見
市長の記者会見
幹事社:魁、NHK
市長
11月定例会が本日閉会いたしまして、予算案、条例案等ご可決いただいたということで、改めて感謝を申し上げたいと思っております。
その上で私から2点ほど追加的にお話をさせていただきます。まず一点目が公務員ハンターについてでありますが、本日の9時から、いわゆる公務員ハンターとして、資格を有する方の募集を開始いたしました。複数名を想定して、3年から5年程度の任期付きの正職員ということで募集を開始いたしました。ぜひ報道機関の皆様にもご協力いただきまして、市外県外、全国の方々にこういった取組をお知らせいただき、また、多数の応募があるようにお力添えをいだければ大変ありがたいと思っております。
それから二点目ですけれども、今回の定例会で、国の物価高騰等の交付金を活用した事業ということで飲食店のキャッシュレス決済へのポイント還元や非課税世帯に対する燃料代の補助等について、ご提案をしてご可決をいただきました。1人3,000円相当の食料品等の高騰に対する国からの交付金分については、スケジュールの都合上間に合いませんでしたので2月の議会を目指して、この交付金の活用を検討し、議会にご提案していきたいと思います。また、それ以外の様々な物価高騰等を踏まえた生活支援施策についても、2月議会に向けて、必要なものはご提案していきたいと思っております。
魁
スタジアム整備について伺います。今定例会の一般質問での市長の答弁を整理すると、整備主体については県と市の2者が共同で担い、稼働後の維持管理費はブラウブリッツが負担するという形が望ましいとお考えのように聞こえましたが、事業主体や費用負担のあり方について、現状、市長の思い描く望ましい形について伺いたいと思います。
市長
議会の中でも申し上げましたが、公設で整備するとすれば、市単独で整備主体になるというのは非常に困難であります。これは財政負担ということもそうですし県から負担金の拠出をいただいても、結果的に国の交付金等が目減りする可能性があるということも考えますと、県も同ようだと思いますが、県民・市民の税金を預かる立場として財政負担を極力減らすというのは当然考えなければならないことですので、そのような観点から、市単独ではなく、公設であれば、県と市の双方が整備主体になるのが望ましいというか必要なことではないかと思っています。維持管理費については、我々としてはASPスタジアムを維持し、存続させていくという中で、二つのスタジアムの維持管理費を負担していくということは現実的ではなく、二重投資になりますのでそれはできないということです。一方で県が負担するというのも現実的ではないと思います。
これはフットボール専用スタジアムですから、中心的に利用することになるブラウブリッツ秋田がしっかりと入場料収入や物販等で、入場者数も増えているという状況でもありますから、J2平均に届くような全体の売り上げ等を確保していただき、維持管理費をしっかり拠出できるようなチームの経営体制になっていくというのは、必要なことだろうと思っています。
魁
先日の委員会でJリーグからブラウブリッツの平均入場者数を踏まえるとスタート時で5,000人規模というのは不十分ではないかという指摘を受けたと市が報告していましたが、市長としては、この指摘を受けて、最初の規模として例えば7,000~8,000人規模を目指すのか、Jリーグの指摘を受けた上での規模に対する考えをお伺いできればと思います。
市長
今回Jリーグからそのようなお話があったということは私も報告を受けています。まず、5,000人規模では不十分だからといって7,000~8,000人、1万人規模にしましょうという簡単な話ではないということであります。当然、負担が増えない範囲でできる客席数の増設ということは、考え得るかもしれませんが、そうしたことを抜きにして、とにかく足りないから増やせと言われたから増やしますというのはちょっと違うと思っています。というのは、今現実に、スタジアムの基準あるいはJリーグのライセンスの審査などJリーグ自身が作り上げてきたシステムというものが、地方自治体の実情、地方のチームの経営実態に必ずしも即していないのではないかと私は考えています。民間のビジネスあるいは民間のプロスポーツの中でやり切れるのであればどのようなルールでもいいですけれども、そうではないがゆえに今全国で公的な土地、建設費、ランニングコストに頼っている実態があります。全国的に本当に民設民営でできているスタジアムは長崎ぐらいですから、全国どこでも、Jリーグのルールの中では、自治体、公共が何らかの支援をしていかなければ、そのチームが実際に試合をし、売上げを立て経営していくことができない状況であります。つまり、Jリーグというものが今実際には自治体の様々な支援、負担というものの上に成り立ってできているということであります。自治体が支援、負担をしていかなければ成り立たないこのJリーグというものの中で、そのような実態とは離れた基準やルールがあると感じていますので、本来であれば、Jリーグ側としてもそのような実態、実情をしっかりと受けとめて、ルールなり基準なりを考えていくというような姿勢があってもよいのではないかと私は思います。
魁
明日、県とブラウブリッツと事務方レベルの三者協議を行う旨、担当課から伺っております。担当課からは市の方からこれまでの検討結果や方針を両者に説明すると伺っています。もしかしたら明日は話が進展するとか具体化するとかということはなく淡々と終わるのかもしれませんが、市長としては事業主体や費用負担のあり方などをいつまでに固めたいという思いを持っているのかということが一つ、もう一つは、三者のトップ会談もいずれ行いたいという思いも答弁の中であったと思いますが、市長としてはいつごろどんなタイミングでそのトップ会談というものを行いたいと考えているのか、この二点についてお伺いします。
市長
まず明日、市から県とブラウブリッツ、市以外の二つの当事者に対して、これまでの市としての調査結果と市の方針をお伝えしますが、これ自体はまだ協議という段階ではないと私は思っています。
私たちの調査結果と市としての方針をお伝えした上で、県とブラウブリッツに持ち帰っていただいて、自分たちはどういう対応ができるのかということを持ち寄っていただくところからが三者協議としてのスタートだと認識しています。明日はこちらからお伝えするという場ですので協議ということにはならないと思います。協議は年明けになるとは思いますけれども今度は県とブラウブリッツがそれぞれ、できる・できないということを持って帰ってきていただくというところが三者協議のスタートだと思っています。
その上で当然三者三様それぞれできること、できないことがあるわけですけれども、それがあまりにも開きがある、あるいは市としての方針とあまりにもかけ離れた状態のものであれば、これはトップ会談をやる段階には行けないと私は思っています。三者協議を何回やるのかは別として、ある程度の基本的な枠というものは決めていった上で、知事、岩瀬社長、私による最後の合意へと進んでいかなければならないと思います。全く別々の場所、0合目に3人がバラバラに立っていて、さあこれで合意しましょうとかトップ会談をやろうと言っても無理だと思いますので、三者協議である程度詰めていくのが筋だろうと思います。
時期的には、議会でも申し上げましたけれども、設計等々に入るとすれば、6月議会あるいは9月議会での予算計上が県も市も必要になる可能性が高いですので、そこに間に合うような合意ということが一つのスケジュール上の条件だと思います。
NHK
昨日から卸売市場にクマが入り込んでおり、まだ捕まっていない問題について伺います。市場という市の施設の中に入り込んでいる状態で、今日は担当課もかなりばたついている状況ですが、市長の受け止めと、現場に対してどういう指示を出しているのか教えてください。
市長
これまでも200頭を超える捕獲、駆除をしてきましたし、今は狩猟期間ということで山中に入って狩猟もしていただいていますので、これが初めてではありませんし、これまでも多々あった事案の一つではあります。どういうルートであそこまでたどり着いたのかなど気になる点はあります。民間の倉庫ですので、商売にもご迷惑をおかけしておりますが、倉庫内に隔離した状態は確保できていますので、市民の皆さんには、付近を徘徊するとか出没、移動を繰り返すようなリスクはないということをお伝えしたいです。箱わなを設置している状況ですし、バックストップがありませんので、実弾は難しいですが麻酔銃であれば使用できる可能性もあります。そうしたあらゆる状況を考えながら、なるべく速やかに捕獲をしたいと思っていますし、そのように指示しています。
NHK
もうすぐおよそ1日が経過しようとしていますが、現時点で捕獲に至っていないことについては、何がネックになっているのでしょうか。
市長
箱わなを設置して餌も置いていますのであとはそこに入るのを待つという状況ではあるのですが、クマが倉庫内のある一定のところに居着いたまま動かないような時間帯もあったようです。今は倉庫内で動いているような状態だと聞いていますので、何とか早めに何日とかかることなく捕獲したいと思っています。
NHK
この後日没になってきますとさらに長引く可能性があると思いますが、事態の収拾を急ぐためにも緊急銃猟に踏み切ることも考えていらっしゃいますか。
市長
倉庫内の設備への懸念もありますし、跳弾するリスク、バックストップがないという状況でもありますので、実弾の使用は難しいだろうと思います。ただその中でも麻酔銃等、別の方法での捕獲も考えて準備をしておりますので、何とか日没までの間に捕獲したいと思っています。
ABS
今年1年ありがとうございました。スタジアムの件でいくつかお伺いします。先日、ブラウブリッツ秋田の岩瀬社長がシーズン終了の報告ということで市役所に来られた際、市長の方から「走って走って」というお話があり、その後岩瀬社長側から、来年以降資金の確保へ向けて本格的に動き始めるというお話がありましたけれども、クラブ側はかなり長い期間スタジアムの議論に関わってきている一方で具体的に資金について動き始めるのは来年からという形になります。こうしたクラブ側のスピード感についてどのように考えるか教えていただけますか。
市長
ブラウブリッツ秋田は民間のプロスポーツの会社ですから、そこの経営判断に私があれこれというべきではないわけですけれども、ただ一点スタジアムに関しては、元々外旭川地区での整備というときにも、民設民営ということを中心に議論されてきました。場所が外旭川から八橋に変わりましたけれども、場所がどこに変わっても、あるいは民設民営でなくなるかもしれないということがあるとしても、いずれスタジアム整備ということで議論をしてきているわけですから、資金集めというのは八橋という議論があった時点でもスタートできたのではないかと思いますし、私の就任前、令和6年11月に八橋に決定をしたわけですけれども、八橋と確定をした以上、八橋のスタジアム整備に向かっての資金集めということは、始められたのではないかと思います。
そういう意味では、もはや待ったなしという状況ですから、チームにも、あるいは県・市にも時間的にも財政的にものんびりとしている余裕はないということを十分認識していただいて、これから頑張っていただきたいと思います。
ABS
冒頭の方で仮に公設ということでのシミュレーションもあったかと思いますが、仮に民設に戻るということは市長にとっては望ましいことなのかどうかというと、いかがですか。
市長
望ましいという意味では、どういう形でどういう負担割合、どういう整備主体になるかは別にして、まさにチーム、あるいはサポーターの皆さんが望み、そして市民の皆様、県民の皆様からもご理解を一定程度いただけるスタジアムがスケジュール通りに出来上がるというのが望ましいことです。
ただ一方では、財政という制約があったり、あるいはスタジアムの基準という条件があったりという状況がありますので、望ましいことに向かってはいきますが、その現実を超えていけるかどうかというところであります。また、民設で整備できないとすれば、それはこれまで外旭川での様々な議論、計画、経緯も含め、ブラウブリッツがオフィシャルに「民設では我々は整備できない」ということをきちんと表明した上で、どこまでであれば、チームとして会社として何ができるのかということを、私どもから県とブラウブリッツ秋田に示した調査結果、市の方針の説明に対する打ち返しとして、そこの基本線をしっかり出していただくことということもブラウブリッツ秋田としてはぜひしっかり検討していただきたいと思います。
ABS
最後に、市長に就任されて今年1年終わるわけですけれども、やれたこと、やれなかったことについて自己評価・振り返りを教えていただけますか。
市長
政治家の場合は自己評価ではなく他者評価です。有権者の皆さんから評価をいただくものであり、私の場合は市民の皆様から評価をいただくものだと思いますので自己評価は避けたいと思いますが、ただ私自身4月12日から8か月間、仕事をさせていただいて、自分としては精一杯やってきたつもりですし、市民の皆様に対しても、市議会の皆様に対しても、あるいは市の職員の皆さんに対しても、自分の言葉で自分の思いを率直にお伝えするということを心がけてやってきました。その上で足りないところも至らなかったところもあるかもしれませんが、自分としては、自分の能力の中ではやれることを全てやらせていただいてきたと思っています。
読売
スタジアム関連で認識の確認をさせていただきたいのですが、維持管理費に関してはブラウブリッツが負担するのが望ましいという話ですが、これはブラウブリッツが指定管理者というような形を考えていらっしゃるということでしょうか。
市長
公設でやるとすれば、それが最も一般的な形になるとは思いますが、全国にいろいろな手法、事例がありますので、それは私も研究してみたいと思います。
読売
市議会で大森山動物園の入園料の値上げの条例改正案が可決されましたが、これに関しては2年前に一度議会で否決されたという経緯があるところですが、無事可決されたことへの受け止めと、また来年以降、収入が増えることになりますのでそれをどのように市民等に還元していきたいのかを伺えればと思います。
市長
2年前の経緯を私も把握しておりますけれども、高校生以下無料というところの教育的な意味と価値というものをしっかりと維持した上で一定程度今の経済情勢等を踏まえて、議会の皆様からご理解をいただくことができたということはありがたいと思っております。
その上で当然全体の入園料収入は上がるわけですが、餌代も含め、物価、燃料費等が高騰している分、そこに充てざるを得ない部分と大森山動物園としては当然小さいお子様連れのご家族にもこれまで以上に来ていただきたいわけですが、お子さんを連れていらっしゃらない、例えば若いカップルやご夫婦といった方々にも喜ばれ、親しまれる動物園を目指して、さらに魅力を引き上げるための経費としても充てさせていただきたいと思っています。
AKT
スタジアム整備について伺います。先日、県議会で、鈴木知事から今議会での市長の発言の一部分について「市長の一流の交渉術なのではないか」という発言がありましたけれども、これについてどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
市長
一流か二流かは別にして、交渉術というのは一般的には駆け引きというようなニュアンスで捉えられるのかと思いますが、もし知事がそういったニュアンスでおっしゃっているとすれば、そうではないということであります。
といいますのも、我々は予算をかけ、時間をかけ、また職員のマンパワーもかけて、相当真剣にこのスタジアム整備について検討し、議論してきました。先入観ありきということがないように、新設と改修両方の条件をフラットに出して、検討してまいりましたし、民主主義の根幹であります市議会の場でも相当突っ込んだ議論もさせてきていただいております。
我々としてはそうした中で、財政のシミュレーションもやりましたし、この形であれば、整備し得るのではないかという、本当にギリギリの限界値まで検討をして今回の検討結果、市の方針を出させていただいております。駆け引き、交渉術というと幅があったり、遊びがあったり、何かそのように取られるかもしれませんが、そうではなくまさに限界値そのものだと知事にご理解をいただけるように私も三者協議の中でも説明していきたいと思います。
AKT
もう一点物価高騰対策のことで伺います。先ほど来年の2月議会に向けても様々な検討をしていきたいという話がありましたけれども、国が推奨しているお米券の配布について秋田市では検討していらっしゃいますか。
市長
全国的にもお米券を活用するかどうか議論があるようですが、本市の場合は、確かに県内の他の市町村と比較しますと、農地面積や農業人口は少ないかもしれませんが、一定程度、農地面積もあり、米農家さんもいますので、そうしたところにお米券を配ってもあまり喜ばれない可能性があります。幅広い食料品がありますので、高騰しているものに幅広く使っていただいて少しでも家計の負担を減らしていただくという意味では、現金給付が最も効果的ではないかと思っています。
AKT
では2月議会に向けて現金給付という方向で検討をしていきたいということでしょうか。
市長
そうですね。今のところはそのつもりです。
時事
お米券の関係で、自治体の中ではいわゆる事務手数料ですとか、事務の煩雑さみたいなところを懸念して控えているという自治体もあるようですが、そういった点は今回の判断に影響したのかどうかという点はいかがでしょうか。
市長
それは当然JAさんとすれば事務的なコストがかかるということは事業者としてはあると思いますので事務手数料があるということ自体はある種仕方のないことだと思います。ただ今回の国の補正予算の本旨としては物価高騰で家計が傷んでいることに対して1日でも早く、あるいは1円でも多く手元に支援を届けるということだと思っていますので、その意味では3,000円相当がきちんとそれぞれの市民の皆さんのお手元に届くという形が一番望ましいだろうと思っております。
皆様ありがとうございます。クマが無事2時59分、今から21分前に箱わなに入ったという報告がありまして、この後麻酔をして電気ショックという形になると思います。速報になりますが、21分前に箱わなに無事入っていただいたということでございます。
共同
先ほどからクマの話が出ています。市長からも今年は200頭以上捕獲したという話や最新の情報なども出ましたけれども、秋田は昔からクマに関して先端の地ではありましたけども、今年はさらに全国的にも被害も出ましたしさらに進んだ1年になったと思います。改めて来年また再来年に向けて、今年の教訓をどのように生かしていくかといった受け止めを教えていただきたいと思います。
市長
一昨年も大量出没という状況がありましたが、一昨年はここまで市街地には出没しなかったので、今年は市街地への出没が非常に多かったということです。
そのため、1頭を20人が目撃すると、目撃情報もどんどん増えるということもありました。2年に1回くらい山の中の実がなくなるということは前々から言われていましたので、一昨年のような出没を想定することはできましたが、ここまで市街地に出てくるという状況までは当然想定していませんでした。
来年はまたブナの実が豊作で少し収まるかもしれませんが、いずれまた再来年に向けて、市街地での出没ということを中心に想定した対策をとらなければならないということが一番大きな教訓だったのではないかと思います。もはや里山ではなく、主戦場が市街地になっているということが、一番大きな教訓でありました。
それに対して大人、子ども、高齢者の方々の生活、仕事、学び、こういったものをどう確保していくか、非常に難しいですけれども、やり遂げなければ行けない課題として、今年の教訓だろうと思っています。
共同
生活の場の確保ということに関して言うと、政府の方でもクマ対策パッケージ等財政支援も含めてまとめていますけれども、市民の方にそれを実行していくのは主に市などになると思います。
政府の方に今後求めていきたいものあるいは今まとめているもので、もっとこうしてほしいというところがありましたら教えていただければと思います。
市長
中長期の取り組みになってくるとは思います。国の方でも個体数調査をやるというような方針も出されていましたが、まずは実際にどのぐらいの個体数が奥羽山脈にいるのかといった山の中の実態の部分、あるいはそれに伴った生態系が変わっているということであれば、その生態系をどう復元していくのか、我々は今まで再造林ということでやってきましたが、その再造林が必ずしもクマのエサにはならないわけです。林業行政とも絡むかもしれませんし、そこに予算も人もかかり、知見も必要になると思います。そのためには例えば、秋田か岩手かの大学にクマ対策の研究機関を設置して現場に張り付いて中長期の対策、研究を国としてもしていただきたいということが一点です。
あとは運用の見直しということも環境省の方で言われていますが、今日もそうですけれども、緊急銃猟はなかなか実際にはできないです。麻酔銃であれば比較的実弾よりはやりやすいですが、獣医師とハンターの二つの資格を持っていなければ麻酔銃は撃てません。そうしますと例えば箱わなに入った場合、あるいは危険性がないというような状況の中でも、都度、獣医師兼ハンターが麻酔銃を撃たなければならないという状況などは、法改正なのか運用なのかわかりませんが、ある程度緩和をしていただけると、より捕獲圧、捕獲力が上がりますのでそのような検証あるいは見直しもぜひ国にはお願いしたいです。三点目としては、当然現場でやっていただく猟友会の皆さんを含め、色々な意味での財政的な支援も国からは引き続きより手厚くお願いをしたいということであります。
魁
市として進められている市有施設の保有量の見直しの件について、来年3月末で廃止の方針を決めている老人いこいの家、ふれあいプラザ等の4施設についてですが、9月定例会で方針が示されて今定例会でも、当局から説明がありましたが、議員からも疑問の意見が出ておりまして、利用者説明会でも反発の意見が出ていたということですが、市長としてはどう受け止めているのかということと、そうした反対意見が多いということを踏まえて、来年3月末で廃止という、今のところの市の方針は何か変更しうるのかということについて、市長のお考えをお伺いします。
市長
いこいの家に限らず、ハード・ソフトいろいろある中で何かをやめるという判断、選択というのは、市としてそれをしたいわけではありません。今までご利用いただいている皆さんに引き続きご利用いただけるような環境を作ることが最も望ましいということで、その努力も市としては様々な分野でしてきているわけですが、財政状況ということを繰り返し申し上げざるを得ないですが、それができない状況に今あるということです。
そういう意味で、全ての公共施設を保有していくことが難しいということは紛れもない事実であります。やめるもの、廃止するものについては、間違いなくやめざるを得ないと思っています。ただ、やめる際のやめ方ですとか、もちろんそれを市民の皆さん、地域住民の皆様にご理解をいただくためのプロセスはこのいこいの家だけでなくこの後も出てくるであろうと思いますので、しっかりとそうしたプロセスを踏むということをやっていかなければなりません。しかしながら、結論はなかなか変えることは難しいと思います。その中で議会からも様々なご意見をいただき、あるいは請願、陳情ということで地域の皆様からもそうしたご意見も寄せられている状況です。説明会の中でも様々なご意見をいただいておりますから、そうした意見を受けとめて、どういう形があり得るかということは考えてみたいとは思います。廃止という結論自体を存続・継続にする、またはなかったことにして継続しますということにはなかなかならないと思います。
1年間ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。
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