サービスの現状および評価・整備の方向（安心して生活できるように）2.ヘルパー・手話通訳者の派遣

ヘルパー・手話通訳者の派遣

ホームヘルパー（訪問介護員）派遣事業

現状および評価

目的

日常生活を営むことに支障のある障害児・者の世帯にホームヘルパー(訪問介護員)を派遣し、身体の介護や家事の援助などのサービスを行うことによって、健全でやすらかな生活を営むことができるように援助することを目的としています。

現状

ホームヘルパー（訪問介護員）の登録者数は、秋田市社会福祉協議会に107人（職員33人・市民参加型74人）、特別養護老人ホームに89人の合わせて196人となっています。
主に、食事の支度や洗濯などの家事の援助や、入浴・洗髪などの身体の介護を行っています。
平成8年度から、早朝・夜間の派遣時間の拡大と、休日訪問も実施しています。

派遣状況

年度	身体障害児・者：世帯数	身体障害児・者：延べ世帯数	知的障害児・者：世帯数	知的障害児・者：延べ世帯数	計：世帯数	計：延べ世帯数
平成6年度	51	4,712	0	0	51	4,712
平成7年度	69	4,955	1	71	70	5,026
平成8年度	70	5,577	3	76	73	5,653

 評価

平成9年の実態調査では、「今後利用したい」と答えた人が13.6パーセントでした。
派遣回数や派遣時間を拡大してほしいという要望が多くある一方で、「他人を家に入れたくない」、「世話になりたくない」などの理由で、利用に消極的な回答も寄せられています。

整備の方向

• 介護サービスの実態を調査し、派遣回数や派遣時間を拡大するために、ホームヘルパー（訪問介護員）の増員を図ります。また、ホームヘルパー（訪問介護員）の資質の向上を図るため研修会を実施します。
• 自宅で生活している精神障害者への、ホームヘルパー（訪問介護員）の派遣による家事援助について検討していきます。実施に当たっては、主治医の意見に基づいて、訪問看護婦や病院ケースワーカー、保健所保健婦などと連携を図ります。また、精神障害についての講習会を実施します。

ガイドヘルパー（外出時の付き添いをする訪問介護員）派遣事業

現状および評価

目的

重度の視覚障害者および脳性まひなどの全身性障害者が外出するときに付き添いがいない場合、ガイドヘルパー（外出時の付き添いをする訪問介護員）を派遣し、移動の手助けをすることを目的としています。

現状

秋田市社会福祉協議会に業務を委託し、26人のガイドヘルパー（外出時の付き添いをする訪問介護員）が対応しています。

派遣実績

年度	利用者数	延べ利用者数	延べ利用時間
平成6年度	23人	364人	1260時間
平成7年度	23人	439人	1318時間
平成8年度	21人	355人	1072時間

評価

平成9年の実態調査では、肢体不自由者の17パーセントと内部障害者の16パーセントが、利用を希望しています。

整備の方向

派遣対象を重度の身体障害者や知的障害者へも拡大することを検討し、合わせてガイドヘルパー（外出時の付き添いをする訪問介護員）の増員を図ります。

手話通訳者派遣事業

現状および評価

聴覚障害者の日常生活と社会生活におけるコミュニケーションを円滑にするため、意志伝達の仲介をする手話通訳者を設置し、福祉の増進を図ることを目的としています。

現状

秋田市社会福祉協議会に事業を委託し、2人の手話通訳者が対応しています。

通訳実績

年度	平成6年度	平成7年度	平成8年度
手話通訳件数	939	926	897
内時間外件数	64	52	46

秋田市社会福祉協議会で対応しきれない場合は、秋田市福祉事務所の手話通訳者や県手話奉仕員派遣事業の登録通訳者が対応しています。

（参考）年度別手話通訳者対応件数

年度	平成6年度	平成7年度	平成8年度
秋田市福祉事務所	250	262	234
県手話奉仕員派遣登録通訳者	40	35	81

 評価

原則として、派遣時間が社会福祉協議会の業務時間内に限られているので、急病や災害など緊急時の派遣依頼には、窓口がないために対応できていません。

整備の方向

各種行事や相談会場などに、手話通訳者を派遣できるように、手話通訳体制を充実します。
また、急病や緊急時などに手話通訳者を派遣できるように、派遣時間の拡大や派遣窓口の設置などを検討します。