秋田市保健所と障害者への対応について
- 投稿日
- 2021年3月16日
- 投稿要旨
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先日、精神障害者保健福祉手帳と自立支援医療費支給の申請をしに、秋田市保健所を訪ねました。保健所に行くのは初めてで、他の自治体の実態もわかりませんが、申請に行って思うところがありましたので書かせていただきます。
まずは保健所の入り口について。
サーモグラフィーがおいてあるだけで、総合受付(案内)のようなものも、職員の方もおらず、自分で健康管理課の案内板を探して向かいました。新型コロナウイルス感染症の対応等で保健所は中心機関の一つかと認識していますが、個人的にフリーで入っていけることに違和感を覚えました。もし発熱が感知されれば職員の方が現れて待ったをかけるのでしょうか。少々無防備な気がします。次に健康管理課に対して。
上記のとおり、自分で精神保健・自殺対策担当の窓口を探しました。ここでよいのかと窓口前で立ち止まっていましたが、すぐに職員の方は気づいてくれず、自分ですみませんと声をかけて対応していただきました。手帳等の申請には相当悩みましたし、まさか市役所のように窓口が横並びで、大勢の職員の方々に見える形で申請するものとは夢にも思いませんでした。「精神保健・自殺対策担当」という部門に限らず、ここに来る人たちは、何かしらの悩みを抱え、中には人を、人の視線を恐れる方もいると思います。実際、私も非常に苦痛でした。誰にも見られていない、聞こえていない、そう言い聞かせながら、名札を付けていない(私が見えなかっただけかもしれません)職員の方に対応してもらいましたが、本当に事務的で、淡々と説明され、手続きを終えました。精神障害者保健福祉手帳を申請しに来ているのですから、何かしら日常生活に支障があるのです。いろいろなものに過敏になるのです。そうしたことを窓口の職員の方々は考えておられますか。この狭い田舎で、どこで誰に見られているかわからない、どこで誰がつながっているかわからないのに、多くの職員を前に、病院名を声に出して言われるのは嫌でした。何か配慮はないのですか。障害や特性を持っている側からアクションを起こさなければ、別室対応等はしていただけないのですか。ここを訪れる人がどんな思いで申請しに来るか、受け取る保健所の方々はどう思っているのですか。住民票や納税のために市役所に来るのとは訳が違います。今回の申請が通るかどうかはわかりませんが、仮に手帳を受け取りに来いと言われても、あの空間では足を運ぶのに躊躇します。とても自殺を考えている人、障害に悩んでいる人を担当する窓口として適切とは思えません。これでは申請手続きをしたいとは思えないでしょうし、こういうちょっとしたことに配慮できているかが、自殺率の減少や手帳の取得率向上につながるように感じるのですが、いかがでしょうか。誰にも知られないように、障害を抱えていることを隠して生活している人もいるでしょう。でも勇気を出して手続きをしに行った結果、何も障害者の気持ちを考えていないのだと思わされました。障害者の支援や理解推進を謳う自治体とは思えませんでした。
長くなりましたが、秋田市への提言として、障害についてあれこれセミナーや研修を開く前に、現場の実態を知り、当事者の目線に立った窓口対応を考えてください。このような投稿は初めてで、他の市民の声も見てみましたが、貴市の回答は「今後は」、「努めてまいります」、「ご理解ください」ばかりで、何をいつまでどうするのか具体的な回答を避け、質問者の気持ちに寄り添った回答をしていないように感じられます。声をあげた方が納得する、声を発して良かったと思える回答や対応ができているのか、そして、その評価はどうやってなされているのか、形だけの回答はいりません。中身のある対応をしてください。今回の声に対しては、
1.保健所入り口の在り方として、現状で問題がないのか。
2.障害等悩みを抱えている人が訪ねる窓口の在り方として現状が適切なのかどうか。当事者のことを考えた対応ができているのか。
3.窓口対応する職員の方々は、本当に精神保健・自殺対策担当としての自覚、知識、教養を持っているのか。事務的な処理になっていないか、チェック機能は働いているのか。
問題がないというのであればその理由。改善するのであれば、いつまで何をどうするのかを答えてください。難しいことは言っていません。お金をかける話でもありません。悩みを抱えている人のプライバシー等に配慮した窓口対応ができるか、できないか、それだけです。例えば、手続き内容に応じて、別室で2名の職員が対応すれば済む話です。申請側が言えば・・・とか、実はそういう張り紙をしています・・・などの健常者目線の回答ではない、悩み苦しんでいる県民の立場を立った回答であることを期待します。 - 回答要旨
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1.保健所入り口の在り方として、現状で問題がないのか。
本市を含む本県における新型コロナウイルス感染者数は、全国的に見ても少なく、また、半数以上がクラスターによるものであることや、市民の皆様にマスク着用等の基本的な感染防止策へのご協力をいただいていることなどから、保健所の来庁者に対しての職員による積極的な体調確認は行っておりません。同感染症の感染拡大防止策の一環として、施設入口にサーマルカメラを設置し、体調の自己確認を促すとともに、発熱のある方に対しては外出を控えていただくための啓発を図っているところです。
このたびのご意見を受け、サーマルカメラの設置意図を明示いたしました。引き続き、感染拡大防止に係る啓発に努めてまいります。(保健総務課)
2.障害等悩みを抱えている人が訪ねる窓口の在り方として現状が適切なのかどうか。当事者のことを考えた対応ができているのか。
3.窓口対応する職員の方々は、本当に精神保健・自殺対策担当としての自覚、知識、教養を持っているのか。事務的な処理になっていないか、チェック機能は働いているのか。
窓口における職員の対応については、日頃から市民の皆様の立場になって丁寧な対応を心掛けておりますが、このたびは不快な思いをさせてしまいましたことをお詫び申し上げます。
当課窓口には、主に申請手続の方と相談の方が来所されますが、相談の方は別室にご案内し対応しております。申請手続の場合は、窓口での対応になりますが、隣席との仕切りを設け、待合とも距離を取るなど可能な範囲でプライバシーに配慮しながら対応しております。今後、用件にかかわらず、希望される方には別室で対応してまいります。
また、郵送でも申請および交付を行っておりますのでご相談ください。なお、手帳の交付については、通知が届きましたら同封されている「精神保健福祉手帳受領証」にご記入の上、郵送希望の旨をメモし返信していただければ郵送で対応いたします。
窓口対応の在り方については、市民の皆様からのご意見等を確認し、担当内で随時見直し、改善を重ねております。今回のご意見についても担当内で共有し、よりプライバシーに配慮し丁寧な対応をするよう職員に周知徹底いたしました。
このたびは、様々なご意見をいただき、ありがとうございました。(健康管理課) - 回答課
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保健総務課(電話:018-883‐1170)
健康管理課(電話:018-883‐1180)
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