図書館のしごと
よく見えるしごと(直接サービス)
カウンター業務
- 図書・雑誌・視聴覚資料の貸出し
- 図書・雑誌・視聴覚資料の返却処理と書架への返却
- レファレンス:利用案内、所蔵調査、事項調査、読書相談、課題解決支援
- 予約・リクエストの受付、所蔵調査、予約処理、電話連絡
- 利用者新規登録、住所や電話番号などの変更、カード紛失者への対応
- 視聴覚資料(ビデオ・CD)の視聴受付け
- コピーサービス:著作権法の範囲内で行う
- 館内巡回
部分的に見えるしごと
各種行事
- 一般向け:講座、講演会、展示会、映画鑑賞会などを企画し開催
- 子ども向け:おはなしの会、子ども広場、講座、映写会などを企画し開催
- 障がい者サービス:ボランティアの協力で対面朗読、テレフォンサービスを実施
団体貸出し
- 団体貸出し:秋田市内に所在する学校などの団体が対象。登録すれば1か月間50冊まで図書館から本を借りられる。
- 地域配本:秋田市内に所在する社会福祉施設などが対象。2か月に1度、図書館が資料を届け入れ替える。
PR
- 図書館だより:「明窓」などの企画、編集、発行
- PR誌:新刊各種読書案内、新刊ガイドの企画、編集、発行
- 広報:「広報あきたメールマガジン」などへの新刊情報の原稿提供
- 要覧:秋田市図書館要覧の企画、編集、発行
- その他:職業体験、視察研修、館内見学者への案内と説明
見えないしごと(間接サービス)
新刊図書受入
- 情報収集:新聞、出版案内・出版者・ウェブ情報などさまざまな情報源からの情報収集
- 選書:日々発行される新刊から、各図書館に受け入れるべき図書を選定する
- 発注:選書委員会で選ばれた図書をコンピュータで発注処理をする
- 分類整理:図書の分類を決定し、コンピュータ処理をする
- 装備:所蔵館シール、分類番号や図書記号を記した背ラベルを貼付し、フィルムコーティングをする
- データ入力:所蔵館や場所など各館単位のデータをコンピュータに登録する
- リクエスト検討:リクエストのある図書を取り寄せ、検討する
- ほか:予算管理、新刊図書PRなど
既刊図書受入
- 情報収集:新聞、出版案内・出版者・ウェブ情報などさまざまな情報源からの情報収集
- 選書:新刊に限らずさかのぼって各図書館に受け入れるべき図書を選定する
- 発注:選書委員会で選ばれた図書をコンピュータで発注処理をする
- 分類整理:図書の分類を決定し、コンピュータ処理をする
- 装備:所蔵館シール、分類番号や図書記号を記した背ラベルを貼付し、フィルムコーティングをする
- データ入力:所蔵館や場所など各館単位のデータをコンピュータに登録する
- リクエスト検討:リクエストのある図書を取り寄せ、検討する
- ほか:予算管理、図書の紹介など
寄贈資料受入
- 情報収集:新聞、出版案内、出版者、ウェブ情報などさまざまな情報源からの情報収集
- 選書:送られてくる資料も含め、各図書館に受け入れるべき資料を選定する
- 寄贈依頼:電話やハガキなどで寄贈依頼
- 礼状送付:寄贈礼状の送付
- 分類整理:図書の分類を決定し、コンピュータ処理をする
- 装備:所蔵館シール、分類番号や図書記号を記した背ラベルを貼付し、フィルムコーティングをする
- データ入力:資料内容や各館のデータをコンピュータ登録する
雑誌受入
- 受入処理:台帳記入、所蔵印押印
- 装備:所蔵館シールなどの貼付、付録の装備、補強などを行う
- 配架:バックナンバーとの差し替え
- データ入力:巻号情報、特集記事などをコンピュータに登録する
- パンフレット類:台帳記入、所蔵印押印、バックナンバーとの差し替え
視聴覚資料受入
- 選定発注:各誌、メディアなどからの情報収集と発注
- 装備:視聴覚資料の分類を決定し、所蔵館シールと一緒にフィルムコーティングする
- データ入力:資料内容や各館のデータをコンピュータ登録する
- ほか:予算管理、視聴覚機器管理
二次資料作成
- データ整備:所蔵している資料を誰もが探し出せるように常にデータを整備、更新する
- 目録・索引作成:書誌、索引、目録などを作成する
- レファレンス資料作成:レファレンス記録、パスファインダーなどを作成する
予約・リクエスト
- 所蔵調査:所蔵資料かどうかの調査
- 予約処理:所蔵図書の場合、コンピュータで予約処理をする
- 発注処理:未所蔵の場合、図書館に必要な資料かどうかを検討後、発注する
- 相互貸借:未所蔵で絶版の場合、他自治体図書館の所蔵を調査、貸借依頼、貸借処理をする
修理・買換
- 修理:傷んだ図書の修理をする
- 買換:汚損・破損図書、内容の更新が必要な図書の買い換えと除籍処理
コンピュータ
- 電算:コンピュータの維持管理、各種データの抽出と管理
- 統計:利用統計、蔵書統計の作成と各機関への報告
- ホームページ:ホームページのデータ作成と更新管理
- 新刊情報:新刊情報データを登録、購入図書のデータ登録など
移動図書館イソップ号
- 図書・雑誌の貸出し処理
- 図書・雑誌の返却処理
- 予約・リクエストの受付け
- 所蔵調査、予約処理、発注処理
- 利用者新規登録、住所や電話番号などの変更、カード紛失者への対応
- バッチ作業:イソップ号運行前後に各種データを移動端末とサーバ間で送受信
- 予約本積替え:巡回コース別に午前と午後に行う
- 積載図書の積替えや清掃、車両の管理
その他
- 全職員の情報の共有、書架整理などの開館準備、施設整備、清掃、除雪
- インターネット予約本のとりまとめ、各図書館への本の配送
- 古文書の収集保存と活用、郷土資料・雑誌・学校文集などの製本
- 人事管理、施設管理、出納管理、市役所など各機関への連絡調整など
業務分担の一例(明徳館)
主査(司書)
カウンター業務、参考資料調査室カウンター業務、一般図書選書、(注1)郷土資料選書、レファレンス(参考業務)とりまとめ、(注1)コンピュータ調整管理、(注1)各種統計報告、(注1)ホームページ作成・調整管理、(注1)寄贈資料(依頼・分類整理・受入)、図書館要覧編集、図書館だより「明窓」編集、一般書新刊ガイド作成、講座・各種資料展示会、(注1)石川達三記念室維持管理、(注1)古文書史料(維持管理・解読本編集刊行・電算化事業)、照会文書回答、財務会計業務、委託・リース契約関係業務
(注1)はチーフ
図書館の仕事は、カウンターで本を借りたり、返したりといった見える業務はごく一部で、ほとんどが一般には見えない業務によって成り立っています。
図書館は無料貸本屋でも、イベンターでもありません。
図書館には多くの可能性があり、さまざまな利用のされ方があります。
好きな本を読み余暇を過ごしたり、知的好奇心を満たしたり、図書館を拠点に地域とつながりを持つことや、地域の発展に役立つ何かを創り出していくことも可能です。そして、これからの時代を力強く生き抜くため、資格取得やキャリアアップにつながるヒントを図書館で発見していただくこともできるはずです。各種講座や講演会に参加されたり、小さなお子さんはおはなし会を聞きに来られます。目の不自由な方は新聞や広報などを読む対面朗読を利用されますし、ボランティアの活動の場としても使われています。
人それぞれさまざまな使い方をされる図書館ですが、自己責任、自己決定という言葉が広く使われるようになった社会において、図書館で課題を解決するという使われ方がとても増えています。そこで、「レファレンスサービス」というサービスが図書館において近年非常に重要視されています。
レファレンスサービスとは、日本語では参考調査、参考業務、参考奉仕などと訳されていて、市民が必要な資料・情報を求めた際に、図書館職員が情報そのものあるいはそのために必要とされる資料を検索・提供・回答して、住民の手助けをする業務のことを言います。
予め、利用しやすいように体系立って資料を整えたり、索引などの必要な資料を作成する作業も含まれます。
図書館職員の仕事は、イベントの開催やベストセラー本の購入など、目先の貸出率などの数値に一喜一憂したその時限りのサービスではなく、50年後、100年後を見据えた仕事が大変重要なのです。
レファレンスサービスは一朝一夕には成就しません。
図書館職員は、人と資料・情報を繋ぐことが最大の務めです。
レファレンスサービスも、資料・情報との出会いの手助けも、一般には見えない地道な作業があってこそ成り立ちます。
データの整備、書誌(注2)・索引(注3)・目録(注4)等の二次資料の作成、パスファインダー(注5)の作成といった業務は、今後ますます力を入れて行わなければなりません。
そして、今を大切にしながら、50年後、100年後、もっと先の市民のためにも、図書館職員は資料を、情報を、知識を、蓄積し、保存し、活用し、継承していきます。
注2:図書や雑誌等の資料の同定・識別に必要なデータ(著者表示、版表示、大きさ、シリーズ表示、巻・号、ページ、発行年月など)の記述を集め、一定の方式に従って排列し編成したリストのこと。目録に対して、それぞれの文献の所在・所蔵を示さないものをいう。
注3:ある特定の情報を検索するために、その情報を示す語句または記号等(キーワード、索引語)を一定の順序に配列し、その情報の所在を指示するもの。雑誌記事索引、人名索引、地名索引、事項索引など。
注4:書籍その他の資料をリスト化し、所在・所蔵を明らかにしたもの。規則に従って排列し検索できるようにした集合体を指す。所蔵目録、著者目録、書名目録、件名目録など。
注5:ある特定のトピック(主題)に関する資料や、情報を収集する手順をまとめたツールのこと。書籍に限らず専門誌、パンフレット、インターネット情報、特定のデータベースなどありとあらゆる情報源を網羅し、課題を抱えた市民が正しい資料や情報を偏らずに手にするためのツール。
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