平成29年度 秋田市エイジフレンドリーシティカレッジ第1回リレーセミナーを開催しました
平成29年11月14日(火曜日)、秋田拠点センターアルヴェ2階多目的ホールにて、楠木新氏を講師に迎え、秋田市エイジフレンドリーシティカレッジ第1回リレーセミナーを開催しました。定年後のセカンドライフを豊かなものにするために必要なこととは何かについて講演を行い、40代から80代まで106名の一般市民の方が参加しました。
参加された方からは、「自分の生き方を考える機会になった」、「いろいろ迷っている中で背中を押されたセミナーでした」等の声をいただきました。
講演「人生100年時代をどう生きるか 定年後 50歳からの生き方」
要旨
- こころの定年とは
会社組織の中で働いていると、40歳を超えたあたりから心が揺れ始める人が多くなる。例えば「今やっていることが、誰の役に立っているのか分からない。」「成長している実感が得られない」「このまま時間が流れていっていいのだろうか」などといった気持ちに陥ることがある。このように働く意味について悩むことを「こころの定年」と名付けている。前半戦は自分の先にいる人たちときちんと仕事をしていけば、上司やお客さんに評価されるが、後半戦は老い方が各人違うため、自分に合わせた働き方をする必要がある。
そこで、50歳になった頃に、5年後の自分、10年後の自分はどうなっているかについて、しっかりと準備をしておくことが心の定年を乗り越えるひとつのポイントとなる。 - 60歳から75歳までは「黄金の15年」
男性は80%以上が、女性は90%以上が70代半ば近くまでは、自立した生活ができる。この年代は、扶養義務もなくなり、体も割と調子がよい時期。60歳から75歳までは、まさに「黄金の15年」であると言える。この時期に楽しまないでどうするのか。「人生は後半戦が勝負」である。60歳超えてからの8万時間もあると言われている自由な時間をチャンスと捉えることが大変重要である。 - もう一人の自分を探す
50歳以降になって、一人の自分にすべてを押し込めるのではなく、もう一人の自分を作ってみることも必要。趣味を活かしたり何かを発信したりする外向けの自分と、会社で仕事をしている自分と、二つの自分を持つと、なぜか安定できる。趣味を活かした自分の生活がうまく回ると、不思議と仕事をしている自分もうまく回るようになる。ひとつの会社組織の中で長い間勤めていると、どうしても行き詰まってくることがあると思うが、二つの自分を持つことで、会社のいい面と悪い面の両面が見えてくるようになる。そういう働き方をすることで、定年後も仕事以外のもう一方を延長して続けていくことができる。
質疑応答
質問:60歳から74歳までは一日当たりの自由な時間は11時間ある一方で、75歳から84歳までの自由な時間は、5.5時間しかないとのこと。これでは少ない気がするがどうか。
回答:75歳くらいから一般的には、介助など人の世話を受けるようになる方が多いので、60歳から74歳までの自由な時間である11時間の半分の5.5時間としたものである。もちろん、健康であれば、75歳以上であっても5.5時間以上の自由な時間があるということになる。
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このページに関するお問い合わせ
秋田市福祉保健部 長寿福祉課 エイジフレンドリーシティ推進担当
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