サービスの現状および評価・整備の方向(健康と生きがいづくりのために)9.生涯学習の推進
生涯学習の推進
学習の場の提供
現状および評価
市民一人ひとりが、生涯にわたって、自己の充実と生活の向上を目指して、家庭、 学校、地域、職場、社会など、あらゆる場所や機会をとらえて、自ら進んで学ぶ生涯 学習を推進しています。
- 公民館での活動
公民館では、障害のある人を対象に、親睦を深めながら学び合う事業を行っていますが、実施事業が少ないのが現状です。
障害のある人が公民館を利用しやすいように、スロープの設置など施設の整備を推進し、一般のサークルにも障害のある人たちが参加しやすいように配慮する必要があります。実施状況(平成8年度)「ねむの木学級」 対象 身体に軽い障害のある人とその家族 会場 土崎公民館 参加者 18人 内容 6回 健康の話、音楽鑑賞、移動学習(史跡)など 実施状況(平成8年度)「のぞみ学級」 対象 身体に障害のある人 会場 西部公民館 参加者 15人 内容 9回 講話、野外学習、映画など - 児童館の開放
市内の児童館の数は29カ所で、1館に2人ずつの児童厚生員がいます。児童館では、児童厚生員が保護者と話し合いながら、障害のある子どもも楽しく遊ぶことができるように指導しています。
また、児童館には施設の条件に応じて、スロープや洋式のトイレを設置して、障害のある子どもに配慮しています。
整備の方向
障害のある人たちへの学習機会の提供と内容の充実を検討します。
また、各種生涯学習事業の中で、障害についての理解の啓発に努めるとともに、障害のある人と障害のない人がともに交流しながら学習し合う事業の実施についても検討していきます。
- 公民館での活動
障害のある人のための新たな講座の開催のために、学習要望の調査や学習の場の提供方法を研究していきます。
また、公民館職員や社会教育関係職員に、障害のある人への支援について意識を啓発するために、研修会を実施していきます。 - 児童館の開放
障害のある子どもと障害のない子どもが、仲良く楽しく遊ぶことができるように、児童厚生員には福祉関係の研修を実施し、障害についての理解を図っていきます。
対面朗読・テレフォンサービス
現状および評価
明徳館と土崎図書館では、視覚障害者のためにボランティアが中心となって、対面 朗読、テレフォンサービス、プライベートテープの作成などをして、利用者の状況に応じたサービスを選択できるようにしています。
注1:対面朗読とは、図書館を利用する視覚障害者のための朗読サービスです。
注2:テレフォンサービスとは、電話による朗読サービスです。
注3:プライベートテープとは、新聞や本を朗読し、テープに録音するサービスです。(テープは個人負担)
平成8年度の利用実績
- 対面朗読:8件
- テレフォンサービス:439件
- プライベートテープ作成:19タイトル
視覚障害者のためのボランティア
- 明徳館 「レモンの会」:会員22人
- 土崎図書館 「かもめ」:会員21人
整備の方向
視覚障害者へのサービスとして、対面朗読やテレフォンサービス、プライベートテープの作成などの活動をしていることを、広報を通じてPRしていきます。
対面朗読やテレフォンサービスのほかに、市内43カ所をマイクロバスで巡回している、移動図書館「イソップ号」の利用推進を図ります。
また、「CD」や「カセットブック」などの資料の充実も図っていきます。
点字図書・録音図書について
現状および評価
点字図書・録音図書は、市内にある県の点字図書館で貸し出ししています。平成9年度現在の蔵書数は、点字図書が7,257タイトル・21,433冊、録音図書が4,834タイトル・30,300巻です。
点字図書館では、一度登録をすると、電話や郵便での申し込みによって各家庭まで図書の郵送サービスもしています。
市の図書館でも点字図書を備えてほしいという要望が寄せられています。
整備の方向
点字図書については、視覚障害者のため、また、障害のない人にとっての福祉の理解のため、市の各図書館にも一定冊数を備えることを検討します。
点訳・音訳者の育成
現状および評価
目的
視覚障害者や聴覚障害者に、情報の提供、コミュニケーション手段の確保、自立と社会参加の促進のために、点訳・音訳者の育成を図るものです。
現状
平成9年度現在、点訳・音訳者の育成事業は行われていません。
点訳・音訳については、ボランティア団体の活動に頼っているのが現状です。
年度 |
平成6年度 |
平成7年度 |
平成8年度 |
---|---|---|---|
視覚障害数 |
817 |
826 |
776 |
点訳・朗読ボランティア数(平成9年7月現在)
- 点字図書館(点訳):8団体102人
- 点字図書館(朗読):13団体103人
- 明徳館:1団体22人
- 土崎図書館:1団体 21人
- 新屋図書館:なし
市の公文書などの点字化の状況(平成9年7月現在)
- 声の広報:月2回84部発行
- 点字広報:年4回61部発行
視覚障害者のうち、点字の読める人はおよそ80人
(市視覚障害者協会より)
評価
平成9年の実態調査の結果、視覚障害者のおよそ11パーセントが点訳・音訳者の充実を希望し、一般市民のおよそ17パーセントが点字や手話を学びたいと答えています。
また、NTTや東北電力など公共料金の請求書の点字化が進んでいますので、市の公文書についても点字化をする必要があります。
整備の方向
- 市民の点字への認識を深めるために、市町村障害者社会参加促進事業のコミュニケーション支援の制度を活用し、点訳奉仕員を養成するとともに 点字講座を実施します。また、対面朗読などのサービスの充実に向け、朗読奉仕員 を養成していきます。
- それぞれの図書館と連携しながら、朗読ボランティアとして活動している人たちを支援していきます。
- 市役所内に点字プリンターを早期に設置し、市税やガス、水道など公共料金の請求書・領収証などの公文書について点字化を進めていきます。
また、点訳ができる体制についても検討していきます。
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秋田市福祉保健部 障がい福祉課
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