サービスの現状および評価・整備の方向(安心して生活できるように)11.施設整備の推進
施設整備の推進
身体障害者施設整備について
現状および評価
施設整備状況(小規模作業所)
更生援護施設1
- 施設
- 肢体不自由者更生施設(更生訓練センター)
- 入所定員
- 30
- 通所定員
- 7
更生援護施設2
- 施設
-
重度身体障害者更生援護施設(更生訓練センター)
- 入所定員
- 60
生活施設
平成10年度開所予定
- 施設
-
身体障害者療護施設(ほくと)
- 入所定員
- 50
作業施設
- 施設
-
重度身障者授産施設秋田ワークセンター
-
入所定員
- 50
-
通所事業
- 10
地域利用施設
平成10年度開所予定
- デイサービスセンター(ほくと)
評価
- 身体障害者療護施設が整備されれば、「けやきのまちのしあわせプラン」の目標は達成され、療護施設の待機者は解消されることになります。
- 養護学校卒業生などの進路確保のため、平成9年度現在で市内にまだ整備されていない「福祉ホーム」などの生活施設や、整備カ所の少ない地域への「通所施設」の整備を図る必要があります。
- 平成9年の実態調査では、在宅障害者のためのデイサービス事業への要望が多く寄せられています。
整備の方向
「障害保健福祉圏域」(注)の設定などを踏まえ、県と十分に協議をしたうえで、施設の適正配置や地域での機能分担を明確にし、施設サービス、在宅サービスの将来計画を明らかにしながら、施設整備について検討していきます。
また、交通至便な場所に、デイサービスセンター、子育て総合センター、ボランテ ィアセンターなどの複合的機能のある施設の整備を目指します。
注:障害保健福祉圏域とは、県の人口分布状況および地域バランスなどを勘案して、身体障害者(児)、知的障害者(児)、精神障害者に共通の圏域として、県内を、北部・中央部・南部の3圏域に設定するものです。
- 身体障害者療護施設
平成10年度に、北部地区に開所予定の身体障害者療護施設「ほくと」には、デイサービスセンターも併設し、入所施設と在宅福祉サービスの両面の充実を図ります。
注:身体障害者療護施設とは、常時介護を必要とする身体障害者を入所させて、治療および養護を行う施設です。 - 通所授産施設
通所授産施設については、障害のある人や家族から要望が寄せられていること、養護学校の卒業生の進路確保が必要なことなどを考慮して、早期の整備を検討します。
注:通所授産施設とは、雇用困難または生活に困窮とする人を対象とし、必要な訓練を行い職業を与えて自活させる通所の施設です。 - 福祉ホーム
福祉ホームについては、今後需要が見込まれるので、市内の就労状況や通所授産施設の整備と合わせて、早期の整備を検討していきます。
注:福祉ホームとは、身体上の障害のため家庭で日常生活を営むのに支障のある身体障害者が自立した生活を営むための施設です。 - デイサービスセンター(日帰り介護施設)
平成10年度に、北部地区に開所予定の身体障害者療護施設「ほくと」にデイサービス(日帰り介護)を併設しますが、市街地への施設整備への要望に応えるため、また、在宅障害者の自立と社会参加を推進するために、交通至便な中央部地地区にもデイサービスセンター(日帰り介護施設)の整備を検討していきます。
知的障害者施設整備について
現状および評価
施設整備状況
更生援護施設1
- 施設
-
知的障害者更生施設:竹生寮
- 入所定員
- 80
更生援護施設2
- 施設
-
知的障害者更生施設:
柳田新生寮 - 入所定員
-
50
更生援護施設3
- 施設
-
知的障害者更生施設:高清水園
- 入所定員
-
60
更生援護施設4
- 施設
-
知的障害者更生施設:杉の木園
-
通所定員
-
30
作業施設
- 施設
-
知的障害者授産施設:明成園
-
通所定員
-
45
地域利用施設
デイサービスセンター(ふきのとう)
注:
- 秋田市福祉授産所4カ所
- 民間小規模作業所5カ所
評価
- 平成7年度に通所更生施設「杉の木園」、平成8年度にデイサービスセンター「ふきのとう」、平成9年度に県の入所更生施設「高清水園」が開所し、知的障害者施設が整備されてきました。
- 平成9年の実態調査でも、入所・通所施設の充実への要望が寄せられているので、年次計画を立てて施設整備を図る必要があります。
整備の方向
施設利用待機者と平成9年の実態調査の要望を考慮し、入所・通所施設ともに早期 に施設整備を図ります。
今後の整備については、「障害保健福祉圏域」(注)の設定などを踏まえ、県と十分に協議をしたうえで、施設の適正配置や地域での機能分担を明確にし、施設サービス、在宅サービスの将来計画を明らかにしながら、施設整備について検討していきます。
また、現在整備されていない福祉ホームやグループホームなどの生活施設については、プラン後期までに施設整備を検討していきます。
注:障害保健福祉圏域とは、県の人口分布状況および地域バランスなどを勘案して、身体障害者(児)、知的障害者(児)、精神障害者に共通の圏域として、県内を、北部・中央部・南部の3圏域に設定するものです。
- 通所施設
通所施設については、市内2カ所目の更生施設を早期に整備します。また、プラン後期までに、新たな施設整備の検討を行います。 - 入所施設
入所施設については、実態調査の要望と入所利用待機者の実情を考慮して、授産施設の整備を検討します。その際には、ショートステイの専用床も整備します。 - 福祉授産所
- 保戸野授産所については老朽化が著しいので、中央部の公共用地を利用し、法定の通所施設として整備します。
交通至便な中央部地区への整備を行うことによって、市内の各施設や小規模作業所のアンテナショップ(新製品などを試験的に販売する店)化についても検討していきます。 - 保戸野授産所以外の秋田市福祉授産所についても、プラン後期までには、分場化(注)を検討していきます。
注:分場とは、地域の障害のある人の利用を容易にするため、授産施設を母体として設置される小規模(定員5人から19人)な通所授産施設です。
- 保戸野授産所については老朽化が著しいので、中央部の公共用地を利用し、法定の通所施設として整備します。
精神障害者社会復帰施設等の整備
現状および評価
厚生省では、精神障害で入院している患者の約20パーセントは「社会的入院」であり、退院させるべきであるとしております。
このような中で、社会で暮らしていくための基盤づくりとして、援護寮、福祉ホーム、グループホーム、小規模作業所、授産施設などの社会復帰施設と住居を確保していく必要があります。
- 援護寮
目的
回復途上にある精神障害者に、生活の場を一定期間与えるとともに、医学的専門知識を持った職員が生活指導を行う施設です。
利用状況
県内には4施設、市内には2施設(定員40人)が設置されています。
市内2施設の入所者は32人で、男性21人、女性11人となっています。
入所者の年齢は、20歳~80歳までと幅があり、入所期間は平均10か月程度になっています。すずらんには、ショートステイ(短期入所生活介護)の専用床も整備されています。実施施設 名称 定員 所在地 運営主体 職員 開設年月日 ニコニコ寮 20人 秋田市下新城中野字琵琶沼123 医療法人久幸会 (今村病院) 施設長1
指導員4
顧問医1平成2年6月25日 すずらん 20人 秋田市飯島字堀川84-29 医療法人久盛会(秋田緑ケ 丘病院)
施設長1指導員4顧問医1 平成8年1月1日 - 福祉ホーム
目的
一定程度の自活能力のある精神障害者で、家庭環境、住宅事情などの理由によって在宅での生活が困難な人に、住宅を提供する施設です。
利用状況
県内には3施設、市内には2施設(定員20人)設置されています。
市内2施設の利用者は18人(秋田市10人)で、年齢は40歳~50歳が多く、利用期間は、1年くらいです。
家族会によるアンケート調査によると、家族の半数はこの制度を知っていて利用したいと答えていますが、本人は知っていても利用したくないという場合が多くなっています。必要な人が必要な時期に利用できるように施設の目的などの理解を図る必要があります。実施施設 名称 定員 所在地 運営主体 職員 開設年月日 鶴 10人 秋田市土崎港中央4-4-24 医療法人久盛会 (秋田緑ケ丘病院) 管理人1
顧問医1平成4年1月1日 なすび荘 10人 秋田市下新城中野字琵琶沼232-1 医療法人久幸会(今村病院) 管理人1
顧問医1平成7年4月1日 - グループホーム
目的
地域で共同生活を営み、自立した生活を送ることにより社会復帰の促進を図る施設です。
利用状況
秋田県内には5施設あり、市内には2施設(定員12人)設置されています。
市内2施設の利用者は11人(秋田市8人)いて、年齢は55歳から65歳までで、利用期間は2年以上の人が多くなっています。
家族会のアンケート調査によると、家族の50%は制度を知っていて利用したいと答えていますが、本人は、27.9%しか知っていなく利用したくないという場合が多くなっています。実施施設 名称 定員 所在地 運営主体 職員 開設年月日 福寿草(男性用) 6人 秋田市飯島美砂町3-13 医療法人久盛会(秋田緑ケ丘病院) 世話人1 平成6年4月1日 かすみ草(女性用) 6人 秋田市飯島道東丁目13-20 医療法人久盛会(秋田緑ケ丘病院) 世話人1 平成8年4月1日 - 小規模作業所
目的
作業指導や生活訓練などを行い、精神障害者の社会的自立の促進を図る施設です。運営費として県が1/2、市が1/2の割合で補助し、通所者の交通費の全額を市が補助しています。
現状
平成8年度までの通所者の中で13人は、精神障害者リハビリテーション事業(ページ参照)へ移行し、8人が就職していますので、社会復帰という意味でも効果は大きいと考えられますが、よりよい生活訓練などを行うためには、指導員の増加と研修が必要です。実施施設 名称 のぞみ共同作業所 運営主体 秋田けやき会(家族会) 所在地 秋田市老人福祉センター 開設年度 平成3年4月 開所日時 毎週月から金曜日9時から15時30分 指導員 4人(保健婦等)専任指導員1人 作業内容 段ボール箱の組立、古紙回収等 - 精神障害者授産施設
地域で生活している精神障害者を対象とした社会復帰施設は、援護寮、福祉ホーム、グループホーム、小規模作業所などがありますが、市内のすべての施設を合わせても、設置数は7カ所、定員数がわずか96人です。
精神障害者が社会復帰をめざすために必要なリハビリ施設が不足しているのが現状で、県内には授産施設が1カ所もありません。 - 生活していくための支援
病院から退院後、在宅で生活していくための支援として訪問支援は行われていますが、ホームヘルパーの派遣については体制ができていない現状です。長期入院などによって日常生活動作の経験が乏しい場合には、ホームヘルパーによる家事援助が必要です。また、退院後、生活していくうえで住む家がないことも問題となっています。
整備の方向
入所授産施設を1カ所整備し、入所者の生活していく上での要望を十分に把握し対応していきます。
また、社会で生活していくための支援としては、デイケア、ソーシャルクラブなどの事業に加えて、精神障害者地域生活支援事業、ホームヘルパー(訪問介護員)の派遣などを行い、 在宅の精神障害者を支援していきます。
- 援護寮
必要なときに入所できるように施設のPRを強化していくとともに、病院、施設が連携し、より有効な施設利用ができるように支援します。 - 福祉ホーム
必要なときに入所できるように施設のPRを強化していくとともに、病院、施設が連携し、より有効な施設利用ができるように支援します。
また、市営住宅の利用も可能になったので、施設の増設に向けて各方面に強力に働きかけていきます。 - グループホーム
必要なときに入所できるように施設のPRを強化していくとともに、病院、施設が連携し、より有効な施設利用ができるように支援します。
また、市営住宅の利用も可能になったので、利用を各方面に強力に働きかけていきます。 - 小規模作業所
作業所の増設を検討するとともに、指導員の研修会を実施します。 - 精神障害者授産施設
入所授産施設を1カ所整備します。また、医療法人や福祉法人へ授産施設の設置を強力に働きかけていきます。
利用対象者:雇用されることが困難で、将来就労を希望する精神障害者
入所定員:30人
注:精神障害者授産施設とは、生活の基本となる住居、就労、食事など日常生活の課題に、個別に具体的な援助を行うとともに、生活機能や対人関係についての指導・訓練などを行う施設です。また、精神障害者の特性に応じた作業指導も行います。 - 生活していくための支援
- ホームヘルパー(訪問介護員)の派遣
自宅で生活している精神障害者への、ホームヘルパー(訪問介護員)の派遣による家事援助について検討していきます。 実施に当たっては、主治医の意見に基づいて、訪問看護婦や病院ケースワーカー、保健所保健婦などと連携を図ります。また、精神障害についての講習会を実施します。 - 訪問看護サービス
精神障害者も、訪問看護や訪問看護ステーションが利用できることをPRしていきます。
- 精神障害者地域生活支援事業
授産施設の整備にあわせて、精神障害者地域生活支援センターを設置して、日常生活の相談や支援によって、社会復帰の促進を図ります。
- ホームヘルパー(訪問介護員)の派遣
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秋田市福祉保健部 障がい福祉課
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