サービスの現状および評価・整備の方向(安心して生活できるように)17.道路の整備
道路の整備
人にやさしい道路づくり
現状および評価
道路の整備は、本市の重点施策として事業を進めてきた結果から、生活道路がほぼ舗装化され、一定の成果をあげています。しかし、秋田市の都市計画道路の整備率は平成 9年3月現在で65パーセントにとどまっており、本市のまちづくりという観点からはもとより、渋滞解消対策や交通安全対策の大きな柱としても、その整備促進が求められています。
また、ノーマライゼーション(障害のある人も家庭や地域で通常の生活ができるようにする社会づくり)やバリアフリー(無障壁)の概念が急速に普及したことにより、 道路整備においても、障害のある人、高齢者を含めた「すべての人にやさしい道路づ くり」が大きくクローズアップされつつあります。
このような時代背景から、これまでも進めてきた歩道整備、誘導ブロックの設置、歩道の段差・急勾配の解消など歩行空間の整備促進を図るとともに、障害のある人や 高齢運転者の増加を見込んで、幅員、線形などにゆとりをもたせた道路づくりを進めていく必要があります。
整備の方向
- 連続した歩行者空間のネットワーク化を図り、歩道の平坦性の確保と段差の解消に努めます。
- 電線類の地中化を推進し、また、ベンチや樹木を配置するなど、景観に配慮しながら休憩・交流のできる歩行者空間を確保します。
- 新設歩道の立体構造施設については、スロープや昇降装置の設置を推進します。
- 視覚障害者用の点字施設の設置を進めます。
- 道路の新設、改良にあたっては、障害のある人や高齢運転者の増加を考慮し、ゆとりある道路構造にしていきます。
既存道路の改修
現状および評価
交通量が年々増加する一方、道路の老朽化が進み道路施設(点字ブロック・安全施設など)の破損の度合が激しくなり、維持修繕事業への要望が多くなっています。
平成9年5月には、障害のある人が安心して利用できる歩道づくりのために、駅周辺と山王地区の2カ所で「バリアフリー点検」を実施し、障害のある人から直接意見を集約しました。その結果、「歩道の勾配がきつい」「点字ブロックが途切れている」「点字ブロックの形状が場所によって違う」「雨水マスの目が大きく誘導ステッキや車いすの車輪がはまって危険」「歩道に障害物が多い」などの指摘がありまし た。
また、平成9年度から11年度までの3か年計画で「わかりやすい案内標識の整備」を実施して、秋田駅前から臨海方面までの歩行者の案内標識の整備充実を図ることになっています。
整備の方向
道路施設(点字ブロックなど)の破損については緊急に対応するほか、老朽化や安全性の点検を常に行い、改善が必要な箇所については随時改良していきます。
特に、バリアフリー点検は継続して実施し、障害のある人から直接意見を集約し、障害のある人が安心して利用できる道路づくりを推進します。
「わかりやすい案内標識の整備」の実施に当たっては、視覚障害者などに配慮し、障害のある人にもわかりやすい案内標識の設置をします。
歩道の除雪
現状および評価
冬期間における歩行者空間の確保は、きわめて重要であり交通安全上不可欠なものとなっていますが、現状では、歩道の設置されていない道路が多く、路上駐車・電柱 ・看板・自動販売機などが支障となり、除雪作業を困難なものとしています。
障害のある人の安全を確保するためにも、歩道の除雪や車道の除雪により道路脇に 堆積された雪は迅速に排雪する必要があります。
市の「雪みち計画」では、次のように歩道除雪水準を定め、歩行者空間の確保を図っています。
ランク | 呼称 | 内容 | 摘要 |
---|---|---|---|
A | 早朝 | 通勤、通学、(早朝7時00分までに完了) 昼夜を問わず必要なときに除雪を行う |
交通量が多く通学路となっており、道路構造上も除雪が容易な区間 |
B | 昼間除雪 | 昼間の必要なときに、日に1回以上除雪を行う (早朝、夜間は行わない) |
交通量が多く、道路構上も除雪が比較的容易な区間 |
C | 連続降雪後除雪 | 2~3日程度の降雪がおさまった後、昼間の必要なときに除雪を行う | 除雪が必要な一般的な区間 |
D | その他 | 積雪の落ち着いたとき、または春先に除雪を優先して行う | 交通量から見て除雪の必要性が低いまたは道路構造上除雪が困難な区間 |
整備の方向
「雪みち計画」に基づいて、歩道の除雪の充実や融雪計画を推進するとともに、歩道が設置されていない道路については、排雪などの強化を図りながら歩行者の安全確保に努めていきます。
また、関係機関と連携を図りながら、障害のある人のために、除雪車によって玄関前に堆積された雪の除雪作業を行います。
音声案内信号機・感応式信号機の設置
現状および評価
秋田県公安委員会では、毎年、視覚障害者協会からの要望で現地調査を行い、視覚 障害者に関係のある公共施設や病院などの利用状況、交通量などを勘案しながら音声 案内信号機・感応式信号機を設置しています。
平成8年度末までに、市内には音声案内信号機が48カ所、感応式信号機(注)が7カ所に設置されています。
注:感応式信号機とは、小型送信機または押しボタンの操作により横断時間を延長できる信号機のことです。
整備の方向
音声案内信号機・感応式信号機の設置については、地元警察署と現地調査を行ったうえで、秋田県公安委員会に要請していきます。
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秋田市福祉保健部 障がい福祉課
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