新年のご挨拶（2017年1月）

大森山動物園をご愛顧頂いている皆様、あけましておめでとうございます。今年、秋田のお正月は例年になく暖かで穏やかなお正月でしたが、皆様よいお年をお迎えのことと存じます。

昨年の11月15日に当園で発生した鳥インフルエンザのことでは、多くの皆様に大変ご心配をおかけしてしまいました。シーズンを残しての閉園、そして正月明けにスタートする恒例の「雪の動物園」も開催できず残念でなりません。特に「雪の動物園」を心待ちにしていた冬休みの子どもたちをがっかりさせてしまったことは本当に申し訳なく思います。

当園の鳥インフルエンザ情報ですが、その後園内での発生はありません。また、感染発生の隔離施設内で同居していた鳥類も元気で暮らしていますし、一カ月に及ぶ専門機関での追跡調査の結果、鳥インフルエンザウイルスは検出されていません。

全国的いや世界的に未だ鳥インフルエンザが猛威を振るっている中、まだまだ油断はできません。インフルエンザの季節が去るまで、しっかりとした警戒態勢で臨みながら、3月のシーズン開園（18日の土曜日を予定）を動物もスタッフも元気で皆様をお迎えできるように取り組んでまいりたいと存じます。

申年が去り酉年を迎えました。干支の酉には、動物では鳥を当てていますが、軽快に空を羽ばたく動物として人は昔からある種の憧れを持ってきたことでしょう。鳥と聞くとどこか敏感になってしまう私ですが、鳥が悪いわけではありません。世の中、どこか重々しい時代ですが、軽快に羽ばたく鳥の素晴らしさに思いめぐらせながら、一年を軽快に見通してみたいものです。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

平成29年1月
大森山動物園　園長　小松 守