穏やかな心になれる場所
穏やかな心になれる場所
梅雨入り間近の秋田、今日9日もさわやかな初夏の青空が広がる。どこか夏を思わせる暑さの中、昼下がりの園内をまわってみた。穏やかにくつろぎ、昼寝を決め込んでいる動物たちを見ている来園者も同じようにゆったりと穏やかな顔を見せていた。動物園と動物には癒しの力があるのだろう。
生まれて日が浅いサル山の子ザルたち、動きはまだぎこちないが子ザルどうしが絡まり遊ぶ。人間の子どもと同じだ。親ザルは暑いのか日陰のコンクリートに腹をつけ、布切れのように広がり涼を求める。見る人自身もゆったりと柵にもたれ掛かりリラックスする。
COVID-19は人も社会も不安に包み込んできたが、人々は制約の中、空気感を変えたいと、また変わって欲しいと思いながら、どこか癒しを探し始めているようだ。
動物園を開園し改めて思った。平日、休日を問わず意外にたくさんの来園者においでいただいている。自然に包まれる大森山公園内にある動物園は人々を開放的で穏やかな気分にしてくれているのかもしれない。動物という同じ仲間から力をもらっている気分になっているのかもしれない。動物がいない公園空間にはない感覚があるのか。動物園は不思議な場所だ。来園者の顔に自然な柔らかさ穏やかさを感じる。
動物園はお天気、柔らかな木々の緑、清潔感などの環境条件も大事な要素だ。
また、色とりどりの草花は園内のアクセントであり、華やかな気分を醸し出す。その草花はやさしい気持ちのガーデンボランティアさんが育ててくれた生き物だ。癒しの空間、動物園は自然、動物、人の総和でできているのかもしれない。
令和2年6月
大森山動物園 園長 小松 守
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