守ろう、地元のゼニタナゴ。地域にも活動拡大の兆し
守ろう、地元のゼニタナゴ。地域にも活動拡大の兆し
大森山動物園は、園内にある大きな湖沼「塩曳潟」に生息する希少淡水魚ゼニタナゴ(絶滅危惧1.)などの保全活動を15年以上も進めてきました。公益財団法人の日本動物園水族館協会から支援を得た繁殖保全池作り、そこで増殖させたタナゴの塩曳潟への戻し放流、地元にある秋田県立新屋高等学校・理科研究部での生物調査、あるいはタナゴ保全への関心を高めていただくための地引き網行事を通した水生生物調査など、さまざまな活動を専門家グループとともに実施してきました。
こうした大森山の活動は少しずつ外に広がりを見せ、この2月3日に動物園に近隣する秋田公立美術大学の学生が中心に活動する地域の新屋まちづくりグループ「ミラクルカフェ」メンバーにより、地域住民を巻き込んだ保全活動ワークショップが秋田町家、渡邊幸四郎邸(新屋町の古い造り酒屋の町屋)で開催されました。30人近い住民や子どもが集まり多様な意見交換が行われました。
タナゴ生息の阻害要因となるアメリカザリガニや鯉駆除活動、地域にある新屋ガラス工房でタナゴグッズを作り販売するなど、さまざまなアイディアが広がりを見せ、タナゴ保全への関心が高まった会でした。
生物の生息環境、生態系は自分たちが生きることにも関係していることに話しが発展し、ゼニタナゴを通して環境を考えるきっかけにつながったようでした。地域の人が参加した現場での保全活動に発展することを期待したいですね。
新屋のみなさんよろしくお願いします。
平成30年2月
大森山動物園 園長 小松 守
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