雪のない「雪の動物園」
雪のない「雪の動物園」
暖冬、暖冬と言われているが、これほど雪のない秋田市は70年以上秋田で生きた私も経験がない。本当に暖冬なのだ。県内各地も雪が少なすぎて、雪にまつわる冬祭りやイベントの開催が危ぶまれ、あるいは中止になる始末だ。「雪の動物園」は雪の中で遊ぶ動物たちを見てもらおうと企画、銘打ち続けてきたイベントだが雪のない「雪の動物園」になっている。開催側は肩すかしをくらっているが、来園者は必ずしもそうではないみたいだ。晴れて穏やかになると人々はニコニコしながら、冬の動物園を楽しんでいただいており、ありがたいことだ。
2月上旬、駅たびコンシェルジュ秋田が企画したツアー「冬の大森山動物園へ行こう!」では定員を超える参加者があった。ガイドの制約上、10名程度のツアーではあったが、普段動物園においでにならない年配の方々に大いに楽しんでいただいたようだ。私の拙いガイドは園内1周約2時間の体験付きの動物よもやま話だが、時に笑い声が聞こえ、ちょっとした動物学講義でうなずいてもいただき、まあ早い話が動物園雑談のガイドであった。包容力をもって人の聞く幅のある年配紳士淑女方々だから楽しんでいただいたのかもしれない。特にイヌワシ世界で起きている少子高齢化、あるいは動物たちの寒さへの対応などに関心を示していた。動物園再発見につながったようで、ガイドした小生の方も満足しお見送りができた。こちらが感謝であったのかもしれない。雪の中の珍しい動物ではなかったが、動物を巡ったよもやま話で普通にない経験にご満足のご様子であった。
そういえば、先日のことメジャーで活躍したマック鈴木さんご家族が動物園にやってきてくれた。無論始めての大森山動物園で入園時は緊張もあったそうだが、スタッフの優しさ、そして動物の見やすさにすっかりご満足のご様子で、お子さんと一緒に「オモリンにっき」に素敵な絵(なかなかのモノだ)とコメントを書いてくださった。
雪の珍しい動物園でなくとも、我々のウェルカムさ、動物を見てもらうスタッフの工夫、熱意があれば動物園は大丈夫だ。頑張る力が湧いてくる。
令和6年2月
大森山動物園〜あきぎんオモリンの森〜 園長 小松 守
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