雪の中での動物園
雪の中での動物園
あけましておめでとうございます。秋田は寒く雪の多い年末年始でしたが、HPをご覧の皆様、そして大森山動物園ファンの皆様は、お元気に新年をお迎えのことと存じます。大森山動物園の仲間たちも現場スタッフの献身的な働きで、皆元気に新年を迎えることができました。今年も大森山動物園をよろしくお願い申し上げます。丑年はどこか鈍重な感じを受けますが、ウシの歩みは鈍いようで、一歩一歩確実に進むというイメージもあります。また雄ウシを英語で「ブル(bull)」と表現しますが、それは力強く元気な印でもあり、元気な動物園でありたいものです。
さて、現在、コロナ感染者は8000万人を越え、数字上は人類のほぼ1%が感染しており、新しい年も世界はCOVID-19に翻弄され続けています。日本でもさまざまな話題はコロナ感染と医療現場の緊張を報じるニュースが絡み、晴れ晴れしないままのお正月となっていたようです。加えて今年はことの外寒い冬となりました。特に日本海側を襲った寒波の影響で、秋田県南部山沿いでは記録的な大雪に見舞われるなど、どこか明るさを欠く空気感が漂っています。
こんな時代だからこそ、大森山動物園からは少しでも明るい話題を届けたいものです。お日様が顔を隠し、寒さと雪におおわれた日々が続く秋田ですが、「雪の動物園」の開園で、動物との楽しい出会いや語らいの場、明るくホット息を抜けるような場所づくりのお手伝いをさせていただきたいと考えております。
雪の動物園が正式に始まったのは今から15年前、それ以前は参加者を募った「冬の動物園観察会」などを行いながら準備したことを思い出します。冬季はずっと休園していました。が、動物の世話など管理は続いていましたから、動物園事業の効果を上げるという思いもあり、また冬ならではの動物の季節感を感じてほしいこと、さらには寒い中、同じ空気感に来園者と動物たちがいることを感じてもらいたいという思いなどもあり、「雪の動物園」が始まりました。今年3月には新サル舎がオープンしますが、動物の慣らしや事前見学を兼ね、雪の動物園においでいただいた皆様には一部施設のご利用ができるように準備を進めております。
ここ数年は「雪の動物園」と言いながら暖冬傾向にあり、雪のない動物園でしたが、久しぶりに雪で覆われた動物園の景色を楽しんでいただけそうです。どこか閉塞感が漂っている時代、動物たちとの語らいをお楽しみいただけたら幸いです。
コロナ禍の時代、大森山動物園は少しずつですが、しっかりと前に進みながら多くの人に元気をお届けできる動物園となるように取り組んで行きたいものです。今年も皆様のご愛顧のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和3年1月
大森山動物園 園長 小松 守
よりよいウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
秋田市観光文化スポーツ部 大森山動物園
〒010-1654 秋田市浜田字潟端154
電話:018-828-5508 ファクス:018-828-5509
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。