寅年のごあいさつ
寅年のごあいさつ
大森山動物園ホームページをご覧の皆様、あけましておめでとうございます。
年末の日本列島は数年に一度の猛烈な寒波に見舞われましたが、皆様には大事なく、よいお年をお迎えのことと存じます。今年の大森山動物園もどうぞご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
さて、今年の干支に当てられた動物は誰もがよく知っているトラですね。ライオンと並び、地球上最大のネコ科動物の一種です。ライオンは草原という環境で進化し枯れ草色になり、トラは森で進化し、縞々のストライプ模様を手に入れたのでしょう。自然が与えた素晴らしいコスチュームと言えましょう。
トラは、学名でPanthera tigris と表現していますが、「tigris」は矢のような速さを意味し、さらにそれは文明発祥の地の一つメソポタミア地方を浅いため速く流れるチグリス川の速さとも関係があるようです。「tigris」を英語として表現したのがTigerですね。一方、中国では漢字で「虎」と表しますが、この文字は姿形動きをイメージした象形文字で、駆け抜けているようなダイナミックさを感じさせます。洋の東西を問わず、人は昔も今もトラに傑出した習性、速さとか力強さ、ダイナミックさを感じていたのかもしれません。
もう一つ、トラを表す文字に「寅」がありますね。お正月映画「男はつらいよ」で一世を風靡した故渥美清さんが演じた役名「寅次郎」の「寅」で、「寅さん」が寅年だったのかは定かではありませんが、「寅」は十干十二支の3番目に登場し、動物にトラを当てています。「寅」は方位で東北、時刻では明け方3~5時を指し、さらには、「生まれいずる、動き始める」ことも意味しているようで、「成長・発展」にもつながる意味があるようです。
今年の寅年は成長や発展という意味があるならば、それにあやかり、大森山動物園をさらに成長させられるようにスタッフ一同取り組んで参りたいと思います。来年は大森山動物園の創立50周年を迎えますが、その後の成長発展のためにも、今年は、来た道を振り返り整理しつつ、今を評価しながら、半世紀の経験を未来につなげるため、「千里行き、千里帰る」というトラのようにエネルギッシュに動いてみたいものです。
1月8日からは恒例の「雪の動物園」も始まります。人も動物も雪の中ですが、元気に走り回る動物たち、部屋で暖を取る動物たち、それぞれの暮らしぶりがあります。是非お出かけいただき、動物たちとの会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。
令和4年1月
大森山動物園~あきぎんオモリンの森~ 園長 小松 守
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